防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   938号 (2016年9月1日発行)
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地域との絆 更に強く
地本便り

ザ・陸上自衛隊インターンシップ
〈宮城〉
 宮城地方協力本部(本部長・谷村博志1陸佐)は8月2、3日の2日間、陸上自衛隊多賀城駐屯地及び仙台東口案内所において、高校生約30名を対象とした「ザ・陸上自衛隊インターンシップ」を開催した。
 このインターンシップは、陸上自衛隊の最も基礎的な自衛隊らしい訓練をプチ体験してもらうとともに、宮城地本の募集広報業務を職場実習することで自衛隊という仕事内容及び職場の実際を知ってもらうことを目的に開催された。
 1日目は陸上自衛隊の迷彩服に着替え、基本教練や衛生隊による野外救急法訓練、ゲーム形式によるグループ単位での応用動作を体験するとともに、自衛隊の職の多様性についての説明を受けた。
 2日目は、募集・広報業務の職場実習として、グループに分かれ自衛隊のキャッチコピーを制作するという募集・広報業務の課題に取り組み、また、学生自らが作成した缶バッチ等の広報グッズを使い、各母校で自衛隊の紹介を行うという設定でブレーンストーミングを体験実習した。
 午後は宮城野陸上競技場に移動し、名取地域事務所長の鈴木尚人3陸佐(2004年日本陸上競技選手権大会800メートル優勝者)による走り方教室が行われ、参加した高校生たちはアスリートの指導の下、陸上競技場のフィールドで脚の上げ方や腕の振り方等を実践した。
 参加した高校生は皆、自衛隊での体験を新鮮に捉えているようで、暑い日ざしにも負けず真剣に取り組み汗を流していた。

航空機+戦車+充実の体験入隊
〈岩手〉
 岩手地本(本部長・森伊知朗防衛事務官)は、7月30日から8月1日、海自第2航空群及び岩手駐屯地の支援を受け、募集対象者22名が参加する、P-3C(哨戒機)による体験搭乗及び岩手駐屯地での体験入隊を1泊2日の日程で行った。
 当初は八戸基地においてP-3C体験搭乗が行われ、八戸基地から沿岸沿いに至る約20分のコースを体験飛行するとともに、フライト終了後は、パイロットのやりがいなどを直接に聞くことができ、パイロットの道を目指したくなった参加者もいた。その後、岩手駐屯地に移動し、点呼の要領やベッドメイキング等の自衛官の生活を体験するとともに、暗視装置体験、基本教練、救急法、74式戦車の体験搭乗、行進訓練と2日間で盛りだくさんのメニューを体感した。
 参加した皆さんからは「基本教練など、入隊してから必ずすることなので、とても参考になりました」「P-3Cや戦車の体験搭乗がとても楽しく、貴重な2日間でした」等の感想が聞かれ、より具体的に自衛官の姿を見て頂けた。
 岩手地本は広報活動の最盛期を迎えている。各部隊等の御協力に心より感謝するとともに、将来に繋がる広報活動を継続していきたい。

高校生5名が職場体験
〈富山〉
 富山地本高岡地域事務所(所長・相場1陸尉)は、7月11日・12日の両日、高岡向陵高等学校生徒5名が参加した、金沢駐屯地(司令・加々尾哲郎1陸佐)での職場体験学習を支援した。当日、8時40分に5名は緊張した様子で地本のマイクロバスに乗車し、先生方に見送られ出発、9時40分に金沢駐屯地に到着、同郷である広報室長の山川1陸尉から、自衛隊の概要説明を受け、職場体験学習が開始した。
 体験学習は、基本教練、地図判読、ロープ訓練、体力検定体験、ベッドメイク、施設見学、体験喫食、体験試乗等を実施、参加した5名全員から「ロープ訓練が一番勉強になり楽しかった、山川1陸尉の話がとてもわかりやすく、自衛隊を身近に感じた」とあった。
 高岡地域事務所では、「今後も高等学校等との連携を密にし、組織的募集基盤を最大限活用し、募集目標達成に邁進していく」としている。

輸送艦「くにさき」艦内生活体験
〈兵庫〉
 兵庫地方協力本部伊丹地域事務所(所長・石谷弘一1陸尉)は、7月23日〜24日の2日間輸送艦「くにさき」での艦内生活体験に12名(内女性6名)の若者を招待した。
 夏の大阪港(天保山)に輸送艦「くにさき」が着岸していた。夏休み最初の土日、若者はこの日を楽しみにしていた。岸壁で兵庫地本の受付をすませ艦内に入った。今回の生活体験者は総勢51名であった。甲板で乗員から説明を受け組分けの後、艦内の見学をした。通路には各種機材や消火設備等が装備されて、いかにも「機能的」という印象であった。艦内のいたるところへ案内された。車両甲板ではホバークラフトの展示・説明を受けその迫力に圧倒された。食事はとてもボリュームがあり美味しかった。宿泊は、陸上自衛官居住区で自らベッドメイクした狭く低い3段ベッド。22時に寝て朝6時に起床し、甲板で海上自衛隊体操をした。
 体験を終えた大学生は「見学に来て良かった、海上自衛隊を良く理解できた」と、高校生(女性)は「大きさに圧倒された。自衛隊員が優しかった」と語った。
 兵庫地本は、「イベントに参加し、広報したことで自衛隊に対する理解と親近感の醸成が図れた」としている。

平成28年度第2回予備自衛官5日間訓練
〈群馬〉
 群馬地方協力本部(本部長・杉山浩防衛事務官)援護予備自衛官室は、7月22日から26日までの間、新町駐屯地において、第12後方支援隊第2整備中隊が実施した平成28年度第2回予備自衛官5日間訓練(125名参加)を支援した。
 初日の訓練開始式では、訓練担当官からの熱い訓辞及び県隊友会長からの温かい激励があり、予備自衛官にその熱意が十分伝わっていた。
 訓練は多岐にわたったが、歩哨訓練では、訓練部隊の隊員が不審者に扮し、予備自衛官がその行動を監視し報告するなど、有事の任務に直結した内容で実施された。予備自衛官からは「実戦的な訓練で勉強になった」等の声が聞かれ、効果的な訓練となった。
 また、野外救急法では、心肺停止を想定し、心臓マッサージやAED等の取り扱いを演練し、対処能力の向上を図った。
 2日目及び最終日には、地本による永年勤続等表彰式を実施し、受賞者の一人には、「決意を新たに励んでいきたい」と話していた。
 訓練期間中は、真夏にも関わらず比較的涼しく訓練日和な気候が続き、全員が無事に訓練を完遂した。
 訓練を終えた予備自衛官達の顔は充実感に溢れており、来年度の訓練での再会を約束し、笑顔で帰路につき日常に戻っていった。

中部航空音楽隊による高校生演奏指導
〈三重〉
 三重地方協力本部(本部長・内田昌輝1陸佐)は、7月15日、航空自衛隊中部航空音楽隊(隊長・佐藤哲也1空尉)の支援を得て、三重県立上野高等学校及び三重県立伊賀白鳳高等学校の吹奏楽部生徒約100名に対して演奏指導を実施した。
 演奏指導は上野高校で実施され、各学校の吹奏学部生徒は音楽隊員を目の前にして、最初は緊張した様子だったが、音楽隊員は自己紹介をして生徒をリラックスさせ話しやすい雰囲気をつくったのち、各生徒からの演奏に対する疑問に答えていた。演奏のアドバイスでは、音の出し方について、呼吸法、練習方法等、基本を重点に説明し、大きくうなずく生徒たちの表情が印象的だった。最後に、両校吹奏楽部員でコンクール課題曲の合同演奏を実施した。演奏を終え、音楽隊員から「皆さん基本は出来ております。今回集まった両校の吹奏楽部の生徒さんの中で、良いところは吸収し合い切磋琢磨して頑張って下さい」と講評を述べた。最後に上野高校吹奏学部長が代表で「今回教えて頂いたことを今年のコンクールに活かせるように練習を頑張ります。本日は、ご指導いただき有難うございました」と話した。顧問の先生は「今回、自衛隊の音楽隊の皆さんに直接教えていただき、生徒たちは貴重な経験となったことと思います。本当に感謝します。また、生徒達の活き活きとした顔を見て大変嬉しく思います」と述べた。
 三重地方協力本部長は「今後も可能な限り音楽隊の支援を受け、県内学校の吹奏楽部の技術向上に寄与するとともに、自衛隊に対する理解と認識を深めてもらいたい」としている。

美保基地納涼祭で募集広報
〈鳥取〉

 7月20日自衛隊鳥取地方協力本部米子地域事務所(所長・高住正人1陸尉)は、航空自衛隊美保基地で開催された納涼祭で募集広報を実施した。
 晴天の空の下、海からの涼やかな風が基地内を通り抜け、納涼祭にピッタリの天候となり、約850名の来場者があった。
 祭りは、美保基地所属隊員で編成された踊り隊が盆踊りを披露し、続いて基地近傍の境港市、米子市及び島根県八束町の盆踊り愛好家で結成されている7つの団体が様々な盆踊りを披露し、来場者を楽しませた。米子地域事務所は、会場にブースを設置し1/2tトラック展示を行ったところ、高校生や中学生が訪れ関心を示していた。また、鳥取地本のゆるキャラ「トピコ」が登場しフィナーレの総踊りの輪の中に入り子供達を中心に来場した方たちと一緒に踊り場を盛り上げた。
 米子地域事務所は、「近傍部隊と連携を図り、地域に対する募集への理解を深めていきたい」としている。

※同面、記事中の階級・役職等は実施当時
 


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