防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   907号 (2015年5月15日発行)
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祝 全国で入隊式

「同期の絆を大切にせよ」〈5普連〉
 第5普通科連隊(連隊長・友伸治1陸佐=青森)は4月5日、青森駐屯地内屋内訓練場で、三上敬治青森県隊友会長をはじめ多数の来賓及び父兄約140名が見守る中、平成27年度自衛官候補生52名の入隊式を実施した。式は国家斉唱から始まり、自衛官候補生一人ひとりに対する任命が行われた後、代表の山口竜聖自衛官候補生が大きな声で申告し、引き続き兼坂亮自衛官候補生が宣誓を行った。その後、連隊長は式辞の中で「同期の絆を大切にせよ」「教官を信頼し教育に専念せよ」と要望した。続いて、来賓を代表し三上青森県隊友会長及び有馬恵美子青森市自衛隊父兄会長が祝辞を述べるとともに、自衛官候補生らを激励した。
 式の後、同駐屯地隊員食堂において祝賀会食が行われ、自衛官候補生らは約1週間ぶりに再会した家族と和やかに食事を楽しんでいた。また、時折り談笑する場面も見られ、家族に成長した姿を披露していた。祝賀会食の最後に、各区隊を代表して1区隊から後藤卓飛自衛官候補生、2区隊から古川拓海自衛官候補生が決意と抱負を述べ華を添えた。晴れの門出を迎えた自衛官候補生は、入隊の喜びとともに教育への決意を新たにしていた。

「伝統の後継と新たな創造」〈佐世保教育隊〉
 4月9日、佐世保教育隊(司令・杉山治1海佐)で入隊式があり、新たに285名が海上自衛隊に仲間入りした。新入隊員は、第8期一般海曹候補生172名、第9期自衛官候補生113名で、それぞれの夢を胸に、一般海曹候補生及び自衛官候補生としての第一歩を踏み出した。入隊式は、新入隊員の家族494名が見守る中、池田徳宏佐世保地方総監をはじめ朝長則男佐世保市長、佐世保在籍各級指揮官ら部内外から多数の来賓を迎え、厳粛に挙行された。
 教育隊司令は、「基本の体得」及び「同期の絆の深化」を式辞で強調し、佐総監からは「輝かしい伝統を有する海上自衛隊の後継者であり、同時に新たな海上自衛隊の創造者であるという自覚と誇りを胸に勉学・訓練・人格の陶冶に励み心・技・体のバランスのとれた隊員に成長してもらいたい」との訓示を受けた。最後に、覚えたての海上自衛隊隊歌「海を行く」を若者らしく元気一杯大きな声で斉唱し、式を締めくくった。
 終了後、新入隊員は食堂等で家族とともに昼食をとり、久しぶりの家族との再会に笑顔を見せ会話も弾み、着隊後10日間あまりで見違えた我が子に感動を覚える家族も多く、「是非、修了式も参加させてください」「宜しくお願いします」と言い残し教育隊を後にした。
 一般海曹候補生課程は8月28日、自衛官候補生課程は8月21日まで実施される。

「教官ら信頼し教育を受けよ」〈34普連〉
 第34普通科連隊(連隊長・白川訓通1陸佐=板妻)は4月4日、板妻駐屯地体育館で、「平成27年度自衛官候補生課程入隊式」を挙行した。式は、御殿場市長をはじめ板妻駐屯地OB会長、各協力会長及び各部隊長等多数が臨席する中、候補生の家族約150名の参加を得て行われた。入隊した83名の自衛官候補生は3月末に着隊後、約1週間で式に臨んだが、自衛官候補生の堂々たる行進動作、力強い服務の宣誓を間近に見た家族は我が子の成長ぶりに感心した様子で候補生たちを見守っていた。連隊長は式辞で「入隊を決意した諸官の崇高な使命感、国に対する帰属精神に改めて敬意を表する。大きな期待と一抹の不安や戸惑いがあると思うが、教育隊長をはじめ、教官・助教は特別に選抜した人格・能力・識見ともに優れた自衛官ばかりであるので信頼し教育を受けよ(要旨抜粋)」と述べ、要望事項として「立派な自衛官であると共に、立派な社会人となるよう努力せよ」「自衛官として必要な基本・基礎の修得に目標を持って努めよ」「同期の友情を大切にせよ」の3点を挙げた。
 式に引き続き会食が行われ、約1週間ぶりに再会した家族と和やかに会食を楽しんだ。会食中には候補生を代表して3名が決意表明を行い、そのうちの一人である野邊田丈尚候補生は「目的意識を常に高めて向上心を胸に、ここで共に訓練や生活をする同期たちと団結力を高めて、自律心を身につけて自信のある人間になります。そして、母と父が自慢の息子だと思えるように頑張ります(要旨抜粋)」と力強く述べた。

伊丹所所長の子息が入隊〈兵庫地本〉
 兵庫地本(本部長・下醉尾芳孝1陸佐)伊丹地域事務所長(石谷弘一1陸尉)は、4月4日、海上自衛隊小月基地で実施された「第67期航空学生入隊式」に参列した。入隊した82名のうち兵庫地本からの入隊者は2名であり、そのうちの一人は同所長の子息・石谷匡孝君である。入隊式は、海上幕僚長・武居智久海将が祝辞を述べる等、厳粛に執り行われた。
 入隊式後、石谷君は「これから航空学生としての教育訓練が始まるのだと気が引き締まった。健康に留意して一人前のパイロットになれるよう頑張ります」と決意を語った。
 兵庫地本は、「今後も教育を担当する部隊と連携を図りつつ、入隊者の成長を温かく見守っていきたい」としている。

「同期と喜怒哀楽を共に」〈117教育大隊〉
 4月11日、第117教育大隊(大隊長・廣幡賢一2陸佐=武山)は駐屯地体育館で第8期一般陸曹候補生課程及び第6期自衛官候補生課程の入隊式を挙行した。
 約850名の新入隊員は、約1600名の家族が見守る中、新しい制服に身を包み、緊張した面持ちで入隊式に臨んだ。それぞれの課程代表の新隊員は、会場の空気に飲まれることなく大きな声で指揮をして無事大役を務めた。執行者である大隊長は約3カ月の教育期間、同期との絆を大切にするとともに、喜怒哀楽を共にし、立派な自衛官になるよう激励した。最後には、第117教育大隊歌を会場が揺れるほどの大きな声で歌い、盛大かつ厳粛に行われた入隊式が終了した。
 その後、家族との会食が行われ、わずかな期間で見違えるようになった我が子と、目を細めながら食事をとる父母の姿が散見された。

「受け身ではなく挑戦せよ」〈多賀城〉
 多賀城駐屯地(司令・松永浩二1陸佐)は4月5日、「平成27年度一般陸曹候補生課程前期及び自衛官候補生課程」合同入隊式を実施した。第22普通科連隊教育隊(教育隊長・石川2陸佐)には自衛官候補生課程(男子)99名が、第119教育大隊(大隊長・坂田2陸佐)には一般陸曹候補生課程前期210名及び自衛官候補生課程(女子)66名が配置となり、総計375名が入隊した。式は新隊員に対する父兄の熱い視線が注がれる中で挙行され、22普連、119教育大隊の各課程代表者が任命書を授与されるとともに、申告及び宣誓を力強く実施した。新隊員たちは希望に満ちた眼差しに溢れ、先輩たちに負けない立派な自衛官を目指す意気込みが強く感じられた。松永司令は、「団体生活の中でルールを守り自分の立場、役割をしっかり認識し、受身にならず何事にも挑戦せよ。同期の『絆』を大切に、『辛さ』『苦しさ』を克服するために協力し、胸を張って3ヵ月後の修了式を迎えよ」と激励した。
 式後の祝賀会食、新隊員との懇談に参加した家族は、着隊し僅か10日ばかりで凛々しくなった我が子の姿に感動し駐屯地を後にした。

「妥協せずチャレンジを」〈16普連〉

 4月5日、第16普通科連隊(連隊長・藤岡史生1陸佐=大村)は、駐屯地各部隊長、各協力団体及び防衛・駐屯地モニター等、多数の来賓及び自衛官候補生の家族、総勢約200名が見守る中、自衛官候補生入隊式を盛大に挙行した。
 今年は60名の自衛官候補生が式に臨み、音楽部の演奏で国歌斉唱し、続く任命では一人一人の名前が呼ばれると大きくはっきりとした声で返事をして立ち上がった。皆、緊張しつつ基本教練で教わったばかりの動作を着実に行い、自衛官候補生代表者が連隊長に申告を行った後、長崎県長崎市出身・田尻智也候補生の発声後、全員で力強い服務の宣誓を実施した。家族は初々しくも堂々とした我が子の姿を残そうとカメラやビデオを片手に温かく見守っていた。連隊長は式辞で「本教育を受けるにあたり、それぞれ目標を持っていると思う。それに向かい決して妥協することなくチャレンジ精神を発揮し、実現に向けて邁進して貰いたい。60名の同期が切磋琢磨し、一人も欠けることなく6月の修了式を迎えられることを期待します」と述べた。
 自衛官候補生は真剣な眼差しでその言葉を噛みしめ、自衛官、社会人としての第一歩を踏み出した。


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