7月30日、森本防衛大臣が第1師団(師団長・反怖謙一陸将)及び中央即応集団(司令官・日高政弘陸将)において、就任以来初となる陸上自衛隊部隊視察を行った。森本大臣は午前中に1師団を訪れ、栄誉礼・儀じょう、幹部からの状況報告を受け、その後、師団隷下部隊・駐屯地部隊を巡閲した。訓示の中で「本日まさに、最前線にある隊員諸君の士気溢れる姿を見ることが出来、大変心強く、また、誇らしく感じました」などと述べた。引き続き、庁舎内での会食・休憩を挟み、展示された各種装備品を視察。最後に最新鋭の10式戦車の前で報道陣の取材を受け、先日行われた1師団による市街地のレンジャー訓練や首都直下型地震を想定した訓練について、「災害などを想定した各種の訓練は自衛隊にとっても地元自治体にとっても重要なことで、これからも連携をどんどん強めていっていただきたい」と感想を述べている。写真左から 儀仗を受ける森本防衛大臣(右)と反怖師団長 師団隷下部隊を巡閲する森本防衛大臣 装備品展示で専門官の説明を受ける森本防衛大臣
7月27日、新たに着任した在日米軍司令官兼第5空軍司令官サルバトーレ・A・アンジェレラ中将が防衛省を訪問し、森本防衛大臣、岩崎統幕長を表敬した。写真左 特別儀仗を受ける岩崎統幕長、アンジェレラ在日米軍司令官 写真右 大臣室を表敬し森本防衛大臣と懇談。「日本には旧知の将官も大勢います」というアンジェレラ中将に対し「日米の動的な防衛力を進めるという面で司令官の多大なご尽力に期待したいと思います」と森本大臣
灼熱の太陽がギラギラと眩しい7月14日、陸上自衛隊体育学校(学校長・畑中誠陸将補)でロンドンオリンピックに出場する自衛隊選手の壮行会が華々しく行われた。真新しい真っ赤な日本代表のジャケットを着て選手が入場すると体育館が割れんばかりの大拍手。「プレッシャーに負けず、力を出し切って来て欲しい」自衛隊選手への期待が感じられた。 7月27日から8月12日、体育学校が一丸となってサポートしてきた12名の同校学生と予備自衛官1名の計13選手が出場するロンドンオリンピックが開催される。日本国自衛隊選手の活躍から目が離せない期間となりそうだ。
自衛隊統合防災演習の指揮所訓練が7月19日、朝霞駐屯地で公開された。陸海空合同で陸自東部方面隊を基幹とする「災首都圏統合任務部隊」(JTF)が指揮幕僚活動などを演練。訓練統裁部、JTF司令部、6都県災害対策本部、東方隊隷下の部隊などが役割に応じてコンピュータを用い様々なシミュレーションを行い、対処などを検証した。今回は「トモダチ作戦」を踏まえ初めて日米調整所を設置、米軍も演習に参加した。 JTF訓練統制官の東部方面総監・渡部悦和陸将は「人命救助など災害派遣任務を完遂するため、重要かつ不可欠な演習であると深く認識している。成果を踏まえ、関係機関などと連携を図りながら『錬磨無限』をモットーとして、災害対処能力の向上に努めていく」と述べた。写真左=訓練統制部のスクリーン、同中央=日米調整所で図面を使い打ち合わせ、同右=東方隷下の部隊員ら
自衛隊統合防災演習に連接して空自入間基地で行われている後方補給実動訓練が7月19日、公開された。陸自関東補給処(処長・海沼敏明陸将)の計画で開設・運営した3つのFSA(前方支援地域)の1つ「入間FSA」は埼玉と東京北部を担任し約150名態勢。うち約50名は北海道補給処から参加した。 災害派遣要員の隊員約1万8000名と車両約3700両の3日分の補給品を集積し保管。糧食18万食、各種部品等210トンを天幕約15張に収納した。燃料ドラム缶860本(軽油600、灯油200、ガソリン60本)は一部を除き上下2列にして野積みにした。今回はダミーではなく実物の物資を初めて運び込み、これまでで最大規模の訓練となった。結果を検証し、来年2月に再び訓練を行う予定。写真左=入間FSAの指揮所、同中央=物資を運搬する隊員、同右=軽油など燃料ドラム缶の列
陸自第1師団(師団長・反怖謙一陸将補=司令部・練馬)は、首都直下地震を想定した平成24年度「自衛隊統合防災演習」に連接する災害対処訓練を行い、16日から3日間に渡って公開した。 16日午前、第32普通科連隊(連隊長・芝伸彦1陸佐=大宮)の2コ中隊が荒川で演練。埼玉県内の上江橋から秋ケ瀬の間、水路を隊員約40名がボート2隻で前進。1隻は手漕ぎで、22名の隊員とともに芝連隊長も乗り込んで指揮した。上陸後は約2時間かけて朝霞駐屯地まで行進した。 午後は第1施設大隊(=朝霞)が荒川の戸田橋付近で演練。渡河ボート5つとアルミ導板5つで軽門橋を組み立て、運転手を乗せたままのショベルカーを足立RSまで水路輸送する訓練を行った。 17日には第1高射特科大隊(=駒門)の隊員約100名、車両約30両が駐屯地から東名高速、R1、R246の主要3経路で前進、横浜市一帯で19日まで避難所(宿営地)開設などを訓練した。午後3時、神奈川県警のパトカーに先導され隊員約30名が車両で市内防災拠点の三ツ沢公園に到着。横浜市戦没者慰霊塔に向かい黙とうした後、天幕設営や炊事場開設などを開始。翌18日は早朝から、炊き出し、人命救助システムの取扱い、救助犬やDMATとの連携、通信機材の取扱いなどを訓練した。写真左=渡河ボートで荒川を前進する32普連の隊員、同中央=軽門橋にショベルカーを乗せた1施大隊の隊員、写真右=避難所を設営する1高特大隊の隊員
陸自第1普通科連隊(連隊長・石井一将1陸佐=練馬)は16日、第1師団の災害対処訓練として、駐屯地から「東京23区展開部隊」285名の隊員を派遣した。「災害発生時、増援がくるまでのつなぎ役≠ニして初動対処を行う」役割を演練することなどが狙い。 午後7時、駐屯地隊員や協力者などに見送られ、まず2コ組4台の地上偵察オートバイが出発。続いて7コ組、21名の隊員が10キロ以上の装備を身につけ、徒歩で7つの区役所へ向かった。連絡員として区の危機管理担当者と連携した訓練を行った。また各区先遣小隊170名が13ヵ所の活動拠点へ向かい、10名前後の19コ班に分かれ展開した。 翌17日は昼まで通信訓練などを実施、23区すべての区役所と交信訓練をした。偵察オートバイも10ヵ所の地本などを回り、通信設備の確認を行った。写真左=午後7時に偵察オートバイが出発、同右=徒歩で区役所に向かう1普連の隊員
防衛省では、「書で観る『山本五十六』とその時代展」と題して、山本五十六とその時代に関する遺墨、書籍、史料などを市ヶ谷記念館に展示しています。開催期間:平成24年7月18日(水)〜10月19日(金)■市ヶ谷台ツアー「書で観る『山本五十六』とその時代展」開催のご案内(防衛省HP)http://www.mod.go.jp/j/publication/events/ichigaya/isoroku/index.html市ヶ谷記念館は市ヶ谷台ツアーにおいて見学することが出来ます。■市ケ谷地区見学(市ケ谷台ツアー)のご案内(防衛省HP)http://www.mod.go.jp/j/publication/events/ichigaya/tour/index.html
7月17日、在日米軍司令官バートン・M・フィールド空軍中将が離任に伴い、防衛省を訪問した。フィールド司令官は森本大臣、岩崎統幕長を相次いで表敬した。写真=儀仗広場で岩崎統幕長と共に栄誉礼を受けるフィールド司令官
7月13日、防衛省・神風大臣政務官室で、ソマリア沖アデン湾派遣海賊対処行動水上部隊(11次要員)に対する内閣総理大臣の特別賞状と、11次隊司令・山本克也1海佐に対する1級賞詞の授与式が行われた。写真・手前右から、神風英男政務官(賞状代読)と山本1海佐。後ろ右から、臨席した杉本正彦海幕長、岩田清文統幕副長、枡田一彦人事教育局長