防衛施設学会(大野友則会長)主催の第3回ミリタリーエンジニアテクノフェアが、2月4日グランドヒル市ヶ谷で開催され約300人が来場した。同フェアは昨年3月5日の第1回から(財)防衛調達基盤整備協会の後援で始まったが、関係者らの真剣な取り組みで専門業界の注目、評価が高まってきている。今回は参加企業も13社となり、ほとんどが著名大手となっている。 会場には参加企業のブースが設けられそれぞれに実験をしたり体験するなどのプレゼンテーションを行った。また、隣接する会場では参加全社が15分ずつの講演を行い、官民の来場者はメモを取りながら熱心に聞き入っていた。 同学会は、国の安全に関わる防衛施設関連技術は産官学が連携・共同して技術の開発研究に取り組む必要があるとし、その技術は防衛のみならず民間にも紹介していく方針である。
1月27日、防衛省A棟講堂で「平成21年度防衛医学セミナー」が行われた。メインテーマは「国の安全と医療」。午前中は外山千也内局衛生監を座長とし、慶応義塾大学常任理事 阿川尚之教授の特別講演「アメリカ人と軍隊〜歴史・戦争・司法・教育そして医療」。午後は「新興感染症(新型インフルエンザ)における自衛隊衛生の役割」をテーマに基調講演とパネルディスカッションが行われた。自衛官の立場での医療等の話に、聴講している隊員らは真剣に聞き入っていた。翌28日は三宿駐屯地で「防衛衛生学会」が開かれる。
26日午前10時20分、航空自衛隊岐阜基地において川崎重工業は次期輸送機XC-2(C-X)の社内初飛行を行った。T-4 4機にエスコートされおよそ1時間、全長約44メートル白地に赤の機体はゆっくりと青空の中でのXC-2初飛行となった。C-1輸送機が耐用飛行時間を迎え、平成23年から減数するにあたりXC-2は平成13年から準備が進められて来た国産の輸送機。長距離航続・大搭載・高速巡航が特徴で、国際平和協力業務や国際緊急援助活動にも運用される予定。
自衛隊員倫理法制定10周年記念セミナーが25日、防衛省で開催された。「求められる自衛隊員の倫理について〜自衛隊員倫理法制定後10年を振り返り、求められる自衛隊員の倫理を考える〜」をテーマとして、パネルディスカッションなどが行われた。防衛省では1月24日から30日までの間を“自衛隊員倫理週間”として、パンフレットによる啓発活動や倫理ホットラインの設置など様々な取組みを実施している。
ハイチ国際緊急医療援助隊が21日、米マイアミに向けて成田空港から出国した。隊長の白川誠1陸佐は報道陣へのインタビューで、「被災者の方々の目線に立って真心のこもった支援を行う。少しでもハイチで苦しんでいる方々のお役に立ちたい」と抱負を述べた。 写真=(左)隊員や家族らの見送りを受け出国 (中)火箱陸幕長が一人ひとりと握手をしながら激励の言葉をかけた (右)インタビューに答える白川1佐
20日、海田市駐屯地でハイチ国際緊急医療援助隊の編成完結式が行われた(=写真)。同隊は13旅団を基幹に約100名で編成され、ハイチ共和国レオガン市で医療チームの活動を引き継ぐ。また防衛省は、現地関係機関等との連絡調整を行う統合連絡調整所の人員を約10名から約30名体制にするとともに、空輸隊による米フロリダ州・ハイチ間の部隊人員や物資の輸送を引き続き行うことを決定した。
日本の国際緊急援助隊医療チームを乗せたC−130輸送機が18日早朝(日本時間)、大地震に襲われたハイチに向けて米国を出発した。医療チーム空輸後の復路においては被災民の米国への輸送も行われた。 北澤防衛大臣は17日、医療チームを輸送する空輸隊の編成および現地で関係機関との連絡調整などに当たる統合連絡調整所を設置する命令を発出。18日には各幕僚長らに部隊の派遣準備を指示した。
ハイチ大地震で、国際緊急援助隊を輸送するC−130の運航を支援するため、山下隆康1空佐以下7名が16日、米国に向けて防衛省を出発した。 写真=防衛省で見送りを受ける7名
第5旅団司令部は5日、帯広駐屯地において平成22年の整斉とした隊務運営と旅団長を核心とした司令部の士気高揚を目的に年始行事を実施した。行事は司令部庁舎前において年始式を実施後、降りしきる雪のなか帯広駐屯地内の誘導路広場から滑降訓練場までのコースをスキー行進した。その後、隊員が作ったぜんざいで冷えた体を暖め、今年も新たな気持ちで隊務に励んで行こうと決意した。 写真(左)=スキー行進スタート 先頭は旅団長(左)と最先任上級曹長(右) (中)滑降訓練場頂上で帯広市街をバックに記念撮影 (右)気合いを入れて餅をつく旅団司令部幕僚
防衛省の政策方針周知と重要課題の意見交換を目的に行われる第45回自衛隊高級幹部会同が13日、鳩山首相を迎え防衛省で行われた。出席者は防衛大臣、事務次官のほか統合・陸海空の各幕長をはじめとする防衛省・自衛隊の高級幹部約170人。鳩山首相は訓示で「私は新たな政権の発足以来、人の命を大切にする政治を心がけていきたいとたびたび主張している。その人の命を文字通り今日まで体を張って守ってきたのは自衛隊だ」と感謝の意を示した。続いて、北澤大臣は防衛省・自衛隊が取り組む主要な課題について述べたあと、「国民の期待と信頼に応え、全国約27万人の自衛隊員の中枢幹部として我が国の安全保障を全うするため、各々の任務に全身全霊を尽くす」よう要望した。 写真左=高級幹部会同を前に、鳩山首相が儀仗隊を巡閲 中=防衛省の講堂に幹部らが参集 右=訓示を述べる鳩山首相