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   2007年3月1日号
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オホーツクで海氷観測
気象庁に民政協力
《海自第2航空群》
 海上自衛隊第2航空群(司令・重岡康弘海将補)=八戸=は昭和35年以来、船舶の海難防止などのため、気象庁に協力、これまでにP―3C哨戒機で1000回を超える(2月20日現在、1012回)オホーツク海方面での海氷観測飛行を続けている。今年度の観測飛行は、海氷が消滅する4月までに計12回を予定している。(写真は、知床半島沖で、低空飛行を繰り返しながら、つぶさに海氷を観測するP―3C。白い亀の甲羅状の海氷の上にP―3Cの機体の影が、見事なコントラストを描いている=海幕広報室撮影)

日米指揮所演習(YS)実施
《陸自中部方面隊》
4800名が作戦能力の維持・向上図る
YS開始式に臨む日米参加部隊(壇上<右>が折木総監、<左>がデュービック軍団長)
新たな通信システムを使って日米で意思の疎通を図る
米海兵隊員(左端)と陸自隊員が訓練内容を調整
海空自衛官がプレイヤーとして初参加
 陸上自衛隊は2月4日から16日までの13日間にわたって「平成18年度日米共同方面隊指揮所演習」(YS)を伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)で実施した。
 このYS演習は、陸上自衛隊と米陸上部隊が、それぞれの指揮系統に従い、共同して作戦を実施する場合における方面隊以下の指揮幕僚活動を訓練し、その能力の維持・向上を図ることを目的としたもので、実施部隊等は、自衛隊側が中部方面総監の折木良一陸将を統裁官に中部方面隊等約3400名、米軍側が第1軍団長のジェームズ・M・デュービック陸軍中将を統裁官に第1軍団、在日米陸軍司令部、第9戦域支援コマンド、第3海兵師団等約1400名。
 8日午後、中方総監部庁舎前で日米共同訓練開始式が行われたあと、折木中方総監とデュービック軍団長の日米両指揮官が共同記者会見に臨んだ。折木総監は、第51回目を迎えた今回のYSについて特に着意した点として「調整をより効率的にするため総監部内に調整所を設置して機能的充実を図ること」「海上自衛隊、航空自衛隊の自衛官が初めて一緒にプレイヤーとして参加していること」「伊丹駐屯地で総監部として演練するほか、海田市・善通寺・千僧・守山の各師団、旅団地域で指揮所に指揮下部隊が展開し、通信システムを使い、ホームステイションプレイ方式で効率的に演習すること」の3点をあげた。また、デュービック軍団長は「このYSが各方面隊の持回りで実施しているということは、各方面そして米軍にとっても非常に良い演習の機会。私にとって今回が最後の演習となりますが、過去2年半にわたって関わってきた地元の皆様方、日本の皆様方から受けた温かいお持てなしの心に感謝したい」と語った。

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