分遣班長 1陸尉 大家悠季央
私は、分遣班長として任務を完遂し、帰国しましたが、派遣前は「環境の異なるゴラン高原において無事任務を終了することができるか?」という不安に駆られていました。
しかしながら、日本における日頃の訓練で養われた「基本・基礎」により、多様な任務も整斉・円滑に実施することができると気付くと、当初の不安も次第に消え、自信を持って各種任務を遂行することができました。また、他国軍人及び現地住民との交流を通じて、彼らが日本に対して持っている信頼感を肌で感じることができ、日本人としての誇りを高めることができました。
今後は、今回の海外派遣で得られた教訓を活かし、部隊の更なる精強化及び自己修養に励んでいきたいと思います。
隊本部 2空曹 水田雄一郎
私は、ゴラン高原派遣輸送隊の一員として、平成22年8月から平成23年3月までの間、主にイスラエル側の宿営地で炊事員として勤務しました。炊事員3名という少人数の編成でありながら2ヶ所の宿営地に分かれ、日本隊隊員の為に日々、炊事業務に励みました。調理場では私以外は全員他国の軍人であり、調整等は全て英語という環境でした。任務遂行上、言葉の壁は厚く、厳しい状況下でしたが、無事に任務を完遂し、帰国する事が出来ました。6カ月間のゴラン高原での任務を完遂し、無事帰国ができたのは、日本で待っていてくれた家族をはじめ、原隊の上司、部下、先輩、後輩、そして友人からの叱咤激励のお陰であったと感謝しています。
私は、この感謝の気持ちを忘れる事なく、今後の自衛隊生活においても日々努力、邁進していきたいです。
隊本部 3陸曹 前田 達宏
私は昨年の8月から今年の3月まで、ゴラン高原派遣輸送隊(第30次要員)として、UNDOFにおける国連平和維持活動に参加しました。初めての海外派遣、初めて触れる異なる文化、何もかもが初めてで戸惑い、慣れるのに苦労しました。それだけ多くの苦労もしましたが、またそれだけ多くの事を学べたと思います。
これはいつも周りで私を支えてくれた人達がいてくれたからだと思います。多忙にも拘わらず私を送り出してくれた原隊、「行ってこい」と背中を押してくれた先輩、派遣に伴う行事・業務でお世話になった方々、日本から電話や手紙で励ましてくれた両親、そして最後に周りで私を支えてくれた派遣輸送隊の方々、全ての人に心から伝えたい。「ありがとう」と。
輸送班 3陸曹 黒竹 真史
私は、ゴラン高原派遣輸送隊第30次要員として派遣され、念願であった国際平和協力活動に参加する事が出来ました。
言葉の壁、文化・宗教の違い、そして、停戦しているとはいえ兵力引き離し地域を挟んで武装している両国の軍人、そんな異国での任務に不安はありましたが、部隊の代表、日本の代表として隊長を核心とし、任務完遂・無事帰国する事が出来ました。
国際任務に従事できる事、第一線での任務の緊張感、両国和平の為の中立的立場、また各国軍人と協同連携の中、私はピースキーパーとしての自負、そして誇りを得る事が出来ました。
しかし、今派遣任務の完遂は、派遣準備間、派遣間を通じ関係各部隊、各協力団体、家族、上司、同僚の御蔭と深く感謝しています。
輸送班 3空曹 船越 仙幸
UNDOFには、日本のほかに多くの国々が参加しています。各国軍人が、それぞれの母国語を話すなかで英語は共通の言葉です。初めは、英語がうまく通じないことがあり、任務がスムーズにいかない事もありました。ところが、各国の挨拶やジェスチャーなどを交えて会話をしているうちに、徐々にコミュニケーションがとれるようになり、任務を整斉と遂行できるようになりました。
この派遣間、完璧に言葉が通じなくとも、気持ちや意思を通じることが出来る、そして無事任務を完遂することが出来ると実感することが出来ました。
UNDOFでの様々な貴重な経験を活かし、日本でもしっかりと意志の疎通を図り、充実した勤務が出来るよう日々頑張っていきたいです。 |