防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   881号 (2014年4月15日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
日亜化学工業(株) 築出 良夫
「何をやりたいか」ではなく「自分は何ができるか」
築出氏は平成23年7月、第24航空隊整備補給班を3海佐で定年退職。54歳
 私は、平成23年に定年退職しましたが、再就職のための活動を本格化させたのは、退職の半年ほど前からでした。
 私の最終勤務地である小松島航空基地が所在する徳島県は、人口80万人に満たない小さな都市で、目立った企業も少ない上、私自身も35年余の間、海上自衛隊で勤務してきましたが、特別な資格、免許も持たず、再就職については、非常に不安な思いでした。
 幸い就職援護室のご尽力で、徳島では1、2を争う大企業である日亜化学工業株式会社に保安係員として再就職することができました。
 日亜化学工業は照明器具やデジタル家電、携帯電話のディスプレイのバックライトに代表されるLEDの技術力で世界の同業企業のけん引役として活躍している企業です。私は生産工場の保安係として採用され、日夜、工場敷地内外の保安・保全、工場内の空調機器の日常的な保守点検等を行っています。私の勤務地の鳴門工場は県内の他工場に比べれば敷地面積は小さい工場ではありますが、巡視等で毎日2万歩以上忙しく歩き回っています。
 私は自衛隊で経験してきた「やることはやる」、「必ず報告をする」ということを現在の職場においても実行しています。ほんの小さな心がけ一つですが、業務を円滑に進める上でとても役立っています。周りの若い社員の方々との交流もスムーズに実施できており、毎日の勤務が非常に楽しい職場です。
 再就職先の選び方は、「何をやりたいか」ではなく、「自分は何ができるか」で大きく変わってきます。自衛官であった頃に言われた「退職10年前から準備する。」というこの言葉は再就職した今になってよく分かりました。私の場合、この「何をやりたいか」と「何ができるか」が合致した職で大変幸運でした。定年退職を控え、職場で日々訓練に実働に頑張っておられる皆さん、「自分には何ができるのか」を考えてみてはいかがでしょうか。

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Hay fever is killing me today
ヘイ フィーヴァー イズ キリング ミイ トゥデイ
今日は花粉症が無茶ひどいよ

 皆さん。How are you doing?お元気ですか。関東ではそろそろ桜の花も散り、葉桜が新緑に輝いています。桜前線が北上して、それぞれの地域の花見の様子をテレビで見るのも楽しみです。最近は、桜前線を追いかけていくレポートがWEBに登場して話題になっていますね。海外でも桜の報道は人気のようです。

 今回の表現は、花粉症の人には身につまされる表現です。"Hey fever is killing me today"「今日は花粉症が無茶ひどいよ。」です。先日、日本大学の入学式が武道館で挙行され、多くの学生と参列者でにぎわったのですが、桜の花びらが風に吹かれてはらはらと舞い始めた頃、いっせいに周りでくしゃみがはじまりました。風にのって花粉が飛来したのでしょうが、目に見えないだけに、その反応がいっせいに始まったので、花粉症はところかまわずつらいものだと納得した次第です。hayは、ほし草という意味です。hay feverで、「花粉症」になります。kill meは、「何かが自分にひどく影響する」こと、もともと殺すという意味ですが、〜に参っているとか、それによってひどい目にあっているとかいうときに使います。程度が普通じゃないことを表現するので、場合によっては、良いことにも使われます。

 4月も半ばとなります。ゴールデンウィークが待ち遠しいですね。いろいろと予定を考える楽しみもあります。その前に一仕事と燃えている人もいると思います。筆者は、イギリスのマンチェスター大学で行われる大学行政学会の総会に出席するために出張しています。楽しい土産話をご紹介できるよう情報収集に励みたいと思います。健康に留意してお過ごしください。ストレスのない陽気で楽しい生活をお楽しみ下さい。See ya!
〈スワタケル〉


愛知県
公務員の女子会
小牧から2人参加
 3月の春爛漫の日、愛知県名古屋市である会合が開催された。会の参加者は、公益社団法人日本女性航空協会の鐘尾理事長、愛知県の吉本副知事、中部国際空港の舂田空港長、第四管区海上保安本部の灘波課長、渡邊飛行士、そして航空自衛隊小牧基地の高崎2空尉(小牧管制隊)、望月1空尉(第401飛行隊兼司令部防衛部)という7人の女性陣。
 小牧基地は地域の関係機関や自治体等とのシームレス(継ぎ目のないこと)な連携をめざして3月24日、第四管区海上保安本部と海上災害に関する連携協定を再締結し、実効的な共同訓練の実施、定例の協議会の実施の重要性について相互に確認した。
 その活動の中で生まれた縁で開催されたこの会合では、小牧基地の2人と海保の2人が、社会における女性の活躍の場を切り開き、築きあげていった経験、苦労などを吉本副知事、鐘尾理事長、舂田空港長という先輩から直接聞くことができた貴重な機会となった。
 また、高崎2空尉や望月1空尉からは自衛隊輸送機部隊の国際緊急援助活動等に女性隊員として派遣されたことや、日々の任務状況を説明、空自の活動への理解を得ることができた。今後も引き続き女性公務員の連携を強化し、女性の活躍の場や女性ならではの活動への意見交換をしていくことで会合は大いに盛り上がり、力強くしなやかな先輩達の姿に自衛官として励まされる会合となった。

災派協力調印
海保と小牧
 3月24日、小牧基地(基地司令・上之谷寛空将補)において「海上における災害派遣に関する航空自衛隊小牧基地と第4管区海上保安本部との協定」の調印式が執り行われ、上之谷基地司令と4管本部長の長嶋一等海上保安監により協定が締結された。
 この協定は昭和35年に当時の小牧基地司令と4管本部長の間で締結されていたものであるが、以来約50年見直しされず形骸化された状態だった。しかし、東日本大震災における災害派遣活動の経験から自治体などとのシームレスな連携、海保を含む関係機関との連携の重要性が改めて認識され、本協定を全面的に見直すこととなり、協定調印に至った。
 新協定を通じて空自と海保は、実効的な協同訓練の実施や定例協議会の実施などの重要性について相互に確認した。

逮捕術競技会
北方警務隊
 北部方面警務隊(隊長・檀上正樹1陸佐)は3月9日、札幌駐屯地において4個地区警務隊及び保管警務中隊の5個部隊が総当たりする団体戦と警棒対警棒によるトーナメント方式の個人戦により、平成25年度北部方面警務隊逮捕術競技会を実施した。
 開会式では、統裁官である方面警務隊長が「選手諸官は、部隊の代表たる選手として日夜錬成で培った実力を遺憾なく発揮し、部隊の名誉をかけて戦え」と訓示、出場選手を代表して前年度の優勝チームである第120地区警務隊(真駒内)石川2陸曹が「日頃の錬成訓練成果を最大限発揮します」と力強く宣誓して試合が開始された。団体戦では第119地区警務隊(旭川)が4戦全勝で、個人戦では第120地区の熊谷国修3陸曹が4試合を価値向き勝利の栄光を手にした。
 本大会は、北部方面警務隊として初めて札幌駐屯地で開催、また第121地区警務隊(帯広)の堀川3陸曹が女性自衛官として初めて参加した大会となった。

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