平成21年度防災功労者内閣総理大臣表彰が2日、首相官邸で行われた。これは、防災活動の実施や防災体制の整備の面で貢献した団体、個人を表彰するもので、今回、13団体、4個人が受賞した。防衛省・自衛隊関係では、平成20年岩手・宮城内陸地震で災害派遣活動を実施した陸自東北方面隊災害派遣部隊・同配属部隊・同支援部隊(宮城県)と空自航空支援集団(東京都)が受賞、表彰式には、2部隊の代表として君塚栄治東北方総監、森下一支集団司令官が出席した。式では、麻生太郎首相が、受賞者の功績を称えながら「今後とも一層のご活躍を」と挨拶したあと、受賞者代表に表彰状を授与した。受賞者代表の謝辞に続いて、記念写真撮影や記念パーティなどが順次行われ、栄えある受賞を出席者全員で祝った。写真左=森下支集団司令官(左)と君塚東北方総監(右) 右=受賞者を前に挨拶する麻生首相
防衛省で2日、急病人の救護を行ったとして四谷消防署長から防衛省職員に感謝状が贈られた。感謝状を受けたのは渡邉孝廣技官、笹川和幸専門官、清水清志専門官の3名で、内山徹署長は一人ひとりに感謝状を贈呈し、その行動を称える言葉を述べた。3名は7月24日午後10時ごろ、JR四谷駅前で倒れていた60代前後の男性に救護活動を行うとともに救急隊員へ適切な引継ぎを行った。写真=四谷消防署長から一人ひとりに感謝状が贈られた(左から清水専門官、笹川専門官、渡邉技官)
「防災の日」の1日、市ヶ谷駐屯地・基地で防衛弘済会主催による消火訓練が行われた。陸海空隊員や関係者多数が、弘済会職員の指導のもと、消火栓の開閉、ホース展開、放水など一連の消火活動を演練した。また、庁舎内で首都圏直下型地震を想定した避難訓練なども実施された。写真(左)=防衛弘済会職員指導のもと、懸命に放水する隊員 (中)(右)=消火活動を実演する防衛弘済会職員
写真(左)(中)=ダイナミックな展開を見せたヘリボン作戦 (右)=フィナーレ!全装備を動員して戦果拡張
平成21年度の富士総合火力演習が30日、陸自東富士演習場で行われた。総火演には富士教導団をはじめとする部隊を中心に隊員約2400人が参加、装備品の規模は戦車・装甲車約80両、航空機25機、各種火砲約40門。陸自の主要装備品を実演を交えて紹介するとともに、普通・特科・機甲共同での戦闘様相が展示され、来場した約2万6000人を魅了した。写真(左)(中)=戦車射撃や地雷原処理用ロケットの発射など迫力の実演を披露 (右)=第1空挺団による自由降下。隊員5名がパラシュートで観客の目の前に降り立つ。
宮城地本は、JR仙台駅東西自由通路に自衛官募集をPRする巨大な看板を設置した。大きさ高さ約2メートル、幅約9メートル。デザインに関しては、募集課長を長とした十数名のプロジェクトチームを結成し、数ヶ月に及ぶ検討の結果、写真を一切使用せず、「自衛官という選択もある。」とのキャッチコピーのみで自衛官募集をアピールする斬新なものとなった。設置期間は9月26日まで。宮城地本広報では「全国の皆さん、宮城県にお越しの際は、JR仙台駅東西自由通路にあるこの巨大看板を新たな待ち合わせ場所としてご活用下さい」と話している。
第40普通科連隊は7月18日から8月2日までの間、小倉駐屯地で実施された少年キャンプ支援を行った。近傍の子供会等を対象に、青少年の心と体を育成する目的で行っている少年キャンプには毎年多くの申し込みがあり、今年は20団体、891人が参加した。駐屯地内に開設された「キャンプ村」ではプール遊びや虫取り、施設作業小隊が作成したアスレチック、悪天候の時には体育館でのボール遊びなどを行ったほか、駐屯地音楽隊による音楽演奏会が開かれるなど、子供たちは有意義に過ごしていた。
平成21年度自衛隊記念日行事の一環として実施される体験飛行の抽選会が21日、防衛省A棟で行われ、岩成真一空幕総務部長と渡邊博史広報室長が厳正に抽選した。約1ヶ月半にわたって往復はがきによる公募を行い、C−1及びCH−47Jの搭乗者750人の定員に対して合計1691枚(3696人)の応募があった。当選倍率は平均4.9倍。今年の体験飛行は10月12日、空自入間基地で行われる。
市ヶ谷台探検ツアーで子供たちは、防衛省の施設を見てまわるとともに、自衛官との交流も深めていた。優しく説明したり質問に丁寧に答える自衛官の姿が随所に見られ、参加者は大人も子どもも楽しく一日を過ごしていた。 写真(左)=「こんにちは」の手旗信号を体験。最後には自衛官もびっくりするほど上達した (中)(右)=擬装した隊員や儀仗隊と記念撮影する貴重な機会も
文部科学省が主体となって行われる「夏休み子ども見学デー」の一環として、防衛省は19、20の両日に「ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー」を実施した。このツアーでは子どもたちに防衛省・自衛隊がどのような組織なのかを知ってもらおうと、様々なイベントが催された。参加者は2日間で父兄らを含めて193人。午前中には防衛省・自衛隊の役割を勉強する防衛講座、屋外に展示されている多用途ヘリコプターの見学などが行われ、20日には浜田大臣との懇談も設けられた。午後は手旗信号を体験したほか特別儀仗を間近で見学するなど、子どもたちは最後までイベントを満喫していた。 写真(左)=元気に手を上げて自衛官に質問する子どもたち (中)=ヘリコプター見学では、特別にコックピットに乗り込みパイロット気分を味わえた (右)=子どもたちの質問に答える浜田大臣