4月8日、練馬駐屯地で第1師団創立50周年・練馬駐屯地創立61周年記念行事が行われた。師団50周年記念石碑の除幕式・植樹式のあと、駐屯地グランドで記念式典。来賓、一般来場者が見守る中、整列した師団隷下部隊へ反怖謙一師団長が式辞、石原東京都知事が祝辞を述べた。反怖師団長は「我々は強くあらねばならない。『平素備え無き者は有事役に立たない』ことを肝に命じねばならない」、石原都知事は「今後も精進してこの国を守っていただきたい」などと要望や激励の言葉を送った。人員約1400名・各種車両・航空機による観閲行進、記念式典に引き続き行われた記念イベントでは、第1音楽隊・太鼓演奏、戦車・火砲の空包射撃等の展示が行われ、観覧席確保のため朝早くから行列に並んだ大勢の来場者を魅了した。写真(左)=反怖師団長、石原都知事に観閲行進 (右)=土煙をあげる74式戦車
4月7日午前1時頃、防衛省と同じ敷地内にある市ヶ谷基地に、地対空誘導弾ペトリオットミサイルPAC-3発射機2機が搬入された。 首都圏では、市ヶ谷のほか習志野と朝霞にも地対空誘導弾ペトリオットミサイルPAC-3の配置を終え、北朝鮮が予告する弾道ミサイル発射に備えた。
4月5日、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の本科第60期502名(女子44名)、理工学研究科前期課程第51期69名(同8)、理工学研究科後期課程第12期9名、総合安全保障研究科前期課程第16期11名(同1)、総合安全保障研究科後期課程第4期5名(同2)の入校式が同校記念講堂で行われた。式典では、国分良成学校長が本科・各研究科の学生を任命し、各学生が力強く宣誓、申告した。 4月1日に着任した国分新校長は式辞の中で、「『すでに将来の日本の防衛と安全を支える士官候補なのだ』という自覚」を持つこと、「良き人間、良き社会人」並びに「真の国際人」になることを要望。下条政務官が訓示を、岩田統合幕僚副長が祝辞を述べた。式典終了後は観閲式、午餐会が盛大に執り行われた。写真(左)=学校長の訓示に聞き入る新入生 (右)「諸先輩に続き、人徳を涵養し、自己研鑽されることを望みます」と国分校長
防衛省は4月2日、平成24年度入省式を行った。入省したのは国家T、U種合わせて158名。 田中防衛大臣は訓示で昨年の大震災にふれたあと「『国家危急のときは防衛省・自衛隊が最後の砦』という国民の期待を我々は自覚しなければならない」とし、さらに「防衛省・自衛隊は高い志をもった優秀な職員が増々必要となっている。その中心となるのは諸君である。強い責任感をもって職務に取り組んでほしい」と話した。 入省者全員の名前が読み上げられたあと辞令交付、入省者の服務宣誓と続いた。 金澤事務次官は説示で「幅広い視野と豊かな発想力を備え、多様な考え方に謙虚に耳を傾けた上で判断を下す行政官になってもらいたい」と話した。写真左 訓示を述べる田中防衛大臣写真中 入省者代表に辞令を交付する金澤事務次官写真右 入省者が服務宣誓
航空自衛隊の戦闘機部隊、高射部隊、警戒管制部隊などを指揮する航空総隊(司令官・齊藤治和空将)の司令部は3月26日、アメリカ第5空軍等が所在する米軍横田基地内に移転し運用を開始した。米軍との防空・ミサイル防衛の情報共有・連携強化が目的。司令部庁舎地下に「共同統合運用調整所」を設置。米軍とリアルタイムで情報共有を図る。また、空自、米空軍は各指揮下で運用を実施する。航空総隊司令官は弾道ミサイル等防衛の統合任務部隊指揮官。北朝鮮の4月の「衛星打ち上げ」に対してもここから指揮することとなる。 府中基地から移転したのは総隊司令部、作戦情報隊、防空指揮群などで、隊員数は約800名。厚生棟や隊員約200名が居住する隊舎も設置されている。写真左から航空総隊司令官・齊藤治和空将、第374輸送航空団司令・ウィリアム・ナイト大佐、防空指揮群司令・日吉章夫1空佐、第5空軍司令官・バートン・フィールド中将
航空中央音楽隊の創立50周年を記念した演奏会が3月21日、都内で開催された。行進曲「ブルー・インパルス」(青い衝撃)をはじめ創立50周年記念委嘱作品の「トゥ・ザ・スカイ」などを披露し、来場者を魅了した。同隊は1961年に「航空音楽隊」として発足、東京オリンピックの開閉会式などの行事で活躍し、昨年2月1日に半世紀の節目を迎えた。 写真左=息の合った演奏を披露 中=第2部では米空軍軍楽隊長のラリー・ラング大佐が指揮をふるった 右=音楽隊のエンブレム
3月21日、掃海艇「えのしま」の引渡式・自衛艦旗授与式がユニバーサル造船株式会社京浜事業所で実施された。「えのしま」は第41掃海隊(横須賀)に配備される。同14日には護衛艦「あきづき」、同16日に潜水艦「けんりゅう」が就役している。 (写真左=掃海艇「えのしま」 中=河村横須賀地方総監から自衛艦旗が授与された 右=自衛艦旗の掲揚、3枚とも3月21日)
防衛大学校(神奈川県横須賀市)の本科56期学生、理工学研究科前期課程49期学生、理工学研究科後期課程第9期学生及び総合安全保障研究科前期課程14期学生の卒業式が3月18日、自衛隊最高指揮官の野田野田佳彦首相を迎え、同校記念講堂で行われた。式典では、3月末日に定年退官の五百?眞(いおきべ・まこと)校長が本科56期384名(うち女子32名、留学生12名)と研究科各学生59名一人ひとりに卒業証書を授与した。また、一般幹部候補生任命・宣誓が行われ、陸海空各幕長が陸上要員182名、海上要員90名、航空要員96名をそれぞれ任命した。 写真中=野田首相、防大卒業生へ「国民とともにあれ」と訓示 右=卒業証書を手にした卒業生を代表し金子学生が答辞
東日本大震災から1年目を迎えた3月11日、ソマリア沖・アデン湾で海賊対処活動を行っている隊員が地震が発生した14時46分(現地時間8時46分)に黙祷を行った。 写真=仕事の手を止め、ジブチ共和国にある活動拠点から黙祷を捧げる隊員
3月11日、千葉県から自衛隊に入る約250名に対する激励会が行われた。田中防衛大臣や森田県知事などからのビデオレター、先輩隊員からの激励メッセージ、音楽演奏会などで入隊・入校予定者の門出を祝った。 写真左=第1空挺団長の山之上陸将補(左端)が壇上に並ぶ入隊・入校予定者らに「夢と希望を持ち、元気に入隊・入校されることをお待ちしております」と言葉をかけた 中=先輩隊員から激励 右=陸自東部方面音楽隊の演奏に会場から万雷の拍手