防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年7月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
東日本大震災
被災地・仙台に「希望」与えるj活躍を
松井稼頭央(楽天)の奮起に期待
 「ファンにも、監督の期待にも応えられない自分がはがゆい」。楽天・松井稼頭央内野手(36)がつぶやく。大リーグから8年ぶりに復帰して「先頭に立ってチームを引っ張る」はずだったのが打っても、走っても、守っても「思うようにいかない」からだ。
 5月31日の交流戦・対広島戦で福井から決勝3号ホームラン(1対0)、6月18日の対阪神戦では先制の2ラン4号を打ち「これからフンドシを締め直して頑張る」と笑顔を見せていたのに、打率は2割5、6分でモタついているし、ショートの守備も際立っているとは思えない。これもメジャーから5年ぶり復帰の岩村(32)=元ヤクルト=との二遊間コンビで、躍進楽天の看板となるはずだったのに、岩村などは故障もあってファーム暮らしだ。
 そういえば松井、岩村の復活コンビは昨オフ、神宮球場で気合いの入った自主トレをこなし、星野仙一監督も「チームの基盤」と期待していたものだ。岩村がかつての恩師・中西太氏(元西鉄)直伝の「軸足を回転させるのでなくスリ足で投手方向にぶつけていく」打法を松井に教え、松井自身も「これはいける」と打率3割復帰を計算していたのに、これもままならないのだから、自慢の"足"もサビついてしまっている。
 日本での10年間(西武)通算1159試合、打率・309、271二塁打、51三塁打、盗塁306も、大リーグ(メッツ、ロッキーズ、アストロズ)での通算7年間603試合、打率・271、103盗塁の実績も、いまは「夢の向こう」に消えかかっている状態なのだから「自分がもどかしい」気持ちは察して余りある。
 そんなとき、西武時代に「成人式をすませたら、運転免許を取ってベンツに乗る。スター選手のあかしだから…」と自信満々、夢を語っていたのを思い出した。その発言どおり、オフの休みを利用して埼玉・秩父の教習所に当時の同僚・大友進選手(元西武—中日)と通っていた。免許もないのに早々とベンツの新車を持ち込んだり、雪の関越高速道で実地運転指導を受けたりで、周囲を驚かせたものだった。
 その頃、小生の知り合いの寺(円福寺)の岩上純一住職から「これをつけてプレーすれば、必ず好成績を収められる」といっていただいた念珠(水晶のブレスレット)を着用して、7年連続シーズン3割をマークしたり、3年連続盗塁王に輝いたりしたのも、いまにして思えば不思議な話ではあった。
 復帰後は松井選手と会う機会に恵まれないが、岩上住職が「しっかり念じ込んだ」という念珠をみやげにして、激励に出かけようかと思っている。
 梅雨も明け、公式戦はいよいよ本番。35才なんて、まだまだフケ込むトシじゃない。楽天を引っ張って、チームも松井自身も奮起一番、東日本大震災の被害を受けた地元ファンのためにも「東北に光を」取り戻すカテになってほしいと願ってやまない。

武者行列に参加
海自松前警備所
 松前警備所(所長・柴田敬2海佐)隊員30名は、4月29日に行われた「第64回松前さくらまつり」協力の一環として開会式の武者行列パレードに参加した。
 戦国時代さながらに甲冑をまとった隊員たちが居並ぶ境内で、総大将(警備係長・髭剛彦1海尉)の勇ましい開会宣言により開会が告げられ、観光客らから大きな喝采が沸き起こった。
 その後、武者行列は松前城から松前藩屋敷まで威風堂々と行進し、勇壮な戦国絵巻を再現した。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
I enjoy working with everybody at the office
エンジョイ アイ ウィズ ワーキング アタ オフィス ジ エヴリバディ
職場の皆と楽しくやっています
 Hi! How are you doing? 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。夏至も過ぎました。最高気温が39度を超え、大雨が日本列島に降り注いでいます。自然災害とは、常に向き合っていかなければならない隊員にとっては、今が正念場なのではないでしょうか。その真摯な活動に対して、感謝するのみです。
 さて、今回の表現は"I enjoy working with everybody at the office"「職場の皆と楽しくやっています」です。動詞のEnjoy(楽しむ)は、Enjoy + 〜動詞ingという形で使われます。Withの後には、対象とする「人」がきます。これで「誰かと何かを楽しむ」という意味になります。Enjoyは、「享受」すると言う意味もありますので、特に翻訳する際には役立ちますのでしっかりと覚えておいてください。
 前号に「活躍するOBシリーズ」に、小生が紹介されていましたが、多くの方から連絡をいただきました。紙面を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。中でも、定年になったことを知らなかったという連絡が多くありました。防衛ホームなどの紙面でお目にかかっている方には、現役と間違えている方もいらっしゃいますね。定年後も防衛省のサポーターとしてかかわっていけることは非常に幸せなことです。これも有難いことです。
 夏の暑さや省エネ対策に積極的に参加して、毎日を充実させ、ストレスが少なく陽気で明るく生きたいですね。それでは、皆さん。See ya!〈スワタケル〉

防衛ホーム 俳句コーナー
工房に卓袱台茶箪笥蚊遣香  小熊和子
短夜の夜具手繰り寄せ母の家  藤井功風
夏帽の似合ふと言はれ古稀の妻  晴山雅之
故郷の昔の味の青蜜柑  郷家たもつ
初物の枇杷郷愁に求めけり  西田真由美
集会所祭も近き草を刈る  船本峰月
ひさびさの浴衣姿の男前  八木多佳子
竹伐や法螺の音太き荒法師  高木智念
形代の瀬音にのりて流れゆく  立川美佳
形代の渦に巻かれつ流れゆく  小田智佳
月のぼる池の面を揺らしつつ  的場雅子
水槽にゐもりの小さき手が泳ぐ  仲山裕司
玉砕の丘よりグアムの夏の海  宮崎 薫
見覚えの後姿の白日傘  佐藤邦子
残月の光の失せず蝉の声  信田重昭
香水を仄と匂はせ夫見舞ふ  門田美佐子
   選 者 吟
茂山の騒ぎて雨の匂ひけり  成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)

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