防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   929号 (2016年4月15日発行)
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地域との絆 更に強く
地本便り
各地でそれぞれの支援

入隊予定者の声
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「おおなみ」体験航海 入隊予定者 田村一昭 〈神奈川地本投稿〉
 2月10日、私は神奈川地方協力本部が支援した入隊予定者対象の護衛艦「おおなみ」体験航海に友人と参加しました。艦内には色んな部屋がありましたが、中でも印象的だったのは艦橋内部でした。艦橋内では周りから色んな声が届き、それを聞き分けて適切に艦を動かしていました。出航するときの緊張感が私にも伝わってくると同時に、隊員がとてもカッコ良くて憧れを持ちました。
 私は、今回の体験航海を通じて、現場で見ないと分からない内容も多くあり、入隊前に少しでも現場の空気を味わえて良かったです。私は一般曹候補生で入隊予定ですが、現場の隊員のように、艦のスペシャリストになる為に日々の積み重ねを大切にし、どんな状況でも冷静に対応できるような海上自衛官になります。
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米子駐屯地を見学して 入隊予定者 西山広大 〈鳥取地本投稿〉

 私は、陸上自衛隊(自衛官候補生)へ入隊予定の西山広大です。
 3月3日、私を含めた陸自入隊予定者30名が米子駐屯地を見学しました。最初は、入隊してから自分達が生活する建物を見学しました。部屋は映画とかで見るような部屋で驚きました。次に、駐屯地の中を歩いて案内していただきました。その時に実際に自衛官の方が働いている姿を見ることができました。車両整備の現場を見学した際には、自衛隊で使用されているバイクや車を間近で見ることができて有意義でした。また食堂のご飯は美味しかったですし、お風呂も清潔だったので安心しました。更に駐屯地内にはコンビニ、理髪店、クリーニング店もあり、色々と充実していると感じました。
 今回の見学で自分が生活し、働く場所がどういった所なのか知ることができ少し不安が軽くなったし、自衛官になるのだという実感が湧いてきました。


説明会〈東京〉

 東京地本は2月27日、東京地本が主催し、協力10団体が協賛する「平成27年度入隊・入校予定者説明会」を板橋区立文化会館で実施した。本行事は本年度東京地本を通じて入隊・入校する予定者及びその家族に対し、入隊・入校に必要な事項を説明して不安を払拭してもらい、安心して準備を進めてもらうために行われている。当日は、入隊・入校予定者(家族等を含む)約500名、来賓等招待者約100名の約600名が来場し、厳粛に実施された。
 また、本年度は、父兄会との連携をさらに強化するため、例年実施している父兄会ブースの場の提供のほか、家族の不安に応えるため、前年度入会した父兄会員による相談コーナーを設けた。父兄会相談コーナーには、多数の入隊・入校予定者の家族が、子息の今後の生活等について相談に訪れ大変賑わっていた。
 説明会は、第1部で式典を、第2部で激励演奏会を実施する構成で行われた。第1部は、国歌斉唱から始まり、主催者挨拶として東京地本本部長・梶原直樹陸将補が入隊・入校予定者に対し入隊・入校を迎えることへの祝意と、自ら国防に携わる道を選んだことへの敬意を、家族に対しては、子息が自衛隊に入隊することを理解し、応援して頂いたことへの謝意を述べた。続いて、協賛団体を代表して公益社団法人全国自衛隊父兄会東京都自衛隊父兄会会長・岡本智博氏の挨拶、来賓を代表して小礒明東京都議会防衛議員連盟会長の祝辞、さらに、防衛大臣・東京都知事によるビデオレターや、陸自東部方面総監・海自横須賀地方総監・空自中部航空方面隊司令官等からの祝電など部内外多数の激励が紹介された。
 次に、入隊・入校に関する説明として、東京地本募集課長・藤田宗徳1陸佐が、「自衛隊員という職業」と題し、「自衛隊の任務」、「自衛隊員のキャリアパス」、「入隊・入校後の生活」、「入隊・入校までの生活」、「父兄会の活動」について平易に説明した。特に「入隊・入校後の生活」については、入隊・入校予定者だけではなく家族も興味深く聞いていた。入隊・入校予定者の代表2名による決意表明では、一般曹候補生として入隊予定の相川嵐生さんと、防衛大学校に入校予定の山田七海さんが支えてくれた皆様への感謝、入隊・入校を決意した心境、将来の目標などについて述べ会場一杯の拍手に包まれていた。第1部の最後は、協賛団体を代表して喜多見弘之自衛隊東京地方協力本部友の会会長、宇野澤福江自衛隊東京地方協力本部女性協力会会長から入隊・入校予定者代表の決意表明者2名に対し記念品が贈呈され、第1部が終了した。
 第2部では、海上自衛隊東京音楽隊による演奏が披露された。アンコールも含めJ-Popなど計7曲が演奏された。三宅由佳莉3海曹の美しい歌声と東京音楽隊の迫力ある演奏に、来場者は聞き入っている様子だった。本会に出席した入隊・入校予定者からは、「大変貴重な説明会に参加できて良かったです」、「音楽隊の演奏で泣きそうになりました。唄も感動しました」「入隊前に自衛官になるという意識を持つことができたので、良かった」といった声が寄せられた他、家族からも、「防人としての懐の深さ、大きさ、広さの一部を垣間見せて頂き感激致しました。」といった感想があった。
 東京地本は、「今後も、不安なく入隊・入校できるよう、最後までしっかりサポートしていく」としている。

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激励会〈愛媛〉

 愛媛地本(本部長・大関雅宏1陸佐)は3月13日、ひめぎんホール(愛媛県県民文化会館)において、防衛協力3団体(愛媛県防衛協会、愛媛県隊友会及び愛媛県自衛隊父兄会)の主催する平成27年度愛媛県自衛隊入隊・入校激励会を支援した。激励会には入隊・入校予定者とその家族のほか、自治体首長、自衛隊の部隊長、協力団体の関係者や一般の入場者約600名が出席し盛大に行われた。
 晴天に恵まれた当日は、入隊・入校激励会に先立ち、会場前の県民広場で松山駐屯地ラッパ競技会が行われ、街行く人々が足を止めしばし聴き入っていた。また、競技会にあわせ豚汁の炊出しが行われ、多くの方々が舌鼓をうっていた。
 入隊・入校激励会は2部構成で行われ、第1部は入隊・入校予定者が一人々紹介され来賓と握手をしながらの入場で始まり、三好父兄会会長の主催者代表挨拶に続き、来賓を代表し副知事と第14旅団長からの祝辞があった。旅団長は「皆さん一人々と握手をして非常に熱い気持ちを感じ取る事が出来ました」との感想に続き「私も今から35年前、皆さんと同じように大きな期待と少なからず不安を持ち入隊しました。これまでの生活に比べれば不自由を感じることが多いかもしれませんが、皆さんの回りには同じ志を持った寝食を共にする仲間が沢山おり、皆さんを真剣に成長させようと親身になって指導する教官がいます。今から3ヶ月、夏頃には見違えるほど大きく成長した皆さんがいます。どうか安心して入隊・入校して下さい」と述べ入隊・入校予定者の不安を払拭した。また、サプライズで入隊・入校予定者の父兄からの手紙として、一般曹候補生で陸自に入隊予定の大原雄太君のお父さんが「日本国民の生命と財産を守る自衛隊に入隊する息子を誇りに思う」と話し、会場中が感動していた。第2部では第14音楽隊によるコンサートが行われ、NHK連続テレビ小説「あさが来た」でおなじみの「365日の紙飛行機」から始まり1分間指揮者体験のコーナーなどでおおいに盛り上がり、入隊予定者の門出を祝った。
 愛媛地本は「入隊・入校予定者全員が無事入隊・入校することをしっかり支援していくと共にご家族への支援も充実していきたい」としている。

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見送り〈函館〉

 函館地本(本部長・木下章1海佐)は、平成28年度それぞれの部隊へ入隊する入隊者の見送り及び支援を3月下旬から部員一丸となって順次実施した。
 この時期の恒例行事で、特に道内の部隊に入隊する入隊者は早朝にもかかわらず家族も参加しアットホームな雰囲気の中、本部長から激励の言葉とあわせ家族に対しても温かく見守って頂くこと、函館地本もしっかりとサポートすることを約束し、入隊者は笑顔でそれぞれの部隊へ向かった。また、道外の部隊等へ入隊する入隊者についても広報官や同行者が家族とも連携し不安なく入隊が出来るよう支援を行った。この、入隊者の見送りは4月1日で終了し支援は4月5日まで続いた。
 函館地本は、「入隊された皆さんが一日も早く一人前の自衛官となるよう祈りながら、早くも新たな年度に向け後輩自衛官の獲得に向け各種施策を進めていく覚悟である」としている。

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入隊予定者駐屯地研修〈長崎〉

 長崎地本(本部長・矢藤久雄1海佐)は3月8日、陸自相浦駐屯地(司令・杉本嘉章1陸佐)において、4月の陸上自衛隊入隊予定者を対象に、入隊前の駐屯地研修を行った。研修は118教育大隊総務係長(熊谷1陸尉)による概要説明から始まり、入隊前の心構えや入隊後の訓練計画の説明があった。新隊員課程のダイジェストDVD鑑賞では、厳しい訓練の中にもやりがいに満ちた先輩たちの笑顔を4月からの自分たちに置き換えながら真剣な表情で鑑賞する姿が印象的だった。職種決定のために行われる適性検査の重要性についての説明は、今後の自衛隊人生を左右するということもあり、とても参考になったのではないかと思われた。
 隊員食堂で体験喫食を行った後は、男女に分かれて入隊後の生活の中心となる営内を、班長の説明を受けながら見学した。朝の洗面所と夜の洗濯機の争奪戦については男女とも驚きを隠せない部分もあったようだったが、居室にTVがあることや課業外に家族や恋人に連絡をとっている場所等の説明を受け、思いのほか過ごしやすい環境に安心したようで笑顔を見せていた。
 長崎地本は、「相浦駐屯地の協力のもと行った今回の研修によって、入隊予定者の不安を少しでも軽くすることができたのではないかと思います。入隊予定者の皆さんが同期同士、協力し助け合いながら立派な自衛官として数ヵ月後羽ばたけるように、今後も支援していきたいと思います」としている。

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女性警務官志望者へ説明会〈帯広〉
 帯広地本(本部長・小橋史行1陸佐)は2月23日、帯広駐屯地で一般曹候補生採用予定者に対して、警務科職種の説明会を実施した。入隊予定の女子高校生が将来的に警務官を希望しており、第121地区警務隊(隊長・浅野功3陸佐)の協力を得て実現した。入隊予定者は、警務科職種の紹介DVDを視聴した後、女性警務隊員から自らの経験談を交えた詳しい説明を受けた。質疑応答では、「女性として苦労したことはありますか?」、「男性と同じ職場で体力面で苦労しましたか?」等、積極的に質問するなど警務科職種に対する関心の高さがうかがえた。
 最後に、浅野隊長による激励の言葉を受け入隊予定者は入隊準備の糧とすることができた様子であった。
 帯広地本は引き続き各部隊との連携を深め募集広報活動に努めていく。
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同面、部隊・機関等の長名等は全て実施当時。

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