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航空機基礎講座を開催
〈浜松広報館〉
「わかりやすい」と好評 |
浜松広報館は、9月27日、午前及び午後の2回、航空機基礎講座を開催しました。この講座は、公募による受講者に対し、航空機に関する基礎的な事項について講座を開き受講者の航空機への興味の振作を図るとともに、航空自衛隊及び浜松基地に対する理解を深めて頂くことを目的として行いました。基礎講座は浜松基地内に所在する第1術科学校の4名の教官により行われました。
講座の内容として、航空機の分類、飛行機が空を飛ぶしくみ、飛行機の操縦、飛行機のしくみ(エンジン、燃料、射出座席)、そしてF-15について、といった流れで座学が行われました。
受講者は11歳から80歳までの幅広い年齢層ではありましたが、難しい航空力学(揚力)の話も、日頃から多くの学生に対し教育している教官達の創意工夫により、手作り教材や動画を用い、また時には実験を交えてわかりやすく説明を行い、受講者の方々にもユーモアあふれる講座を楽しんで頂けたようです。
約1時間の視聴覚室における座学を終了した後、展示格納庫内のT-1、T-2及びB-65の実機を使用し、講座内容の確認が行われました。
操縦桿を操作することにより、主翼、水平尾翼及び垂直尾翼に取り付けられた補助翼が動き姿勢や方向を変化させる機構について、また、低速機と超音速機の翼形状の違いを確認するなど、航空機に直接触れることにより、講座の内容についてさらに理解を深めることができたようでした。
機体を目の前にして、受講者からも多くの質問が寄せられ、予定していた時間をオーバーするくらい講座を楽しんで頂けました。
座学、実機確認により、航空機に関する知識を深めた受講者からは、「ぼんやりとしかわかっていなかった飛行機が飛ぶ理由がようやくわかった」、「F-15の概況についても理解でき、参加してよかった」、「また講座に参加したい」などの感想を頂きました。
浜松広報館では、航空管制講座、気象講座なども予定しておりますので、多くの方々にご来館い頂ければと思います。 |
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第2回学校定期演奏会、盛大に開催される
〈高工校〉
伝統を継承し未来へ向かって |
陸上自衛隊高等工科学校(学校長・小和瀬一陸将補=武山)は、10月4日よこすか芸術劇場において、第2回学校定期演奏会を開催した。
内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官小泉進次郎氏、元陸上幕僚長火箱芳文氏ほか多数来賓が臨席のもと、県内外多くの一般の観客も観覧し、当日の入場者数は約1500名であった。
以前は吹奏楽部が単独で定期演奏会を実施していたが、昨年から学校定期演奏会と名称を変え、吹奏楽部の他にドリル部、和太鼓部も参加し行われている。そして今年度は、昭和30年の自衛隊生徒教育制度発足以来60周年を迎える記念すべき年である。「伝統を継承し未来へ向かって」というテーマのもと数々の記念事業が計画、実施されている中、今回の学校定期演奏会では、上記3個クラブの他、文化クラブから茶道部が呈茶サービス、書道部・広報部が劇場ロビーにて作品展示、写真部は和太鼓部の演奏時に写し出されたスライド用写真を撮影、弁論部が演奏会前に上映された60周年メモリアルメッセージビデオの中で、未来に向けての決意を熱く語った。
学校長は挨拶の中で、「生徒教育制度の輝かしい良き伝統を再認識し、これを継承していくとともに、未来に向かって進歩・発展していくという決意を、生徒・職員で新たにしております。生徒たちの若い力がみなぎる音色や姿を心ゆくまで楽しんで頂ければ幸いです」と述べた。
演奏会終盤、陸上自衛隊中部方面音楽隊 鶫","つぐみ">真衣1等陸士、海上自衛隊横須賀音楽隊・中川麻梨子1等海士がスペシャルゲストとして参加し、美しい歌声を披露するとともに会場を大いに盛り上げた。 |
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航空総隊准曹士先任交代式
高田浩二准尉が上番 |
9月30日、航空自衛隊横田基地講堂で航空総隊准曹士先任の交代式が行われた。交代式には、在横田基地所在部隊(航空総隊司令部、航空戦術教導団司令部、作戦情報隊、作戦システム運用隊)から幹部・准曹士隊員約170名が参加して行われ、航空総隊隷下部隊(中部航空方面隊、航空救難団、偵察航空隊、作戦情報隊、作戦システム運用隊)の各准曹士先任5名や米空軍からも第5空軍最上級曹長、374空輸航空団最上級曹長なども参列した。
下番する山崎勝巳准尉は、交代式の中で「皆様のおかげでやり遂げることができて本当に感謝の一言です。次は航空自衛隊の先任として航空自衛隊の精強化のために努力する所存ですので、引き続き皆様のお力をお貸しください」と述べた。
次に上番した高田浩二准尉は「航空総隊の27000人の先任となることは、身の引き締まる思いです。山崎准尉の後任ということで緊張しますが、努力する所存ですので、皆様のご指導とご鞭撻をお願いします」と述べた。
交代式の最後に航空総隊司令官・杉山良行空将から「山崎准尉は本当によくやってくれた。片腕をもがれた気分だが、航空自衛隊の先任となることは大変喜ばしいこと、喜んで送り出したい。高田准尉は南西航空混成団司令時代からの付き合いで実力は申し分ない。全力で頑張って欲しい」と訓示があった。
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三宿地区に体育館が落成
部内外・地域との融和団結の場に |
9月28日、爽やかな青空の下、三宿駐屯地(司令・松木泰憲陸将補)において、体育館落成記念式が執り行われた。
松木司令は真新しい体育館を前に「本体育館の活発な活用が三宿地区に所在する自衛隊中央病院、先進技術推進センター及び電子装備研究所等各機関及び地域の皆様との融和団結に繋がることを確信しています」と式辞を述べた。建築を担当した真柄建設・真柄卓司営業部長の来賓祝辞の後、衛生学校第22期救急救命士課程河邊3陸曹が「長年に渡りこの体育館を大切に使用していく事を誓います」と安全の誓いを溌剌と実施した。
本体育館は鉄骨造の地上2階建で、延べ床面積は約2000平方メートル。昨年8月着工から今年8月末の完成まで約13ヶ月の施工期間を有した。非常用発電機からの電気供給も可能で首都直下型地震のような大規模災害時にも対応する。また、舗道には衛生学校の理念「仁」が、レンガブロックの組み合わせによりアルファベットであしらわれている。松木司令は「本体育館の落成を機に三宿地区所在の機関や部隊がさらに連携を深めることを期待する」としている。 |
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雪月花 |
高知市にある高知中央高校では来年度の生徒募集から「自衛隊コース」を新設することになりすでに高知県下のすべての公立中学校にパンフレットを配布した。同校には国公立進学コースをはじめ、あきんど商人コースやエンターテイメントコース、フードビジネスコースなどユニークなコースがあるが今回全国でも始めてではないかと言われる自衛隊コースが加わった。同コースは1週間のうち6時間を自衛隊関連授業にあて、銃剣道を4時間、自衛隊関連の座学を2時間開く予定で、自衛隊の歴史や活動を学ばせ3年次には自衛官の採用試験対策も行うとし、自衛官OBらが指導する。このニュースが地元紙や全国紙に流れると大きな反響、近森正久理事長もこんなに注目されるとは思わなかった、テレビを始めメディアの対応に追われっぱなしだったと語っていた。「女子も入れますか」「寮はどうなっていますか」など全国の生徒からの問い合わせも殺到し事務所は大わらわだった(同校情報企画部)。高知県からは毎年およそ100人が防衛大や自衛隊に入っており今後も希望者が増えるものと同校はみている。このコースは自衛官志望が必須ではなく消防士や警察官の採用試験にも対応するという。高知中央高校は明徳義塾高校や土佐高校などとならんで高知県では有力私立高校として知られている。http://www. kochi-chuo.ed.jp/(所谷) |
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