防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   902号 (2015年3月1日発行)
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全国地本が地域で活動

防衛シンポジウムin京都
〈京都地本〉
 京都地本(本部長・國友昭1陸佐)は、2月7日に京都産業大学むすびわざ館で実施された京都府防衛協会青年部会主催の防衛シンポジウム2015in京都を支援した。このシンポジウムは京都府民の防衛意識を高めることを狙いとして毎年開催しており、今回で11回目となる。
 シンポジウムは2部構成で、第1部は軍事ジャーナリストの井上和彦氏が「日本を取り巻く安全保障環境のいま」と題した基調講演を行い、現在の日本が置かれている状況を地政学的、軍事的に解説し、特に中国の軍事展開等を多角的視点から捉え国防の重要性を訴えた。第2部は同志社大学学長の村田晃嗣氏をコーディネータ、第一部講師の井上氏、参議院議員の宇都隆史氏、元衆議院議員の北神圭朗氏をパネリストとし、「平和実現のための紛争抑止力について」パネルディスカッションを行った。
 集団的自衛権、防衛予算の優先性、アメリカとの協力関係・法整備等の三つのテーマについてそれぞれ持論を展開し、白熱する場面も見られたが、聴講者は、非常にわかりやすく有益なシンポジウムだったと感想を述べていた。
 京都地本は、「京都府防衛協会青年部会との連携を深めるとともに、聴講者に対し、日本の安全保障環境を理解させ、防衛意識の高揚につながった。今後も積極的に協力団体との連携を深め、防衛協力基盤の拡充に努める」としている。

県知事が激励メッセージ
〈岩手地本〉
 岩手地本(本部長・黒田弘人1陸佐)は、1月30日、岩手県庁において、県知事達増拓也氏の協力を得て、今春入隊(校)予定者に向けた激励メッセージのビデオ収録を行った。
 知事はメッセージの中で「自衛隊の活動の場は益々広がりを見せており、大震災を始め平成26年中には五度にわたる災害派遣などで多大な尽力をいただきました。皆さんは、こうした先輩方のように、『誇り』と『やりがい』を感じながら、自衛官として御活躍を願っています。入隊される皆さんが、国民から信頼される自衛官として活躍されますことは、私たち県民にとりましても誇りであり、その崇高な理念の下に任務に邁進され、国民の安全・安心な暮らしの礎を築かれますよう、心からエールを送ります」などと述べた。
 岩手地本はこの激励メッセージを2月中旬から3月中旬にかけ県内各地区で行われる入隊予定者激励会で放映することとしている。

三重大応援団が来隊
団長が本部長に引退報告
〈三重地本〉
 三重地本(本部長・木戸口和彦1陸佐)は、1月20日に、平成26年度三重大応援団団長以下、執行部の5人が自衛隊三重地方協力本部に来隊し、引退の報告を本部長に実施した。
 三重地本は、三重大応援団との関係が深く、これまで陸自の国際緊急援助活動隊に対して三重大応援団からの応援メッセージのビデオレター送付や、県入隊入校激励会において入隊予定者へのエールを実施したりと、自衛隊にも応援の限りを尽くしてくれている。
 平成26年度応援団長の西田君が本部長へ「今年も1年間ありがとうございました。無事に政権交代を終えることができました。今後も変わらぬお引き立てをお願いします」と挨拶したあと、本部長からは、「就職が決まった人、そうでない人居るようですが、その道がどこであれ厳しいことやつらいことがあり、楽しいことばかりではない。前向きな気持で頑張ってください。これまでお疲れ様でした」と、1年間の労を労った。
 その後の懇談では、本部長が最近の大学生の結婚観や職業選択をどう考えているのか聴いたところ「本部長が結婚したのは何歳ですか」や、「自衛隊に興味があるんですが、仕事のやりがいはどんなところですか」等と、逆に本部長が質問攻めになるほど、大変盛り上がった。
 三重地本では「こうした三重大応援団との協力を通じ、自衛隊の応援者を増やすとともに、自衛隊への関心を高めさせ、将来の一般幹部候補生となる者の発掘と募集基板の拡充を図りたい」としている。

中高あわせ90校577人
過去最高の体験学習支援
〈岐阜地本〉
 岐阜地本(本部長・福原弘教1空佐)は1月23日までに中学校76校、高校14校から577人を受け入れ職場体験・就業体験の支援を実施した。
 岐阜地本では、18年度から文部省が実施する総合的学習の時間(職場体験・就業体験)への支援を積極的に取り組んでおり、今年は、過去最高の90校から依頼を受けた。参加者については、受け入れ態勢の安全管理の点から制限を設けているため、577人に留まったものの学校からの要望は、今後も増加の傾向にある。
 岐阜地本の体験学習支援は、募集課に体験学習専門の隊員を配置し、調整と教育全般を担当させ、これに学校担当広報官をサポートさせて支援した。教育内容は、2日間の日程で「自衛隊の概要」、「基本動作」、「ロープワーク」、「救急法」及び「土嚢作成」を基本プランとして、これに航空自衛隊岐阜基地の支援を得て「基地見学」、「体験喫食」を加えて自衛隊を体感できる内容となっている。また、「ロープワーク」については、部隊での教育を受けていない航空自衛官等の広報官も事前に猛特訓して支援に臨み、直接学生と接する機会を確保して、自衛官の真摯な姿を理解してもらえるよう取り組んでいる。
 岐阜地本の募集課員及び広報官は、「凜々しくも優しい自衛官をモットーに、誠実に学生らに接し、自衛隊への親近感の醸成を図るとともに、長期的に募集広報への足がかりになるよう今後も体験学習に積極的に取り組んでいく」としている。

南相馬の冬祭りで
地域密着募集広報
〈福島地本〉
 福島地本(本部長・榑林寿広1陸佐)相双地域事務所(所長・佐々木1空尉)は1月25日、南相馬市原町区の小川町体育館屋内外で開催された「第25回冬まつりinはらまち2015」に参加し募集広報活動を実施した。この冬まつりは原町商工会議所青年部主催で毎年開催されており、自衛官候補生及び予備自衛官補の受付期間中でもあるため、募集相談員の佐藤則彦氏の取り計いにより急遽参加することが出来た。多くの来場者で各イベント等大いに盛り上がるなか、体育館周辺において自衛官候補生及び予備自衛官補募集中のパネルを展示し、佐藤募集相談員の協力のもと各所員と共に募集チラシを折り込んだティッシュペーパー200個を来場者に配布しながら、適齢者情報の提供依頼や適齢者に対する自衛隊の仕事について説明を実施し志願者獲得を目指した。
 ステージ上では、地元名産「松永コーヒー牛乳早飲み大会」が開催され、500驍ストローで一気に吸い上げるという地味につらいものだったが、相双所代表で桑折2陸曹が急遽参加した。予選では自衛官候補生募集中のパネルを掲げ来場者に「自衛官を募集しています。ぜひ志願してください」と大声でアピールすると会場から「自衛官が負けたら恥だぞ」とプレッシャーを与えられたが、見事2位で予選を通過し決勝へ進出した。決勝においても募集アピールを行い会場を盛り上げ、その勢いで臨んだが惜しくも優勝を逃すことになったものの、来場者に対しユーモア溢れる自衛官の一面を見せることができた。また、桑折2陸曹の頑張りを見た地元ラジオ放送局の「南相馬ひばりエフエム」から「自衛官募集をしてください」と放送依頼を受け、所長が「今月末まで自衛官候補生を受付けています、ぜひ志願してください」とラジオ放送で募集告知する機会を得た。
 残念ながら即日の志願者獲得には至らなかったが、相双所は「地域住民と密着し良好な関係を築きあげることができ大きな成果を得た。相双所は今後もイベント等に積極的に参加し地域と密着しながら募集活動をしていく」としている。

ホークス歓迎パレードを支援
〈宮崎地本〉
 宮崎地本(本部長・菊田哲1空佐)は1月31日、宮崎市及び福岡ソフトバンクホークス宮崎協力会が主催する「福岡ソフトバンクホークス工藤監督歓迎・めざせ連続日本一パレードinみやざき」を支援した。宮崎県庁前で歓迎セレモニーが行われ、工藤監督は「宮崎県で監督として第一歩を踏み出せることを嬉しく思い、選手は連覇を目指し頑張ってくれると思う。また、多くの方々にキャンプに足を運んでいただき選手に声援を送ってほしい」と話した。
 パレードは県庁から市内中心部デパート前を往復する約2キロにわたって行われ、地本から73式小型トラック3両が参加し沿道に詰めかけた約5万人の観客前を、先頭車両に「工藤監督、松田選手、内川選手」、2両目に「摂津選手、柳田選手、五十嵐選手」3両目に「戸敷正・宮崎市長、菊池克頼・宮崎市観光協会会長、米良充典・宮崎商工会会議所会頭」を乗せ沿道からの大きな歓声に包まれる中を走行した。
 支援の様子は、地元放送局で紹介、中継され、市民はもとより視聴者に対し、自衛隊をアピールする絶好の場となった。

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