２日、タイ・バンコクで開催されたアジアマーシャルアーツゲームズ柔道部門男子60kg級に出場した浅野大輔３尉が優勝した。このアジアマーシャルアーツゲームズはアジア発祥の格闘技である柔道、柔術、空手、ムエタイ、キックボクシング、テコンド、クラッシュ、カンフー、シラットの９種目を行う大会で来年度は世界マーシャルアーツゲームズに発展させ、２年に１度行われる格闘技のオリンピックとして定着させていこうというもので、アジア大会と同様に選手団はオリンピック委員会が派遣をする大会。開催国のタイでは大いに盛り上がり、注目を集めた。今回日本は、柔道の他、空手、ムエタイ、テコンドの４種目に選手を派遣している。柔道にはアジア諸国23ヶ国79人が参加し、浅野３尉は１〜３回戦、準決勝、決勝を全て１本勝ちで勝利を飾り圧倒的な実力を示した。今年４月幹部に任官した浅野にとって最初の国際試合優勝となった。

　写真＝左から２人目が浅野３尉

　第５旅団は７月26日、イベント「帯広まちなか歩行者天国」で、第５後方支援隊補給中隊の水タンク車による給水支援を実施した。これは、帯広市稲田浄水場から浄水を輸送し、イベント実行委員会の製作した水路に約10トンの水を給水したもので、水路が開設するとたくさんの子供たちで賑わった。

写真左中＝水タンク車から給水する第５後方支援隊補給中隊の隊員
　　　　右＝完成した長い水路に賑わう市民

　静岡地本では今年度の募集開始に先立ち、納涼祭等での定番グッズ「うちわ」を防衛協会の協力を受け作成した。このうちわの表には、静岡地本のマスコットキャラクター「しずぽん」を前面に出す斬新な構図。裏は静岡弁で「やっぱすげぇ〜ら自衛隊」（標準語で「やっぱりすごいぞ自衛隊」）と大きく書き、あわせて幹部自衛官、パイロット及び医師・看護師への志願を投げかけている。静岡地本では、これから静岡県下各地で行われる納涼祭等でこのうちわを登場させていき、「しずぽん」を静岡県民にアピールしていくとしている。

　21日からの山口県豪雨災害で、陸自第13旅団所属部隊を中心とした自衛隊員による行方不明者の捜索・救助や給水・入浴支援などが続けられている。24日も第17普通科連隊と空自第12飛行教育団が捜索活動を実施したほか、山口市内で隊員約80名と水トレーラーによる給水支援、第３後方支援連隊と第13後方支援隊の隊員約20名による入浴支援など、懸命な支援活動が行われた。

７月２３日（木）
　練馬駐屯地納涼祭練馬駐屯地（東京都練馬区）
　小平駐屯地納涼祭小平駐屯地（小平市）
　駒門駐屯地夏祭り駒門駐屯地（御殿場市）

７月２４日（金）
　国分駐屯地夏まつり国分駐屯地（霧島市）

７月２５日（土）
　舞鶴航空基地チビッコヤング大会（舞鶴市）
　郡山駐屯地夏祭り郡山駐屯地（郡山市）
　善通寺駐屯地納涼行事善通寺駐屯地（善通寺市）
　市ヶ谷駐屯地・基地盆踊り大会市ヶ谷駐屯地（新宿区）
　横浜駐屯地盆踊り大会横浜駐屯地（横浜市）

７月２６日（日）
　船岡駐屯地夏祭り船岡駐屯地（船岡市）
　対馬駐屯地納涼盆踊り対馬駐屯地（対馬市）
　地本による３自広報＝艦艇公開（宮崎県日向市）

　第46普通科連隊が担任による平成21年度旅団レンジャー集合教育は６月27日から最終想定が開始、レンジャー学生（学生長・小田昇２陸曹以下21名）は過酷な任務を不眠不休で完遂し、７月１日、旅団長をはじめ各部隊長・隊員並びにレンジャー学生の家族等が出迎える中、海田市駐屯地に帰還した。この教育は、４月３日から体力・気力を鍛え、地図判読、生存自活、水路・山地潜入等の基本基礎を身につける為の前段訓練約２ヶ月にわたり実施され、６月に入ってからは潜入、偵察、襲・伏撃等の任務が与えられての行動訓練が実戦的に行われた。帰還式では、新生レンジャー隊員一人一人に対し、旅団長から栄えあるレンジャー徽章が授与され「自信と誇りを持て」「謙虚さを忘れるな」「不断の錬磨」の訓示があった。

　富士学校・富士駐屯地開設55周年記念行事が12日、同地域におおぜいの観客と関係者が集まって盛大に行われた。式典には国会議員や地元政治家、ＯＢなどが並び華やかに行われた。この中で三本明世学校長が「人を大切にし、人が最強の守りになる」との式辞を行った。また就任したばかりの川勝平太静岡県知事も「自衛隊との関係を発展強化したい」と祝辞を述べた。このあとグランドでは音楽演奏と模擬戦闘訓練が行われた。90式戦車や装甲車など約100両の地上部隊にヘリも参加した迫力場面、自衛隊で最大最新の99式自走砲や155mm榴弾砲の体を振るわす発射音に幾重にも取り囲んだギャラリーは大歓声を上げていた。また、ヘリ発着グランドには売店が出されたり催しものもあったりで家族づれやカップルなどがタイムリミットの３時まで楽しんだ。

　札幌地本は５日、札幌市内のホテルで平成21年度予備自衛官補採用者の辞令書交付式を実施した。予備自衛官補の本格採用も４年目に入り、札幌地本では本年度86名が採用された。辞令書交付式では、山下純夫本部長から「おめでとう、頑張って下さい」と一人一人に辞令書が手渡され、新人予備自衛官補は慣れない手つきで受け取った。また、本部長訓辞では「皆さんが国を守るという崇高な意志のもとに予備自衛官補に志願され、ここに採用となった喜ばしい日であり誠におめでとうございます。今の皆さんの気持ちは、やる気と期待に満ち溢れています。厳しい訓練出頭環境を克服し、一日も早く訓練環境に慣れ必要な資質、知識及び技能を習得されることを期待します」と述べ予備自衛官補辞令書交付式を終了した。

　ウエイトリフティング全日本選手権大会が３日から５日の間、さいたま市記念総合体育館で開催され、自衛隊体育学校から11名の隊員が参加した。特に85kg級吉岡裕司３尉が前評判通り、スナッチで156kgの日本新記録をマークし、トータル336kgで他の選手を圧倒して、昨年の大会に引き続き２連覇を達成。また、女子58kg級に出場した渡慶次雅子２曹は準優勝に終わったがスナッチで同階級９年ぶりとなる89kgの日本新記録を達成した。その他、上地克彦２曹（63kg級）、本間智也２曹（77kg級）が準優勝、北京五輪代表の堰川康信２曹（63kg級）、越智一平士長（56�s級）、知念辰吾士長（85�s）がそれぞれ３位。綾部昌慶士長（77�s級）が４位、金城尚乃士長（女子53�s級）、横山勝一士長（69�s級）が５位にそれぞれ入賞した。

　写真左＝吉岡３尉、日本新記録の瞬間
　　　　右＝同じく日本新記録を出した渡慶次２曹

　防衛省で３日、米海軍作戦部長・ゲイリー・ラフヘッド大将に対する旭日大綬章の伝達式が行われた。ラフヘッド大将は平成19年10月に作戦部長に就任、アジア太平洋地域と日本の安全保障に貢献するとともに海自遠洋練習航海における功績などが認められ、今回の受章となった。

　写真左＝浜田大臣から勲記と勲章が伝達された
　　　　右＝伝達式の後、赤星海幕長と懇談