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自衛隊ニュース   2011年10月1日号
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空自市ヶ谷基地で美術展開催
岩崎空幕長も鑑賞
「訪れる人に明るい気持ちを」テーマに

 第23回航空自衛隊市ヶ谷基地美術展(つばさ会共催・ともしび会協賛)が9月6〜9日の期間で、防衛省厚生棟多目的ホールにおいて行われた。基地隊員とその家族のほか、空自OBのつばさ会会員などから、絵画46点、写真45点、工芸11点、工芸(面)20点、陶芸8点、書15点、花14点などが出品された。
 今年度は鎮魂と復興をテーマに募集が行われた。「美術展を訪れる人々に明るい気持ちを」という趣旨に沿った作品が集まり、連日、来場者の目を楽しませていた。9日には岩崎茂空幕長が来場。1点1点の作品をじっくり見つめながら、関係者や来場者と感想を述べ合うなどして、昼前の憩いのひと時を過ごしていた。


創立59周年を祝う
秋田

 秋田駐屯地(司令・末吉洋明1佐)は9月4日、駐屯地創立59周年・東日本大震災派遣終了行事を行った。
 この日は、台風12号の影響から雨も予想されていたが、朝から晴天に恵まれ、時程通り行事が進められた。式典の前には、東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福を祈り1分間の黙祷が行われた。
 観閲式において、観閲官の末吉司令は、「災害派遣任務を無事完遂できたのも、歴代の駐屯地司令をはじめとする諸先輩の努力と、地域の皆様、各協力団体の支援があってこそであり、今後も駐屯地は、いかなる任務も完遂できるよう日夜を問わず厳しい訓練を重ね、いかなる困難が待ち受けようとも、身を呈して皆様の前に立つ覚悟であります」と式辞を述べた。
 来賓祝辞では、佐竹秋田県知事をはじめ衆参国会議員が心温まるねぎらいの言葉を述べた。中でも岩手県釜石市副市長からは、「冬から夏へと季節が移り行く過酷な環境の中、4カ月以上に亘る自衛隊の献身的な活動が被災地に勇気と優しさ、感動そして希望を与えて頂きました。ありがとうございました」と釜石市長の感謝と御礼の祝辞を代読した。その後、観閲部隊の威風堂々たる観閲行進を来賓、県民等に披露して式典は終了した。
 そのほか、駐屯地隊員の派遣活動写真コーナーには、多くの観客が興味深く写真に見入るとともに、カレーコーナー、音楽演奏など、各会場がこの日を楽しみにしていた3000人の観客で埋め尽くされていた。


"一日"駐屯地司令
国分

 国分駐屯地(司令・堀井泰蔵1陸佐)では8月10日、駐屯地内に一日駐屯地司令として2名の小学生を招いて司令業務を体験してもらった。
 今年の東日本大震災に対する自衛隊の活動を紹介するとともに、指揮官業務を体験してもらうことにより、また、自衛隊の活動についての理解と市民と共にある自衛隊を体験してもらうことを目的として夏休みを利用して実施した。
 当日は天候もよく、小学5年生の男子児童と小学4年生の女子児童は、委嘱状と襷を駐屯地司令から受け取り、早速、隊内視察、体験試乗そして司令室での執務など、盛りだくさんの内容を楽しそうに行っていった。
 また、昼食は司令、最先任上級曹長と和やかに自衛隊食をほおばっていた。最後は、駐屯地夏祭りで大勢の来場者を前にして、元気よく開会宣言を行い、すべての任務を終了した。
 未来の駐屯地司令2名は、大きな夢を描いて駐屯地を後にした。


「防災の日」総合訓練に参加
大村

 第16普通科連隊(連隊長・伊崎義彦1陸佐)の重迫撃砲中隊(中隊長・竹内勝章1陸尉)を基幹とする17名が、9月1日の「防災の日」に、長崎県佐世保市主催の「佐世保市総合防災訓練」に参加した。
 この訓練には、市・警察・消防、陸上・海上自衛隊、米海軍佐世保基地などの関係機関から約1300名が参加した。
 訓練は、長崎県北部を震源地とする震度5強の地震が発生し、前日からの大雨により急傾斜地の崩壊及び河川の増水による被害が発生した状況に対処するもので、今回は東日本大震災の教訓を受けて津波を想定した訓練も取り入れられた。
 当初、初動情報収集部隊の偵察用バイクの隊員が、被災地の被害状況を指揮所に報告する偵察情報収集訓練が行われた。倒壊家屋からの救助訓練では、重迫撃砲中隊の隊員が、ファイバースコープを活用して家屋内の要救助者を発見し、小型ショベルドーザをもって、家屋に堆積した瓦礫を除去した。その後、チェンソーを使用して救出口を開設し、要救助者を救出し救護員が応急処置を行った。
 また、会場の一画に広報コーナーを設け、東日本大震災と雲仙普賢岳災害派遣時の自衛隊の活動写真を紹介した。写真を見た人は「テレビ報道で見られなかった写真を見る事ができ、改めて津波の恐ろしさを実感した」「自衛隊の献身的な活動を見て心を打たれた」などの声が聞かれ、自衛隊の災害時における行動について参加者及び来場者は理解を深めていた。


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