2月1日、海賊対処航空隊の第8次要員として警衛任務にあたった陸自隊員約50名が帰国した。羽田空港で家族と久しぶりの対面を果たしたあと、所属部隊のある駐屯地で盛大に出迎えを受けた。 今回帰国した隊員は、昨年9月からアフリカ東部のソマリア沖・アデン湾で海賊対処のために派遣され、約4ヶ月間警備などに従事した。 写真左=羽田空港で家族らから出迎えを受けた 中=帰隊した派遣隊員の労をねぎらう第1空挺団長の山之上哲郎陸将補 右=警衛隊長・西田和正3陸佐を先頭にさっそうと行進する派遣隊員たち(習志野駐屯地)
1月31日、第4代統合幕僚長に岩ア茂空将が着任した。着任の辞では、統合運用態勢の実効性向上や各幕僚監部等との価値観の共有など所信を述べるとともに、整列した隊員に対して「諸君は自衛隊員としての自覚と誇りを持ちつつ、さらに統合幕僚監部に勤務している矜持・誇り高き精神のもと果敢にチャレンジし、統合運用の実をあげていただきたい」と激励の言葉をおくった。 写真(左)=儀仗隊を巡閲 (中・右)=隊員を前に着任の辞を述べる岩ア統幕長
航空幕僚長に就任した片岡晴彦空将の着任式が1月31日、防衛省で行われた。早朝、栄誉礼を受けた後、講堂に集まった隊員らを前に着任の辞を述べた。 写真=着任の挨拶を述べる片岡空幕長
折木良一前統幕長の離任行事が1月31日、防衛省で実施された。栄誉礼・儀仗のあと、折木前統幕長は儀仗広場から並んだ隊員に挨拶しながら正門に向かった。最後に隊員代表から「陸海空各自衛隊の先頭に立って引っ張っていただきました。我々はそれを支えようと努めてまいりましたが、その大きな背中を一生懸命、必死に追いかけていただけだったような気がいたします」との退任を惜しむ挨拶とともに万歳三唱で盛大に見送られながら、防衛省をあとにした。 写真(左)=儀仗隊を巡閲 (中)=声高らかに万歳三唱 (右)=花束贈呈
在日米軍横田基地で1月19日、日米共同調整所が報道陣に公開された。31日まで市ヶ谷地区、横田基地等で行われる日米共同統合演習の中で、防衛省(市ヶ谷)と横田に設置された調整所において自衛隊と米軍間の相互協力・調整能力を高めるための訓練が行われている。東日本大震災でも設置された日米調整所は、震災対応でも大きな役割を果たした。インタビューに応じたティム・カリー中佐は「何度も自衛隊と相互運用性を高めるための調整をやってきているが、それが実際に東日本大震災で活かすことができた。将来的にも継続して続けていく必要がある」と話している。 写真=(左)今回公開された調整所内部 (右)インタビューに答えるカリー中佐
米陸軍参謀総長のレイモンド・T・オディエルノ大将が1月19日、着任挨拶のため防衛省を訪れた。同大将は田中防衛大臣、君塚陸幕長をそれぞれ表敬訪問し、懇談した。 写真=表敬訪問の前に行われた栄誉礼・儀仗
新防衛大臣に田中参院議員 野田改造内閣が1月13日発足したことに伴い、第10代防衛大臣に田中直紀参院議員(72歳、新潟県選挙区・衆3参3)が就任した。田中防衛大臣は同16日に初登庁、栄誉礼を受けたあと、着任式で野田首相からの指示を紹介するとともに、「本日から防衛大臣として27万人の諸君とともに働くことができることを心から嬉しく思う」と隊員に初訓示。その後、大臣室で事務引き継ぎが行われ、田中新大臣と一川前大臣は順次署名した。 写真(左)=初登庁、栄誉礼を受け巡閲する田中新大臣 (中)=防衛省講堂に集まった約800名を前に初訓示 (右)事務引き継ぎ(左=田中新大臣 右=一川前大臣)
一川保夫前防衛大臣の離任行事が1月16日午前、防衛省で行われた。一川前大臣は離任式で、隊員に感謝の気持ちを伝えるとともに、「私は本日をもって防衛省を離れるが、諸官には引き続き誠心誠意、この意義ある仕事に情熱を傾け、国民目線に立って、国民の安全のために尽くしていただきたい」と挨拶。4ヶ月半の任期中には、南スーダンPKOへの隊員派遣、次期戦闘機の機種選定が実施され、金澤事務次官は送別の挨拶で「一川大臣のもとで、我が国の防衛・安全保障にかかる政策面においては長い期間にわたって課題とされてきた重要な案件に結論を出すことができた」と送別の言葉を述べた。 写真(左)=離任あいさつ (中)儀仗隊を巡閲 (右)隊員が盛大に見送り
1月8日、第1空挺団(団長・山之上哲郎陸将補)による「降下訓練始め」が千葉県・習志野演習場で行われた。同訓練は、年の始めに一般公開で、空自航空支援集団、陸自第1ヘリ団、東部方面航空隊、富士教導団、中央即応連隊、航空学校霞ケ浦校の支援を受け、空挺降下及びヘリコプターを使用した戦闘展示を行うもので、人員345名、空自の輸送機4機、陸自のヘリ14機、戦車・装甲車などの車両41機が参加した。新春の澄み切った青空の下、次々と降着する落下傘に、訓練を見守る約1万人から万雷の拍手が鳴り響いた。 写真(左)=澄み切った青空に、C-1輸送機から降下する落下傘が映えた (中)=戦闘の最終局面。地上部隊とヘリ部隊が連携して前進し敵を制圧 (右)=CH-47による120ミリ迫撃砲のスリング
南スーダン国際平和協力隊に対する隊旗授与式が1月7日、防衛省で行われた。国連と調整する現地支援調整所長・生田目徹1陸佐と宿営地整備とインフラ整備を行う施設隊長・坂間輝男2陸佐に対し、一川大臣からそれぞれ隊旗が手渡された。野田佳彦首相は訓示で「見事に任務を完遂し、笑顔で全員で元気にその報告に来られることを心待ちしている」と激励の言葉をかけた。派遣部隊は11日から順次出国し、活動場所となる首都ジュバに向かう。 写真左=施設隊員約210名と調整所要員約30名が出席 中=一川大臣から隊旗を受ける坂間2佐 右=インタビューに臨む生田目1佐=右=と坂間2佐