北海道から沖縄まで陸海空自衛官の選手と大会役員、合計約1000名が集い、第28回「全自衛隊拳法選手権大会」が3月10、11の両日、自衛隊体育学校(朝霞)の体育館で行われた。団体戦には強豪60チームが参加。第1空挺団A(習志野)が、準決勝で第32普通科連隊A(大宮)、決勝で第39普通科連隊(弘前)を降し4年ぶりに優勝した。 応援に駆けつけた第1空挺団長・山之上哲郎陸将補は「久しぶりに優勝できて団の士気が大いにあがる。災害派遣で時間がなかったが工夫しながらよくやったと思う。それぞれが得意技を活かして頑張ってくれた。選手たちに『ありがとう』と言いたい」と話した。写真左=決勝戦、左が優勝した空挺団の選手 写真右=全国から集まった強豪チーム
防衛医科大学校で3月10日、医学科第33期学生の卒業式が行われた。65名の卒業生は6年間の学生生活を終え、これから自衛隊医官としての第一歩を踏み出す。式典に出席した田中防衛大臣は卒業生に対し、「国民の期待に応えられるよう優れた総合臨床医、立派な幹部自衛官となるべく、たゆまぬ努力を続けていただきたい」と要望し、卒業生の門出を祝った。最後に卒業生から家族に向けて、「不安も大きいけれど、これからが楽しみです。お父さん、よき理解者でいてくれてありがとう。お母さん、こんな人生をありがとう。これからもよろしく!」と感謝の気持ちを伝えた後、帽子投げをして盛大に式を終えた。写真左=卒業証書を受ける学生 中=学校長から式辞 右=在校生らを前に帽子投げ
自衛隊中央病院職業能力開発センター(センター長・神藤良作事務官)の第56期生修了式が3月8日、三宿駐屯地で行われた。今期修了生は9名で、約1年間にわたって木工、プログラム開発、建築設計、情報システム、一般事務の科目を履修してきた。修了生代表は答辞で関係者に感謝の気持ちを表しながら、「本センターにおいて習得した知識・技能を自らの人生の糧の一つとし、それぞれの勤務地・補職で余すところなくそれを生かし、それぞれ残された勤務期間において、自信を持って積極的な貢献を果たしていきたい」と今後の意気込みを表した。
東京地本協力10団体が主催する「自衛隊東京音楽まつり」が3月2日、文京シビックホールで開催された。このイベントは、入隊・入校予定者を激励するとともに、音楽を通じて自衛隊と都民との交流を図るため毎年行われている。第1部では田中防衛大臣と石原都知事のビデオメッセージが流されたほか、先輩隊員が壇上から直接激励の言葉をおくるなど、自衛隊の未来を担う若者の門出を祝った。 写真左=入隊予定者らが決意表明 中=先輩隊員から激励メッセージ 右=第2部では海上自衛隊東京音楽隊の演奏で会場を盛り上げた
陸上自衛隊中央音楽隊(隊長・武田晃1陸佐)の隊員40名が2月18日、埼玉県警察音楽隊の第37回定期演奏会に協力出演し、合同演奏を行った。初共演だが一体となり迫力ある演奏で聴衆を魅了した。今回の出演に対し「警察広報の推進に多大な貢献をした」として県警本部長から感謝状が贈られた。
八戸を離陸後、P-3Cは北海道を縦断してオホーツク海へ。窓からは、灰色のP-3Cの下に、一面白い絨毯のような海氷、オホーツクの蒼い海と三色のコントラストが目にも鮮やかな風景が広がり、報道陣は歓声を洩らしながらカメラを構えていた。この日、2機のP-3Cに分乗した報道陣は全国紙、専門紙(誌)、テレビ局など20社以上。「海自の海氷観測」は真冬の風物詩として各メディアで紹介され、広報活動の一翼を担っている。 写真左=オホーツク海を飛ぶP-3C。白い絨毯のような海氷が広がる 中=別角度から。様々な高度でP-3Cは飛んだ 右=雄大な知床半島をバックにP-3Cが飛ぶ
海上自衛隊第2航空群(司令・眞木信政海将補=八戸航空基地)による海氷観測の状況が2月23日、首都圏の報道陣に公開された。海氷観測は気象庁への協力支援業務として昭和35年から実施され、観測で得た情報は札幌管区気象台や函館海洋気象台などの関係機関に送られ、航行船舶の海難事故防止などに広く活用されている。 写真左=離陸を待つP-3C。晴天の多い八戸には珍しく日中から吹雪いていた 中=目も開けられないほどの風雪にも地上の整備員、誘導員は怯まない 右=報道陣のリクエストに応じ見事な連携で飛行した2機のP-3C
田中直紀防衛大臣は2月21日、南スーダンで活動する現地支援調整所長・生田目徹1佐と第1次施設隊長・坂間輝男2佐とのテレビ電話による会談に臨んだ。生田目1佐は現地の状況を報告するとともに、「日本に残った家族にも胸を張って活動できたと報告できるように現地で精一杯与えられた任務を遂行したい」と意気込みを述べた。報告を受けた田中大臣は、「南スーダンにおける自衛隊の活動は多くの国民が関心を持っており、第1陣として現地で活躍されている諸君らが担う役割は非常に大きい。ぜひわが国の代表として、誇りを持って立派に任務を遂行してほしい」と激励した。
南スーダン派遣施設隊第1次要員の主力約120名が2月19日、羽田空港から出国した。ウガンダのエンテベ空港を経由して首都ジュバには現地時間20日に到着。先月から現地入りしている先遣隊と合流し、当面は宿営地整備にあたる。 写真左=家族らの見送りを受け羽田空港から出国 中=出国前に都内ホテルで家族と懇談 右=隊長を務める坂間輝男2陸佐
国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)の司令部に施設幕僚として派遣される新井信裕1陸尉に2月3日午前、田中直紀防衛大臣から辞令が交付された。田中大臣は「UNMISSを通じて平和と安定の定着及び南スーダン共和国における発展のための環境の構築に貢献することは、我が国が国際社会の責任ある一員として、国際平和と安定のために一層の義務を果たすものであり、極めて重要な意義がある」と述べるとともに、「日本の代表として頑張って」と激励の言葉をかけた。 午後には防衛省での見送りが行われ、新井1尉が「日本の代表として恥じぬよう、失敗を恐れず、積極的に任務に取り組む」と出国報告。岩ア統幕長は「十分に今まで培った技量・能力を発揮していただきたい」と述べた。 新井1尉は同6日に出国し、ウガンダで研修を受けた後、UNMISS司令部のある南スーダンの首都ジュバに向かう。派遣期間は7月31日まで。 写真左=辞令を読み上げる田中大臣(右側) 中=防衛省での見送り。岩ア統幕長から激励を受けた 右=インタビューで「臆することなく積極的に取り組みたい」と話す新井1尉