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   2007年6月15日号
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初の日米豪防衛相会談
IISSアジア安保会議
新たな3ヵ国防衛地域協力スタート
 第6回IISS(国際戦略研究所=英国)アジア安全保障会議が6月2日、シンガポールで開催され、久間章生防衛大臣が「防衛大臣」として初めて出席、「核の挑戦」についてスピーチした。会議には、日本をはじめ英国、米国、オーストラリア、シンガポール、カナダ、インドネシア、ニュージーランドなど20カ国以上が参加、アジア太平洋地域の安全保障について活発に意見交換した。また、久間大臣は会議の合間に、ゲイツ米国防長官、ネルソン豪国防大臣と、初の日米豪防衛相会談を行い、イラクでの協力関係や北朝鮮問題について触れ、「日米豪は太平洋からインド洋にかけての地域で協力していく必要があり、その関係は良好である」など語った。(=写真左から久間防衛大臣、ゲイツ米国防長官、ネルソン豪国防大臣)

UNDOF43名、任務遂行中
《中部方面隊》
佐藤13旅団長がゴラン高原派遣隊員を視察
派遣隊員による儀仗隊を巡閲する佐藤旅団長(ジウアニ宿営地で)
誇りを持って溌剌と
 第23次ゴラン高原派遣輸送隊(隊長・豊田龍二3陸佐以下43名=第13旅団主力)は、現在も厳しい環境の中、豊田隊長を核心として高い規律・団結・士気を保持し、関係各国部隊等と綿密に連携、良好な状態で業務を実施している。また、健康上の問題もなく全員元気に、誇りを持って溌剌と任務を続けている。
 中部方面隊から派遣された第23次ゴラン高原派遣輸送隊の編成担任官・佐藤修一第13旅団長が5月23日から25日までの間、ゴラン高原シリア側のファウワール宿営地と、イスラエル側のジウアニ宿営地を訪れ、現地派遣部隊の活動状況を視察するとともに、UNDOF司令官やカウンターパートナーであるインド兵站大隊長らを表敬訪問した。
 佐藤旅団長は現地派遣部隊を視察した際、昨年度末新編された中央即応集団により派遣部隊の運用が整斉と実施されていることや、派遣部隊の活動が外務省、防衛駐在官、内閣府への出向自衛官らの様々なサポートの上に成り立っていることを確認した。また、関係各国部隊長らを表敬した際には、日本隊の活動を高く評価された。
 派遣期間が中盤に差しかかった中、佐藤旅団長の視察により派遣隊員一同、気を更に引き締め、引き続き任務に邁進することを誓った。
 〈第23次隊の概要〉豊田龍二隊長以下43名(海空自衛官含む)。任務は、▽UNDOFの活動に必要な食料品等の日常生活物資等の輸送▽UNDOFの補給倉庫における物品の保管▽活動地域内の道路等の補修▽道路等の補修に必要な重器材等の整備などの業務を概ね3月8日から6カ月間にわたって着実に実施している。

洋上給油750回超える
―インド洋派遣以来5年半―
インド洋で5月21日、RAS750回を達成した「はまな」乗員
 テロ対策特別措置法に基づき、インド洋方面で協力支援活動に従事中の近藤誠1佐を指揮官とする護衛艦「すずなみ」(艦長・鍛治次郎2佐)、補給艦「はまな」(艦長・井元啓人2佐)は5月21日、イルカの大群の歓迎を受けつつ、支援RAS(洋上給油)が累計750回に達した。これは平成13年12月2日、補給艦「はまな」が第1回目の補給支援を開始して以来、5年半が経過しての達成となった。この間、補給艦部隊においては第1海上補給隊が発足し、補給艦も5隻体制となり、任務遂行に対する熱意と誇りを引き継ぎながら今回の750回を無事達成した。
 今年から防衛庁が防衛省に移行し、インド洋派遣も本来任務化され、補給艦「はまな」は今回の派遣が6回目となり、乗員の約4割が3回以上の経験者。また、4月末に安倍晋三内閣総理大臣の視察・激励を受け隊員一同、任務の重要性と国際社会に対する協力支援活動の役割を再認識し、部隊の士気はさらに高揚した。
 今後も、列国海軍艦艇から高い信頼を得ている洋上給油作業における技術の高さを維持・向上させるとともに、隊員総員が一致団結、任務完遂の決意を新たにしている。

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