防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   898号 (2015年1月1日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
郡山駐屯地業務隊輸送班 島田 弘正
島田氏は平成25年5月、第6特科連隊を陸曹長で定年退職。55歳

 私は、平成25年5月28日付で第6特科連隊第3大隊を最後に定年退官しました。現在、郡山駐屯地業務隊管理科輸送班の期間業務隊員操縦手として勤務しております。退職2年前の再就職調査票準備時は常駐警備や介護施設の送迎運転手等を考えていました。自衛隊での経験・能力を活かせる分野だと思ったからです。
 退職が近くなった頃に輸送業務の期間業務隊員を募集する話を伺い興味を持ちました。輸送専門職は新たな職域ではありますが操縦手としての経験が活かせることと、何より東日本大震災時に郡山駐屯地は兵站の要として重要な位置にあり、そこで活躍した業務隊の隊員の姿に自衛官を退職後も誇りを持って勤務できるポストだと感じたからです。
 幸いにも採用試験に合格し、私は現在、物流業務等の車両操縦手の他、車両整備を含め車両運用全般に従事しております。防衛省の青い作業服にも慣れてきました。自衛隊で培った責任感、安全運行についての知識や技能は身についていましたので非常に役立っております。体力・気力の充実と職場での後輩自衛官等との相互の気遣いといった人間関係の形成は重要で、どの職場においても共通して言える事だと思います。
 第1に心身ともに健康である事、第2に人間関係の大切さを知る事、第3にやる気をもって仕事に臨む事、第4にストレスをためないようにする事が大事だと認識しています。私は仕事で解らない事があれば上司や同僚によく確認をし、人間関係を大切に充実した日々を過ごしており、さらに信頼される期間業務隊員を目指して頑張っていきたいと思います。


スポーツよもやま話
根岸直樹
「この1年のドラゴンズを見ていて下さい」
谷繁元信 中日・兼任監督

 監督、コーチとして長い間選手を指導してきた須藤豊氏が、こんなことをいっていたのを思い出した。「二軍の監督というのは、チームを優勝させる手腕よりも、若い選手を育てていくことが先決。しかし一軍ともなると、まずチームの成績が第一。特に監督は待ったなしだから、V逸が続けばクビは当然。私には一軍監督などという重責はとても務まらない。その点、二軍で若い力を育てていく仕事は楽しかった。いい仕事に就かせてもらったと、いまでも感謝している」と。
 かつて大毎(現ロッテ)巨人、大洋(現DeNA)で若手育成に手腕を発揮した須藤氏。大洋・巨人では二軍監督を務め、巨人時代にはイースタン・リーグ4連覇の偉業まで達成している。
 その須藤氏が、こうもいっていた。「一流選手だったからといって、一流選手を育てられるかというと、そうはいかない。かつて長島茂雄さん(巨人軍終身名誉監督)が、入団当時の松井秀喜をトコトン鍛え上げた話は有名だが、そこまでやらないと一流の上に超が付くプレーヤーにはなれません。長島さんを信じきってついていった松井君もすごいが、長島さんの努力を、いま指導者たちも見習うべきでしょう。バットが空を切る音が違うといっていた」と。長島監督もすごかったが、1時間でも2時間でも付き合って指導を続けたあの師弟コンビは、見ているほうも圧倒されたものだった。
 中日の谷繁元信監督兼捕手(45)に、その話をしてみたことがある。谷繁監督は「そういう意味では、オレなんか中途半端な立場だけに、えらそうなことはいえないな」と肩を落としていたが、そんなことはない。谷繁監督は、現役の捕手として投手陣をリード、監督としても見事にチームを率いて、いま再建を目指している。
 現役選手としては、かつて兼任監督として名声をほしいままにし、チームを統率し続けた野村克也氏(79)の最多試合出場記録をあと27試合で追い越すほどの超ベテランなのだ。
 野村氏はヤクルト監督時代、古田敦也捕手を、捕手としてのリード面、監督としての作戦面で鍛え上げ、後ヤクルト監督にまで育て上げている。谷繁捕手は、いま現役としてマスク越しに投手、打者のクセなどを観察、相手ベンチの監督采配にまでも気を配って、兼任の重責を果たそうと懸命なのだ。「誰の言葉か忘れたが、やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ、というのがある。いまその言葉を急に思い出した。まだまだ頑張らにゃいけんね」と。
 「ウチの山本昌が、50歳でまだ投げる、5勝以上はと頑張っている。オレ自身も、腰が痛い、足が動かないなんていってたら、笑われちゃう。ことしこそ頑張ってリーグV復活、日本一奪還を目指す。でなきゃ、何のためにこれまで努力してきたんだ。この一年の中日ドラゴンズを見ていて下さい」
 現役としては「もう一年が限度」かもしれないが、監督として落合博満GM(04年から11年まで、監督としてリーグV4、日本一2回)が谷繁采配をどこまでバックアップしてくれるか。この一年の谷繁・中日に注目してみたい。 


HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
Happy New Year!
ハッピー ニュー イヤー
Wish you Good Health & Great Success

ウイッシュ ユー グッド ヘルスアンドグレイト サクセス
新年おめでとう! 2015年のご健勝と大成功を祈念しています

 あけましておめでとうございます。本年が皆様にとって素晴らしい年でありますように、心から祈念申し上げます。
 皆様にさらに楽しんでいただけますよう、精魂こめて執筆を続けてまいりますので、本年もご愛読のほど、お願い申し上げます。

 この英会話コーナーも1994年1月1日号以来、満21年となりました。筆者も暦をひとまわりする年、年男です。陸幕広報部の元井龍蔵曹長(当時)のご紹介で当新聞社の金澤編集長(当時)に縁を作っていただきました。最初のフレーズ"Let's start!"「さあ、はじめよう」から20年です。このコーナーがタモリの「トリビアの泉」に取り上げられ、5つのフレーズが紹介されたのも思い出の一つです。お二人との出会い、そして、所谷前社長、吉田佳子現社長との出会いにも感謝しております。そして、皆様からの温かいお励ましやお便りに対し、衷心から感謝申しあげます。「見てるよ」、「読んでいるよ」、「参考にしています」、「スクラップしています」、「単行本は出ていますか?」など、いろいろな立場からの意見とご声援は、私の人生の宝です。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 さて、今回のフレーズは、新年の決まり文句です。大晦日にカウントダウンをし、新年になった瞬間に、ハグ(抱き合う)して、キスを交わすという習慣は日本にはありませんが、"Happy new year!"は、誰に言っても楽しく、陽気になりますね。aを付けるか付けないかは、挨拶として言う時は、aをつけないという決まりがあります。"Wish you〜"は、「〜を祈念しています」です。Good health(ご健勝)、happiness(ご多幸)、大成功(great success)を後に付けていってください。それでは、ストレスの少ない、陽気で楽しいお正月をお過ごしください。〈スワタケル〉


防衛ホーム俳句コーナー

竹馬の一歩踏み出しきれずをり   岩崎清子
独楽廻すうちに本気になつてきし  岡野アイコ
焚火跡掃かれ七日の神の庭     信田重昭
新しき句境を胸に初句会      並木桂子
赴任地の暑さを託つ初電話     渡辺美惠子
夫の愚痴聞きつ炬燵に針仕事    渡辺成典
寄鍋のいつしか老の二人きり    藤井千代子
鯛焼の尾より食べるも母に似て    森 佳世
神木の洞の宿木冬萌ゆる      堀川利枝
クリスマス熊の親子の絵本買ふ   門田美佐子
どんどやの襖に棹延べ餅を焼く   牧田桃苑
銃声の轟く中を山眠る       増田直美
一声を陵に揚ぐ初鴉        三根香南
銘々の食べる数聞き餅を焼く    山口生石
何処までも夫に付き行く恵方径   脇田登志子
初富士を多摩丘陵に拝しけり    青木余利乃

   選 者 吟
磯山の裾の日集め寒の梅      成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)


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