千葉地本は7月23、24の両日、自衛隊への理解を深めてもらおうと「マリンフェスタ2011」を木更津市・新港岸壁で開催した。会場では護衛艦「やまゆき」の一般公開・体験航海、装備品展示、高機動車の体験試乗など様々なイベントが催され、大勢の親子連れらが楽しんだ。写真=(左)会場は多くの家族連れらで賑わった (中)体験航海中は一日艦長も参加してファッションショーやラッパ吹奏など色々な催しが行われた (右)SH-60Kヘリが来場者の間近で迫力の展示飛行を披露
「第43回2011年度ミス日本グランプリ決定コンテスト」でグランプリを獲得した谷中麻里衣さんら各賞受賞者3名が6月20日、海自横須賀基地に停泊中の護衛艦「はるさめ」を慰問に訪れたほか、防衛省で中江事務次官を表敬訪問した。 写真=左から「海の日」の樋口彩乃さん、中江事務次官、谷中さん、03年グランプリの相沢礼子さん
ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動で、警衛等の任務にあたる陸自中央即応連隊の隊員約50人の壮行行事が6月3日、宇都宮駐屯地で行われた。第7次要員となる派遣隊員らは出国報告式を行ったあと、家族の見送りを受けながら成田空港からタイ・バンコク経由で現地に向かった。写真左=出国報告式 中=宇都宮駐屯地所在隊員らが盛大に見送り 右=警衛隊長の寺本保敏3陸佐
東日本大震災に伴い、関東補給処では3月13日から郡山駐屯地にFSA隊(補給処の一部を前方に出して支援する部隊)を置き、兵站支援(補給整備支援)を続けている。郡山FSA隊には東部方面輸送隊と東部方面衛生隊を含む隊員約180名が活動中で、関東補給処は発災後2ヶ月間で軽油、ガソリン、航空機燃料及び灯油をドラム缶で計約3万本 、糧食を約265万食及び各種補給品を補給した。郡山FSA隊には常時、各種燃料をドラム缶で計約800本、糧食約11万食、その他必要な各種補給品等を保管して派遣部隊へ直接補給している。また、生活支援活動及び復旧活動で使用している装備品の可動状況を把握し、派遣部隊が整斉と活動できるように現在も兵站支援を続けている。 (左)燃料をタンクローリーからドラム缶に充填 (右)キャベツ、だいこんなど生鮮食を仕分ける
自衛隊員の活動には、被災者に対する思いやりが垣間見える。写真左は持ち主の分からないアルバムなどの品が集められている「思い出倉庫」に、隊員が捜索活動中に発見した写真などを持ち込む姿も見られた。(5月9日、同県新地町で) 右=行方不明者の捜索を行っていた第13戦車中隊が、当日の活動を終えたあとに地域への献花を行った。(5月14日、同県新地町今泉地区で)
福島第一原発から20キロ圏内にある福島県浪江町で捜索活動を行う17普連隊員。活動後は第13化学防護隊による除染も行われた。(5月4日) 写真右は、防疫作業を行う13高射特科中隊(5月10日、福島県新地町で)
茨城隊区担任官の施設学校長・小川陸将補は4月27日、茨城県知事から災害派遣撤収要請を受領し、同県内全域で活動していた災害派遣をすべて終了した。今回の東日本大震災に伴う茨城県内での災害派遣活動実績は、延べ人員2万6466人、延べ車両数6273両、給水量3543トン、給食数9万7344食、物資輸送216トンに上る。茨城県内では最大震度6強を観測。海岸に津波警報が発令され、各所の港町が津波に襲われた。県内のほぼ全域で停電、断水、ガスの供給停止などライフラインに壊滅的な被害をもたらした。施設学校では救援活動のほか、給水・炊き出しなど生活支援活動を行っていた。写真左=茨城県知事から災害派遣撤収要請を受ける小川学校長(左側) 中=多くの神栖市民に見送られ帰隊する施設教導隊 右=神栖市で最後の給水作業。終了間際まで多くの市民が水の受領に訪れた(4月25日)
4月22日、陸上自衛隊警務隊の改編が行われた。この改編で本部付警務隊(市ヶ谷駐屯地)が廃止され、陸上自衛隊警務隊長の指揮下部隊として中央警務隊(市ヶ谷駐屯地)が新編された。中央警務隊は、自衛隊における秘密漏えいなどの特殊犯罪の捜査態勢の強化が図られたもので、陸上自衛隊警務隊に初めて海上自衛隊と航空自衛隊の警務官が所属となった。編成完結行事は市ヶ谷駐屯地で行われ、警務隊長・山本一利陸将補が「陸・海・空自衛官が互いに切磋琢磨し、スペシャリストとしての意識と実力を涵養せよ」と訓示したあと、中央警務隊長・藤田惠一1陸佐に隊旗が授与された。
ソマリア沖・アデン湾で海賊対処にあたっている航空部隊が4月22日、任務飛行450回を達成した。その時の機長を務めた森島利顕3海佐は、「450回は1次隊から約2年間の積み重ねであり、我々の活動が船舶の安全航行を守っていると実感しています。引き続き各国と連携を密にし、任務完遂に努めます」と感想を述べた。海上自衛隊のP−3C哨戒機は、アデン湾における航空機による警戒監視活動の75%以上を担っている
東日本大震災の被災地で活動を続けている自衛隊員に対して、防衛省には多数の激励メッセージが届いている。その数は日本国内だけでなく海外からのエアメール、電子メール含め1000件以上にも上る。温かいメッセージのほか、子どもが自衛隊活動の様子を絵に描いたものもあり、広報課では一人でも多くの職員・隊員に見てもらおうと、寄せられたメッセージを省内の掲示板に貼りだしている。