第11特殊武器防護隊は、第12化学防護小隊の一部の配属を受け、中央即応集団、増強中央特殊武器防護隊隷下の「増強第11特殊武器防護隊」として延べ91日間、福島県において活動しました。隊は、「創意を凝らした任務の完遂」をスローガンに掲げ、除染所の開設・運営、行方不明者捜索における同行支援や人員・車両のスクリーニング、原発周辺地域の環境モニタリング、放水支援等多岐にわたる活動を実施してきました。活動に際しては、日頃の訓練の成果を十分に発揮するとともに、工夫資材を現地において作製する等、隊員の飽くなき探究心により、任務を効率的・効果的に遂行できたと考えます。また、本派遣間、旅団内の化学特技者も除染班員として参加し任務達成に大きく貢献しましたが、併せて、旅団としてのNBC事態対処能力向上にもつながりました。
第11特殊武器防護隊は、4月22日、化学防護隊から特殊武器防護隊へと改編しました。隊は旅団唯一、北方唯一の特殊武器防護隊となり、その誇りと重責を被災地福島で実感するとともに、任務の完遂に向けて気持ちを新たにしました。
本災害派遣は、北海道から遠く離れた福島での活動のため、派遣間わずか一度しか家族に会えない隊員がほとんどでしたが、隊員の被災地復興への強い思いとご家族のご理解・ご協力により、任務を達成できたと考えます。本派遣にご支援いただいた隊員家族及び関係各位に心から感謝するとともに、今回の災害で被災された皆様の一日も早い復興をお祈り申し上げます。 |