皆さん、あいさつしていますか。
この問いに対して「しています」、次に「どこで」の問いに対して「職場、家庭です」という答えが返ってくる人がほとんどだと思います。しかし、職場でのあいさつ、正しくできているでしょうか。
あいさつは「礼儀」「好感」「敬意」の日常的な表れであり、しっかり行うことが必要です。子供に正しいあいさつを教える上でも親が見本をみせる必要があると思います。
上司に対して「ご苦労様です」と言っていませんか。「ご苦労様」は部下・後輩など目下の者に対して使用する労いの言葉、上司・先輩など目上の人に対しては「お疲れ様です」が正しいとされています。誤って使用すると逆に失礼にあたるので注意しましょう。
次に部外者に対するあいさつをしている人がどれほどいるか分かりませんが、私も営外者になるまでは、部外者に対するあいさつというものができていませんでした。
近年、災害派遣、創立記念行事に伴う駐屯地開放などにより自衛隊・自衛官の知名度は以前に比べると向上していますが、自衛隊・自衛官の印象を聞くと、部外者からの一番の答えはむかしと変わらず、「怖い」が圧倒的に多く、また自衛隊については「別世界、近寄りにくい場所」と閉鎖的な組織という印象がまだ根強く残っており、まだまだ身近な存在とは言い難い状況です。このような状況を改善するには、やはり平素のあいさつしかないと思います。
私は通勤時に突然面識のない部外者からあいさつされた際、びっくりして返答できませんでした。そのときは返答できなかったことに、後悔というか後味の悪さを感じたことを覚えています。しかし、次の日は自分からあいさつしたのは言うまでもありません。
たった一言のあいさつですが、威力十分。隊員一人一人が広報官のつもりで自衛隊・自衛官をよりアピールし、理解を促進する上でも、ぜひあいさつをしていただきたいと思います。 |