物心つく頃から、「挨拶は自分から元気よく!」「朝機嫌良くしろ!」、「嘘はつくな!」「卑怯なことをするな!」と、高校生になる前まで、父の「躾指導」がありました。特に、「朝は機嫌良く」や「挨拶は元気良く」は、毎日のように言われ続けてきたような気がします。
自衛隊に入った当初は挨拶が当然のようにできていたものですが、今はどうでしょうか? 敬礼・答礼は別として、挨拶に関してはどうでしょうか。「おはよう」「お疲れ様」すれ違いの会釈等、ある程度の年齢になると気恥ずかしさも手伝って、十分にはできていないのではないでしょうか。
私は、人間としての基本は挨拶ができることだと思います。それをしないのは円滑な人間関係を自ら放棄し、人間関係をうまくいかないようにしているのではないかと思います。挨拶を受けて返さないのは、相手を1人の人間として見ていないからと、極論的には思っています。
陸曹時代、3回大きな声で挨拶(敬礼)しても、気付いていても挨拶(答礼)しない上司に対して、それ以降実施しなかった未熟な時代もありましたが……。しかしながら、挨拶がしない(できない)人に対して、挨拶が離れていくのは当然のことです。これは25年間の自衛隊生活で確信を持って言えます。
幹部の皆さん、されるのが当然と、常に受身で、「敬礼されない」と思っていませんか? 挨拶(声かけ)は自分からやれば気分も変わりますよ。これからも自分に言い続けていきます。「挨拶してますか」と。 |