防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年7月1日号
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自衛隊サポーターズ
「正しい教育現場が在った」斎藤美智子さん
明るく楽しい機関誌を発行
 高知市在住の斉藤美智子さんは「斉藤進学塾」の塾長。中1〜高3を指導している。募集相談員である斉藤さんは塾生に対しその両親も含め「将来は自衛隊を受験するよう啓蒙に余念がない日々」という。「自衛隊の認知度が低い」(斉藤さん)高知県において市民の関心を高めるため、隊員などの素顔の爆笑エピソード満載の機関誌を発刊し続けている。
 
 —どのような経緯で熱心な自衛隊サポーターになられたのでしょうか。
 斉藤 約20年前に近所の酒屋のご主人(当時の父兄会県連代表)に誘われ善通寺駐屯地の創立記念行事に足を運んだのがきっかけです。荒廃した中学・高校の教育現場と自衛隊を比較し「久しぶりに正しい教育現場を見た」と感動しました。県内で高校教諭を務める大学の同級生が大勢いるので、「ぜひこの感動を体験して欲しい」と思い、10名近くの女性教師を引率して江田島を訪れたこともあります。
 高知県は県民の自衛隊への認知度や理解度が他県に比較して低いと感じています。私自身、駐屯地を訪れるまで制服の自衛官を目にしたことがありませんでした。地本をはじめ関係機関の地道な広報活動や、海外派遣、今回の大震災における災害派遣などが報道され、昔に比べれば浸透していますが、より一層、「県民に自衛隊を知って、理解して欲しい」という願いがサポーター活動の原動力です。
 —自衛隊の話題を明るい筆致で楽しく綴った『サポーター Theじ・え・い隊』などの機関誌を自主的に発行されています。
 斉藤 関心の無い方は自衛隊を「自分たちとは違う堅苦しい世界の住人」という一歩引いた目線で見ている場合がとても多いのです。『サポーター〜』を読んで「そんなことは無いな、自衛官も私たちと同じ、人間味に溢れているな」という当たり前の事実を知って貰えたらと思い、駐屯地一般開放の機会などを利用し積極的に配布しています。もうかれこれ10年になります。発行を楽しみにして下さる方が多く、励みになります。
 —最後に、今後のサポーター活動について抱負をお願いします。
 斉藤 地域募集事務所へ入隊希望者の情報を伝えるだけでなく、「受験して、合格して、入隊して貰えるよう、受験対策も含め総合的に指導したい」という気持ちから進学塾の自営を始めた経緯があります。塾生からは、過去に4人の自衛官を送り出しました。これからも子どもたちや親御さんに自衛隊の使命の尊さなどを訴え、受験→合格→入隊へと導いていきたいです。また、高知県は基幹産業が無いこともあり退職自衛官の就職援護に大変ご苦労されています。微力ながら、何とか力になりたいと思っています。


災派隊員留守家族を支援
自治体と協定結ぶ
 静岡県東部富士地区に所在する富士・滝ヶ原・板妻・駒門の陸上自衛隊駐屯地と御殿場市、裾野市、小山町はこのほど、全国初となる大規模災害時の自衛隊派遣での留守家族支援に関する協定を取り交わし調印した。(御殿場市3月17日、裾野市、小山町同30日)
 協定には大規模災害派遣に従事する自衛官のため、各駐屯地内に隊員子弟の一時的な預かり所の開設に伴う、市・町から行政職員・専門知識を持つ保育士等の派遣や、緊急時における市・私立保育所等の情報提供などが盛り込まれた。
 現在、東部方面管内の庁内託児所のない駐屯地では、夜間や休日等の災害派遣時の緊急登庁時に、子どもを預ける等の処理の困難な者に対する支援要領を確立(即応性の維持、任務遂行に邁進できる体制を速やかに確立)するため、部隊内に隊員子弟の児童一時預かり所を検討している。
 今回の協定締結によって、災害発生時、富士地区に所在する富士・滝ヶ原・板妻・駒門の陸上自衛隊駐屯地隊内には隊員子弟の児童一時預かり所の開設運営にあたり、市・町から留守家族支援が得られることとなり、家族の不安的要素が改善され、隊員が後顧の憂いなく、災害派遣任務に邁進できるようになった。
 今回の災派では6月15日現在、6家族11名が利用している。

劇団員が千羽鶴
災派隊員を激励
防衛省
 6月8日、東日本大震災に係る防衛省・自衛隊の活動を激励するため、演劇集団アトリエッジが防衛省を訪問し、千羽鶴が寄贈された。今回寄贈された千羽鶴は、同劇団がラジオなどを通じて呼びかけたところ、これに賛同してくれたファンが作成したもので、劇団を代表してチーフプロデューサーの奈美木映里氏他3名の舞台俳優が訪れ、その想いを届けた。
 劇団アトリエッジでは、6月11日から19日までの間、新国立劇場にて太平洋戦争末期の特攻基地を舞台にした「流れる雲よ」を公演した。この公演は、12年間にわたって再演を繰り返す超人気舞台で、今年映画化されることとなり、この夏全国の演劇シネマで公開される。

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