防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   881号 (2014年4月15日発行)
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約1年の工事完了し
新庁舎運用開始
3師団司令部(千僧)
 第3師団(師団長・鈴木純治陸将)は、3月17日、千僧駐屯地(兵庫県伊丹市)において約1年間にわたり行われた改修工事が完了したことをうけて、協力団体の列席のもと新庁舎運用開始行事を執り行った。
 第3師団司令部は、昭和37年に第3師団が編成されて以来、千僧駐屯地に庁舎を構えて2度の改修をへて新庁舎に生まれ変わった。
 鈴木師団長は「師団司令部としての機能の向上、業務の円滑化をするため、司令部で勤務する我々自身が任務必遂に向けて必死で努力することが求められる。国民の大きな期待にこたえるためにも如何なる任務にも的確・迅速に対応しうる第3師団、そしてその中核たる第3師団司令部として職務に邁進していこう」と述べ、諸先輩からの長い歴史を受け、更なる飛躍を遂げるよう意識を新たにした。

盗撮犯検挙に功績
呉基地業務隊・北川3海曹
現行犯逮捕等を讃えられ感謝状
「訓練で培った道徳心、正義心から来た行動」
 海上自衛隊呉基地業務隊(司令・瀧口和裕2海佐)補充部付 北川圭介3海曹は、3月3日、広島県警察海田警察署長から「感謝状」を贈られた。
 北川3曹は、2月5日6時25分頃、JR呉線列車内で女性(21歳)の下半身などを携帯電話で執拗に撮影している男を目撃し、問い質したところ盗撮の事実を認めたことから、直ちに車掌に通報するとともに途中の「小屋浦駅」で被疑者とともに下車、車掌から通報を受けた海田警察署員に被疑者を引き渡した。
 海田警察署で実施された感謝状贈呈式では、海田警察署長から「痴漢行為にあっても泣き寝入りする女性も多く、検挙が難しい犯罪。今回は、犯罪を発見し被疑者を現行犯逮捕しただけでなく、画像の保存という「証拠保全」まで実施したことの功績は大きい」と称えられた。
 それに対し、北川3曹は「自分が好きな乗物内での不道徳行為が許せなかった。また、入隊以来訓育などで培った道徳心や正義感からきた行動と考えている」と恐縮していた。
 なお、北川3曹の功績に対し、呉基地業務隊司令が「善行褒賞状」を授与した。

2日3日の体験入隊で
バレー部員
鍛えた脚力を披露
第17普通科連隊(山口)
 3月10〜12日、第17普通科連隊(連隊長・山口真司1陸佐=山口)に山口福祉文化大学(山口県萩市)の女子バレー部員14名が体験入隊した。同大学の体験入隊は今年で3度目。基本教練、天幕設営や体力検定、救急法や担架搬送など様々な訓練を体験し、2日目は近傍の山道、約16キロの道のりを交代で背のうを背負い徒歩行進訓練を行った。バレーで鍛え上げた脚力で勾配のある山道を元気に進む姿に、担当した自衛官も「すごい!」と、驚きの様子だった。
 この度は、大学側の希望によりほふく前進の訓練も行われ、地を這うバレー部員となった学生たちは、笑顔を見せながらも懸命に前に進もうと奮闘していた。すべての訓練を終えた学生からは、「バレーも団体競技なので助け合い、お互いのことを考える良い体験となりました」と、笑顔で語った。
 なお、同大学は、4月1日から校名を「至誠館大学」に改称する。

相次ぎ職場体験
将来の後輩、中学生、専門学校生
第36普通科連隊(伊丹)

 第36普通科連隊(連隊長・近藤力也1陸佐=伊丹)は、2月6日、7日に大阪市立真住中学校、12日に大阪法律専門学校の「職場体験学習」を支援した。これは、「職場体験学習」を通じて自衛隊に対する理解と認識を深めてもらい、同時に将来優秀な人材獲得に繋げるもので、各中隊は力を入れて支援した。
 実施課目は、「基本教練・野外衛生・ロープ訓練体験・装備品展示・体験喫食」と盛りだくさんな内容で、学生は興味津々で体験に取り組んでいた。
 各科目内容は各中隊それぞれの特色が出ており、飽きさせない考えが随所に盛り込まれ、参加者は楽しみながら体験していた。
 36普連は「参加者が離隊する際には、将来僕も自衛官になりたいなどの意見が多くあり、今回の職場体験も大成功に終わった」としている。

部外者体験搭乗を実施
百里基地
 3月16日、百里基地(基地司令・大浦弘容空将補)は基地協力者など120人を招待して、航空救難団の支援により輸送ヘリコプターCH47Jの体験搭乗を開催した。この企画は、日ごろ基地の業務などに協力していただいている方や基地周辺住民の方々に大型ヘリに登場してもらい、航空自衛隊に対する認識と理解を深めていただく目的で、毎年天気が安定するこの時期に実施している。
 搭乗した機体CH47Jは、入間ヘリコプター空輸隊が所属する入間基地からこの日の朝飛行してきた。
 体験搭乗前に隊員から注意事項の説明を聞いたあと、認識票を首から下げ、上部ローターが回転している強風を受け乗り込んだ。離陸後は基地周辺の大洗海岸や鹿嶋スタジアム周辺など飛行高度約600mで約20分間に渡るフライトを楽しんだ。体験搭乗を終えた参加者は、普段乗る民間旅客機とは違う座席シートの配置や機体内部の配管等むき出しの内装などに戸惑いながらも、天候がよかったためか「地上の景色が遠くまでよく見えて感動した」と話すなど、好評のうちにフライトを終えることができた。

「自らの天命を知れ」
防衛医科大学校入校式
看護学科1期生
 防衛医科大学校(三浦総一郎校長)は4月9日、同校体育館で入校式を行った。入校者数は194名で内訳は医学科第41期75名、看護学科第1期生自衛官候補74名・技官候補45名。看護学科は新設で4年制。これに伴い、3年制の防衛医科大学校高等看護学院、自衛隊中央病院看護学院は2017年3月で廃止される。
 武田良太防衛副大臣ら来賓、家族など多数が出席した入校式では医学科・宮内学生、看護学科自衛官候補・松尾学生、看護学科技官候補・渡邊学生が宣誓代表学生を務めた任命・宣誓式などが行われ、新たな門出に立った入校者たちに三浦学校長は式辞の中で「自らの天命を知り、自主・自立の精神を養い、心身を鍛え、良き仲間を得て、共に社会人として成長していくことを心から期待しています」と期待の言葉を寄せた。

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