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全国各地で盛大に記念行事 |
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自衛隊体育学校
創立50周年記念祝賀会食 |
自衛隊体育学校(朝霞)の創立50周年記念祝賀会食が10月30日、ホテルグランドヒル市ヶ谷で盛大に行われた。
冒頭、校長の畑中誠陸将補は挨拶の中で「来年のロンドンオリンピックで必ずメダルを獲得する」と力強く宣言した。畑中校長、朝霞駐司令・山下裕貴陸将補、朝霞市長らによる鏡割りの後、中音隊員による演奏の中で和やかに歓談が行われた。
途中、レスリング48?級の小原日登美1陸尉ら同校のロンドン五輪出場内定、出場枠獲得有力選手7名が紹介され、出席者から熱い激励を受けた。
また、同校出身の歴代メダリストが紹介され、2大会連続で金メダルを獲得した第17代校長の三宅義信氏ら10名が壇上にずらり並ぶと大きな拍手が送られた。
国際級選手育成を担当する第2教育課の課長で金メダリストの宮原厚次2陸佐が音頭をとり、各種目班の監督も加わってロンドン五輪に向けた決意表明を行い、最後は校歌斉唱と万歳三唱で祝賀会食を締めくくった。
昭和36年の創立以来、これまで同校は部隊などの体育指導者を多数育成するとともに、五輪、アジア大会をはじめ多くの競技会で大きな成果を挙げて、その使命を達成してきた。
同校出身「栄光のオリンピックメダリスト」は11名、獲得メダル数は金6個を含め14個をかぞえる。 |
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高等工科学校
開校祭および創立56周年記念行事 |
陸自高等工科学校(学校長・市野保己陸将補)は9月23、24の両日、開校祭および創立56周年記念行事を行った。23日の開校祭では、体育館において5個文化クラブ(軽音楽部・弁論部・吟詠尺八部・英会話部・和太鼓部)と2学年の総合学習(音楽)による発表会、続いて5個体育クラブ(空手部・剣道部・少林寺拳法部・銃剣道部・柔道部)による武道展示を実施した。特に、文化クラブの発表会では、校外でも活躍する和太鼓部『桜花太鼓』の部員達による迫力ある演奏で来場した家族や職員、生徒は大いに盛り上がった。
また、数々の大会に出場し活躍をしているロボット研究部をはじめとする11個文化クラブと1・2学年の総合学習(研究テーマ発表・美術・書道)、2・3学年の技術探求クラスの作品展示も教室舎において行われ、日頃の活動の成果を披露し来校した家族等を楽しませた。
24日の創立56周年行事には、多くの来賓や、この日を楽しみに全国から駆けつけた家族など、約1800人が来校した。今年は自衛官生徒(3学年)と学生化生徒(1・2学年)が共に学ぶ最後の年であり、昨年度末に改修工事が終了した新グラウンドにおいて記念式典・学生隊パレード・展示飛行・ドリル演技・和太鼓演奏が行われた。
式典において学校長は「職員一同は、引き続き学校の変革を推進すべく、昨年までの成果及び自衛隊生徒発足以来50年余りにわたり営々と培われてきた良き伝統を踏まえ、『情熱と愛情ある教育』をもって本校の理念に合致した生徒育成に取り組んでまいります。生徒諸君は、陸上自衛隊生徒の輝かしい伝統を引き継ぎ、未来に大きく羽ばたくため、目標をしっかりと立て、勉学は勿論、訓練、クラブ活動などにおいて、日々その目標に向かって努力するとともに、ここで集い、共に学んだ陸上自衛隊生徒の同期・先輩・後輩としての絆を生涯大切にできる真の友情を育んでもらいたいと思います。第3学年は、最後の自衛隊生徒とし有終の美を飾るべく自覚して行動し、第1学年、第2学年は、しっかりとその勇姿を瞼に焼き付け、後に続いてもらいたいと思います」と式辞を述べた。 |
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久里浜駐屯地
創立61周年記念式典 |
10月29日汗ばむ程の陽気の中、久里浜駐屯地(司令・時津憲彦陸将補)創立61周年記念式典が金子洋一参議院議員、小泉進次郎衆議院議員、横須賀副市長、横須賀警察署長、歴代司令ら多数の来賓を招いて盛大に行われた。
10時15分、第1師団第1音楽隊の演奏の中、グラウンド後方から約300人の隊員が入場、統制線で足並みを揃え一糸乱れぬ部隊編成に来場者たちは見入っていた。その後、観閲部隊指揮官の通信学校副校長丹羽忠志1陸佐を先頭に整列し、観閲官である時津司令の巡閲を受けた。続いての観閲官式辞の中では「情勢を的確に把握し、日進月歩する通信電子技術を吸収し、引き続き教育訓練に励むとともに日々精進し、戦士として逞しく成長してもらいたい」と隊員に要望した。
観閲部隊が退場した後、防衛大学校儀じょう隊によるファンシードリルが行われ式典時の空気とは変わって和やかな雰囲気に。「これが見たかったんだよ」と上気させた顔でカメラを向ける来場者。引き続き観閲行進、訓練展示と進み、来場者の目とカメラは休む暇もない。移動式の交換装置や搬送装置の他、衛星装置などをあっと言う間に通信基地にしてしまう姿に圧倒されていた。「災害なんかで電話が繋がらなくても、こういう通信装置があれば安心だね」「最先端の通信アンテナを手動で延ばすのにはびっくりした」と様々な感想を口にする来場者たち。
装備品展示や体験試乗、模擬売店なども催されており、1日中駐屯地内は賑わっていた。「台風の時も自衛隊さんがすぐに動いてくれるんだよ」と嬉しそうに話す近所の方。「地域とともにある自衛隊」と時津司令が式辞で述べていたとおりの久里浜駐屯地だ。 |
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弘前駐屯地
市中パレード&記念式典・祝賀会食 |
弘前駐屯地(司令・佐々木俊哉1陸佐)では10月23日、平成23年度自衛隊創立記念行事として、弘前市の中心街でパレードを行うとともに、弘前公園で記念式典と祝賀会食を行った。
市中パレードは毎年多くの市民が楽しみにしている、秋の恒例行事となっている。当日は、弘前市中心街の土手町蓬莱橋から観閲台の置かれている市民中央広場までの約600メートルを、第9音楽隊を先頭に弘前駐屯部隊の隊員約300名と隊友会員約60名が一糸乱れぬ堂々たる徒歩行進を披露した。更に、第9偵察隊の車両部隊・火力戦闘部隊・災害派遣チーム・国際平和協力活動に使用される車両などが次々と車両行進し、沿道を埋め尽くした約3000人の市民から大きな拍手と歓声が送られた。
パレードのあと、弘前公園に場所を移して記念式典が行われ、佐々木司令が式辞を述べ、来賓祝辞に続いて、長年の防衛基盤の育成に尽力した功績により、感謝状を受賞した受賞者の紹介が行われた。式典終了後は、公園内において祝賀会食が行われ、多くの招待者らと共に自衛隊の創立を祝い式典を終了した。 |
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桂駐屯地
駐屯部隊記念行事 |
桂駐屯地(司令・大森丈義1陸佐)は10月2日、駐屯地創立57周年・中部方面後方支援隊7周年・関西補給処桂支処52周年記念行事を、部内外から約2800人の来場者を迎え盛大に挙行した。訓練展示においては、隊員による挌闘、実戦を想定した後方支援業務を披露。格闘では迫力ある組手動作を披露して来場者を魅了。後方支援業務においては、全般支援大隊による被弾した車両のアクスル(車輪を駆動させるための動力を伝達させる装置)交換、第103不発弾処理隊による不発弾処理、中部方面輸送隊と全般支援大隊の連携した車両回収の一連の行動を展示し、中部方面隊の後方支援を担う部隊の特性を披露した。また、桂支処による74式戦車エンジン部の展示・試動では、そのエンジン音の迫力に来場者は歓声を上げていた。
各種催しにおいては、装備品展示・試乗、音楽隊などによるミニコンサート、ちびっ子広場、野外売店、陶芸教室に、多数の家族連れや地域住民が楽しいひと時を過ごしていた。 |
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自衛隊サポーターズ
「若者に自衛隊への理解を」川口敬治さん
県を越え住民と部隊を結ぶ |
神奈川県小田原市の川口敬治さんは同市第27区自治会の自主防災部役員として、住民と第1高射特科大隊(駒門駐屯地。小田原市をはじめ2市8町における大規模災害発生時の災害派遣担任部隊)との交流推進に努めている。隣県静岡に所在する第1高射特科大隊への認知が低い同地域で、駐屯地の視察研修や第1高射特科大隊第1中隊の徒歩行進を支援する炊き出しなど、部隊と住民の親睦を深める企画の立案・実行に携わってきた。
—自衛隊との関係が始まったきっかけ、その後の経緯を聞かせてください。
川口 平成18年に小田原自衛隊協力会の現在の会長と小田原地域事務所長と知り合ったことがきっかけです。自分が自治会の自主防災部の役員ということもあり、お2人と地域の災害対策の話をするうちに、自衛隊の事を色々と考えるようになりました。その後、地域事務所を通じ、協力会の助力を得て、翌年8月に自治会の防災訓練に第1高射特科大隊第1中隊に参加していただきました。
小田原地域には自衛隊関連の大規模な施設がなく、日頃は自衛隊との交流機会は殆どありません。自治会の皆さんの自衛隊に対する理解と認識を深め、信頼関係の構築を図る目的で、平成20年10月に陸自駒門駐屯地に災害派遣の概要及び人命救助などの視察研修会を行いました。
平成21年3月からは、自治会の防災炊き出し訓練を兼ねて、第1高射特科大隊第1中隊の災害防災担任地域の行進訓練の到着地点において、自治会防災部有志による、豚汁やお汁粉の炊き出し支援が恒例化しました。また、21年11月には空自浜松広報館、22年11月には海自横須賀基地で、それぞれ自治会研修会を企画・実行しました。
—これまでの活動で印象に残っている出来事は。
川口 たくさんありますが、中でも、駒門駐屯地の視察研修会終了後に参加者に書いていただいたアンケートが心に残っています。「災害時には駒門部隊が小田原地域を担当するという説明があり、心強く思います」「"災害が起きた時、私達の近くには自衛隊がある"という思いを強くしました」などの感想があり、目的を果たせた、という気持ちが湧きました。
—最後にメッセージを。
川口 自衛官の方々との交流を通して、国防や防災について、「意識を高く持たなければならない」と考えるようになりました。また、その考えを自分だけでなく、身近な家族や町内の人たち、特に、これからの時代を支える若者に深く理解してもらえるようにしたいと思うようになりました。今後も、地域の自衛隊への理解促進の一助となるような企画を、部隊、自衛隊協力会、地域事務所など関係各位の協力を得て開催できるよう努力していきます。 |
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