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開校50周年祝う 3術校
記念碑除幕、植樹、コンサート開催
更なる飛躍・発展目指す
下総 |
海上自衛隊第3術科学校は2月1日、開校50周年を迎え、記念行事を行った。
第3術科学校は昭和36年2月1日、海上自衛隊の航空術科教育を統一して実施するために、前身の白井術科教育隊を母校として新編された。以後50年間、固定翼機(P2V—7、S2F〜P—2J〜P—3C)及び回転翼機(BELL47〜S—51/55〜HSSシリーズ〜SH—60J/K)等の航空整備員及び航空基地員等を育成してきた。現在では、5部、20課(科)、職員350名、学生334名(23年2月1日)という組織で、年間約170課程、1400人の航空整備員及び航空基地員等を教育し、総計7万6785人を部隊に送り出してきた。
開校記念行事は、歴代学校長をはじめ、航空集団司令官、教育航空集団司令官、柏市長、米海軍ジョージワシントン艦長ラウズマン大佐等、部内外から約230名の来賓を迎え、記念式典、東京音楽隊(昭和43年3月、第3代東京音楽隊隊長の石崎善哉氏が、3術校校歌を作曲した経緯がある)による記念演奏、桜の記念植樹(50周年に合わせて50本の植樹)、記念碑の除幕式及び祝賀会を実施した。
特に、東京音楽隊の生演奏は、多くの来賓、職員及び学生から「感動して鳥肌が立った」「良かったを通り越してすごかった」などの所見があり、記念行事に大きな華を添えた。
また、3術校の更なる飛躍発展を祈念する記念碑の表には、3術校のロゴマーク及び「腕に実力、心に自信」というモットーが、周囲には各部隊の方角及び距離が、さらに裏には3術校校歌が刻まれている。なお、記念碑の基礎工事は、3術校学生である幹部専門施設課程学生が施工実習を通して施工したものである。
祝賀会では、樽酒の鏡開き、祝電の披露等が行われ多くの出席者からのお祝いがあった。また、祝賀会場には、50年間の学生の集合写真などが展示され、OBは若い頃の自分を探しながら思い出話に花を咲かせていた。
行事を終えて、3術校職員及び学生一同は、諸先輩たちの築き上げてきた50年の歴史を偲ぶとともに、これからの新しい歴史を引続き我々が築いていくことを誓っていた。 |
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地元中学3校
職場体験を支援 大村航空基地 |
第22航空群(群司令・渡邊剛次郎海将補)は1月18から20の3日間、大村市立郡中学校2年生10名、1月25から26の2日間、大村市立大村中学校2年生10名及び1月25から27の3日間、大村市立西大村中学校2年生5名の総合的な学習の時間(職場体験学習)を支援した。
この職場体験学習は、自衛隊長崎地方協力本部の依頼に基づき、労働を通して得られる就労の尊さ、地域に所在する職場で働く人との触れ合い活動及び、生徒それぞれの進路選択の方向性を示唆する貴重な学習として毎年実施支援している。
大寒を迎え九州(長崎)も今年は例年に無い寒さだったが、生徒達は気迫と若さで学習に臨んだ。
各校生徒とも朝から元気に「おはようございます」の挨拶で来隊し、広報室長から期間の学習予定及び基地概要説明を受けた後、早速、海上自衛隊航空部隊の各仕事を体験学習した。
今回の学習は正面の航空隊、後方支援の整備補給隊、基地隊の3パターンに分割、航空機の運航に必要な後方部隊を中心に体験させた。学習の一環として初企画した衛生業務において実施した救急救命処置(人工呼吸法、AED取扱法)では初体験の生徒が大多数を占め、貴重な実習体験に、「人命救助の大事さと体力のきつさ」を体で感じた様子だった。
その他の実習においても、寒さに負けず分刻みで就労、時間の大切さを体得し、学習終了後の感想文には、「大変勉強になった。将来は自衛隊へ入隊したい」「昼食が大変美味しかった」「自衛隊の人達は皆やさしく丁寧に教えてくれた」などの感想が述べられ、短期間の学習にも、各校生徒達は感謝の心を表し、元気に大村航空基地をあとにして各学校へ帰校した。 |
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在沖米海軍と海岸清掃活動
海自沖縄基地隊 |
沖縄基地隊(司令・伊東雅之1海佐)は、1月22日に在沖米海軍艦隊活動司令部(CFAO)と合同で、ボランティア活動の一環として、うるま市勝連半島屋慶名地区から平安座島につながる県道10号線伊計・平良川線、通称「海中道路」にあるパーキングエリア周辺の清掃活動「ビーチクリーンアップ」を実施した。この「海中道路」は沖縄本島中部地区の観光名所の一つでもあり、約5kmにわたり海を横切る形で作られた4車線の道路で、1年と通して週末になると、マリンスポーツや水遊び等、大勢の人々が訪れる場所である。
この日は、沖縄基地隊有志一同・CFAO及びうるま市役所職員合わせ約70名で実施し、快晴ではあるものの、風速10m前後の強風が吹き荒れる中の作業となった。約2時間の作業でゴミ袋約70袋のゴミを回収したが、落葉や小さな流木などの自然ゴミが大半であるなか、ペットボトルや空き缶その他色々な漂着物も多数回収され、改めて海上及びその周辺のゴミの多さに驚くとともに、地域環境美化に対する意識を高めていかなければならないということを痛感させられていた。
うるま市副市長から、本ボランティア活動に対するお礼を受け、参加各員とも地域環境美化に対し真剣に取り組まなければならないことを確認していた。最後は、沖縄基地隊有志で準備した「ぜんざい」に舌鼓をうちながら清掃活動の労をねぎらった。 |
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