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   2004年11月15日号
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秋の叙勲・褒章受賞者 10面

防衛庁・自衛隊50周年記念観閲式
威風堂々の観閲行進
<朝霞訓練場>
小泉首相「新たな50年へ国民とともに」
観閲台上の最高指揮官・小泉純一郎内閣総理大臣と右に大野功統防衛庁長官
「防衛庁・自衛隊50周年記念観閲式」が11月7日、朝霞訓練場で行われた。観閲官に最高指揮官・小泉純一郎内閣総理大臣を迎え、東部方面総監・今村功陸将を執行者とし、車両・約250両、航空機・約65機、人員・約4200名がパレードした。観閲部隊指揮官を第1師団長・矢澤昌志陸将が、受閲飛行部隊指揮官を第1ヘリコプター団長・富本啓一陸将補が務めた。大野功統防衛庁長官、先崎一統合幕僚会議長、森勉陸上幕僚長、扇千景参議院議長、岡田克也民主党代表はじめ来賓や招待客、一般参観者あわせて2万7000人が半世紀の蓄積を誇らしく見守った。
オープンカーで観閲部隊を巡閲する小泉首相と矢澤1師団長
行進の前に、観閲官訓示に聞き入る空挺部隊
 朝霞訓練場に集結した徒歩部隊・3281名が中央に並んで指揮官を待つ。3万の観客が特設スタンドから見守る中で、まずは指揮官、執行者に栄誉礼が行われた。
 11月1日の自衛隊記念日を祝う中央観閲式を、今年は陸自が挙行。平成13年度観閲式が米国同時多発テロの影響で中止されたため、陸の観閲式は6年ぶり、24回目となった。
 観閲台の前を通り過ぎる陸の精鋭を目にして、観閲官は装備や士気など陸自の現状を視察、同時に50周年の記念日を祝った。 
【小泉首相、訓示】
 「引き続き高い規律を保持する自衛官に期待する──」。整列部隊の巡閲を終えて訓示に立った小泉首相は、まず中越地震やサマーワはじめ内外での自衛隊に対する感謝の声を紹介。「困難な中での任務遂行に国民を代表して感謝したい」と隊員を激励した。発足当初の不理解を乗り越えて今日に至ったことを「諸官の先輩方が半世紀の間、職務に励んだその姿が、期待と信頼を確実に高めてきた」と説明。活動が国際貢献へと発展した現状を踏まえ、「自衛隊は国民の善意を実行する部隊であり、今後も引き続き積極的な国際貢献が必要である」と強調した。
 従来の体制の見直しや、テロや大量破壊兵器の拡散などの「新たな脅威」への対応も着実に進めると表明し訓示とした。
【扇参議院議長】
 「重大崇高な負託に応える隊員の勇姿を目にして、まことに頼もしく感じる」との励ましは、扇千景参議院議長。来賓を代表して防衛庁・自衛隊50周年を祝福した。
 「新たな脅威」への対策には「日米安保」と「適切な装備」が必要であるとし、自衛隊が積極的な役割を果たせるよう大局的に国政を見守り、“唯一の立法機関である国会”の一翼を担う参議院を代表して、内外で活躍する自衛隊に深く敬意を表したいと述べた。
 「引き続き日本の平和と独立のための、一層の研鑚を積み、ますますの活躍を心から祈念する」と祝辞した。
 観閲官・小泉首相、大野長官に特別儀仗隊と観閲部隊が栄誉礼、“君が代”の演奏で晴天に高く掲げられた日の丸の下に終結した陸上の主要装備が力強くパレードした。(関連記事6面へ

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