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自衛隊ニュース   942号 (2016年11月1日発行)
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航空自衛隊〈入間基地〉
各国の空軍参謀長等招へい
国産大型輸送機XC-2に体験搭乗
杉山空幕長と各国VIP

航空自衛隊は10月11日から13日の間、空軍参謀長等招へい行事を実施した。多国間防衛交流の場として、各国の空軍参謀長等との意見交換を実施することで、他国空軍との相互の信頼・協力関係の強化を図る事を目的としている。また、10月12日から都内で開催された「2016国際航空宇宙展(主催・日本航空宇宙工業界)」の出展に併せることで、自衛隊の持つ高度な技術力を情報発進することで、防衛装備及び技術協力の推進に寄与する事も目的としている。
国際航空宇宙展には、過去最大の35カ国700以上の企業や団体が出展。昭和41年の第1回目から空自は後援しており、12日の開会式では航空自衛隊中央音楽隊のファンファーレの中、杉山良行航空幕僚長がテープカットに参加した。15日には、ブルーインパルスJrの展示走行や航空学生のドリル展示、航空中央音楽隊のコンサートを行い、イベントを大いに盛り上げていた。

 6日に在日米軍司令官兼第5空軍司令官に着任式したばかりのジェリー・P・マルティネス中将を初め、カンボジア、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、UAE(基地見学は欠席)、タイ、ベトナムの招へいされた各国VIPは、最終日の13日に、航空自衛隊入間基地の見学を行った。
今年6月末に防衛省に量産機が納入されたばかりのC-2輸送機に、杉山空幕長と各国参謀長が同乗した。C-1の後継機であるC-2輸送機の航続距離はC-1の約1,700kmに対し約6,500kmと大幅に向上した上に、搭載貨物量もC-1の4倍近い約30tとなり、国際平和協力活動等の国外派遣で迅速かつ多様な装備品の輸送を期待されている。全長、全幅、全高はおよそ1.5倍で同時に地上展示されていたC-1との大きさの違いは歴然だった。
約30分のフライトを終えた杉山空幕長と一行は、満足そうな表情で機体から降りてきて、C-2の前で記念撮影を行った。その後も地上展示されていた試作機XC-2の前で撮影するVIPもいる等、評判は上々のようだった。
他にも、機動衛生ユニットを搭載したC-130、YS-11、T-4、T-7、F-2や、移動用警戒管制装置、移動用多重通信装置等が地上展示され、一行は隊員達の説明に時折質問を挟みながら耳を傾けていた。その後、9機種の飛行展示を見学した一行は、スタンディングオベーションで充実の見学を終えた。


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