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   2007年10月1日号
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市町村職員が生活体験入隊
山梨地本初 一般企業も合同で
 山梨地本(本部長・齋藤英明1陸佐)は8月20日から23日の間、第1特科隊の支援を得て県内市町村職員と一般企業社員に対する生活体験を行った。
 今回の生活体験には甲府市、北杜市、笛吹市及び富士吉田市の12人と一般企業から7人が参加した。
 生活体験は敬礼や気をつけの姿勢などの基本教練から始まった(写真)。教育担当の各班長は、新隊員教育のベテラン揃いで熱意ある指導を行った。職員、社員たちも真剣にその指導に応え、たちまちきびきびとした動作を見せるなど著しい成果が見られた。その他、距離24km、山中湖一周の行進訓練や総合火力演習の見学などが行われ、4日間の生活体験を終えた。
 参加者からは、「自衛隊の訓練の厳しさを知ることができた」「貴重な体験ができた」など好評な感想が聞かれた。山梨地本では、今後も積極的なPR活動を行って自衛隊をより身近な存在にしていきたい、としている。

地元イベントに参加
自衛隊ブースは大盛況
《東京》
 東京地本大田出張所は9月2日、所長・林3佐以下7名がJR大森駅近傍の入三商店街のイベントに初参加し、市街地広報を実施した。大田出張所は、本年度から地域に密着した募集基盤の育成を図るため、積極的に地域のイベントに参加しており、今回は、区内最大規模になる羽田神社の夏季例大祭(羽田まつり)に続けてのイベント参加となった。
 当日は、「南極の氷」展示をはじめ、ちびっこ制服写真コーナーや自衛隊の諸活動のパネル展示、DVD放映などの自衛隊ブースに約300人が訪れた。
 特に、ちびっこ制服写真コーナーでは、制服自衛官と一緒に記念撮影をするちびっこも多く、お母さんたちの中にも自ら制服を着ての写真撮影の希望が相次ぐなど、イベント終了までに、約100人が写真に収まった。その場でプリントした写真をもらい、持ち帰った親子も多かった。

NBC災害
消防隊員への教育支援
体験談を交え対処要領など講義
《佐賀》
 佐賀地本(本部長・塚本和重事務官)は9月12日、第4師団第4化学防護隊の支援を受け、佐賀県多久市多久消防署で佐賀広域消防局消防隊員等63人に対し、特殊武器等災害への対応に関する講話及び装備品の展示を実施した。この教育支援は、佐賀県の父兄会員でもある多久消防署員蒲原氏からの依頼を佐賀地本が受け、第4師団第4化学防護隊長の快諾により実現したもので、佐賀県内で初めて行なわれたものである。
 運用訓練幹部・橋口2尉によるNBCテロの概要及び対処要領の講話で始まり、サリンなどの化学剤、炭素菌などの生物剤の種類や特性、使われ方、身体に与える影響並びに除染の方法などについてスライドを使いながら講義した。特に核災害対応に関しては、東海村JCO臨界事故の派遣体験談を交え予定時間を超える講話となったが、玄海原子力発電所を県内に持つためか全員真剣に聴講していた。後段は化学防護車、除染車を初め防護服などの装備品の展示及び実演を行なった。消防隊員らは各装備の使用方法や能力を展示担当者に熱心に質問し、メモを取っていた。
 「NBC災害が起こった場合、最初に駆けつけ処置を行なうのが消防隊員であるため、今回の教育はためになりました。また、関係機関が協力し合って汚染物質の除去にあたっていく必要があり、お互いの今後の連携のためにも大変有意義なものとなりました」と多久消防署長から感謝の言葉が述べられ、教育支援が終了した。

「南極の氷」を贈呈
《福井地本》
 福井地本(本部長・中村忍1海佐)は9月14日、海自砕氷船「しらせ」が4月に持ち帰った南極の氷を福井県永平寺町の上志比中学校の文化祭に合わせ贈呈した。
 福井県内の中学校へ贈呈する南極の氷としては最後となった贈呈式には生徒、先生約150人が集まり、中村本部長が生徒代表に「南極の氷」を手渡すと、場内からは大きな拍手が沸き起った。さらに、「何万年もの時をかけてゆっくりと作られた氷を海上自衛隊のしらせが大切に運んできました」との挨拶で、さらに興奮が高まっていた。生徒代表からは、「見たことのない南極の氷を楽しみにしていました。明日の文化祭で使わせていただきます。貴重な氷をありがとうございました」とお礼の言葉があった。
 推定2万km4万年前に、日本から約1万4000kmも離れた南極でできた氷は、数万年かけて空気と雪が積み重なって固まったため、通常の氷や流氷より密度が高く、溶け出すと圧縮されていた太古の空気が「プチプチ」と音を立てて弾け出す。
 福井地本では「しらせの活動を知り、環境問題を考えてもらおう」と南極の氷を県内の小、中学校並びに科学館等に理科教材として贈呈し、自衛隊の幅広い活動を積極的に紹介していきたいとしている。

護衛艦「いしかり」
乗艦希望者が殺到
《広島地本》
 広島地本(本部長・佐藤信彦1海佐)は8月12日、福山港で護衛艦「いしかり」による体験航海を実施した。
 「いしかり」は昭和56年に就役し、大湊地方隊に配備された。26年間オホーツク海周辺の国防を担い、今秋退役する。「いしかり」艦長・関川秀樹2海佐が福島市出身ということもあり、地元から熱烈な歓迎を受けるなかでの艦艇広報となった。体験航海の人気は高く、地本ホームページによる一般公募を掲載してからは、一般応募者の乗艦希望が殺到し、当選倍率は約6倍にもなった。
 体験航海は午前・午後の2回行われ、330人が乗艦した。当日は絶好の航海日和となり、参加者は約90分間の航海を満喫していた。

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