防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   928号 (2016年4月1日発行)
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「頑張っています」新しい職場
 活躍するOBシリーズ
山口産業株式会社 寺本裕則
寺本氏は平成26年4月に陸自第41普通科連隊を3陸尉で定年退官。55歳
 私は、平成26年4月定年退職にあたり、再就職先の希望として、「デスクワークのような事務職よりも身体を適度に動かし、長く続けられる仕事がしたい」と考えていました。そのような時、大分地域援護センターから、山口産業株式会社(自動車学校・タクシー・ガソリンスタンド・アパート経営等)の副社長運転手を紹介していただき、希望どおりの仕事に再就職をすることができました。仕事の内容は、運転手業務ですが、空き時間には、「もっと何か出来る事は無いか」と他の部署に気を配りつつ、会社が運営するアパート周辺の環境整備や、管理人の手伝い等を自主的に行っています。
 主な仕事である運転手業務においては、安全運転は当然ですが、副社長に最適な車内環境を提供出来るように心がけています。副社長は車中で仕事をされることが多々あります。このため私は、ブレーキ・アクセルの踏み方等に細心の注意を払いながら、副社長が仕事に専念できるよう意識して運転しています。
 その際、自衛隊勤務で培ってきた様々な事が役立っていると感じています。特に最先任上級曹長として勤務し、その中で学んだ「周囲への気配り」や「広く意見を汲み取り、それを上司等に伝えること」という経験等は、現在の仕事にも十分に通じるものであり、改めて人を育てる自衛隊という組織の素晴らしさを噛み締めています。どうか後輩の皆様方におかれましても、日々の訓練等が将来必ず役立つという事を意識し、自分を信じて業務に精進して欲しいと願っています。私も自衛隊OBとしての誇りを持ち続けながら、新たな仕事を頑張って行きたいと思います。

スポーツよもやま話
根岸直樹
大谷翔平(プロ野球・日本ハム)
二刀流「いけるとこまでいきたい」
 日本ハムの大谷翔平投手(21)が、相変わらず注目を浴びている。アリゾナ、沖縄キャンプからオープン戦、ついに開幕した公式戦(3月25日、対ロッテ戦から)と、日本ハムの試合となると、どうしても話題から外せないのが大谷の「二刀流」。「きょうは投げないのだから、DHで出してやれ」「どうせなら投げて、打ってというのが見たい」と、ファンの夢はどこまでも贅沢。贅沢を通り越して、栗山監督の大谷起用にまで波及していってしまう。
 ともあれ、大谷の二刀流は今期も話題を提供し続けることになる。アリゾナキャンプでは、大リーグの監督、スカウトなど関係者が大挙してネット裏に押し寄せ「メジャーでも十分、通用する」「いや、やっぱり投げる方に専念すべきだ」と喧々囂々だったとか。
 何しろ2年目に11勝(4敗)10本塁打、勝率7割5分、防御率2・24。投手3冠まで取ってしまったのだから、いうことはない。大リーグでも同一シーズン2ケタ勝利、2ケタ本塁打は1919年、レッドソックス時代のベーブ・ルースまでさかのぼらないといないのだから「こっちは打つだけで必死なのに、打って、投げてだからなあ。神様は不平等だ(昨季セの本塁打王、ヤクルト・山田哲人の話)」などということにまで話が進んでいってしまう。
 それでも、本人はあわてるでもなく「ボクは高校からやってきて、今も変わらず続けている。レベルも上がってきて、そこに挑戦しているだけ。自分が好きで突き詰めたいと思い、やっている。二刀流に否定的な人達の考えを変えたいとも思わない。個人的には去年より少しでも前進したい。チームもリーグ優勝、日本一を目指して頑張る。そう考えてやっているだけ」と冷静に現状を見つめている。
 年俸はついに2億円(推定)に。それでも浪費するわけではなく「お袋(加代子さん)に預けてあるので安心。食事も着る物も贅沢するわけじゃなく、ごく普通の生活をしてます」とすましたもの。千葉県鎌ヶ谷の合宿・勇翔寮の自室本棚には、運動生理学に関する本など、肉体管理のための書物がずらりと並んでいる。
 「合宿にいれば食事は十分だし、何か気になることがあれば、トレーニングルームで即反復練習もできる。こんな贅沢な生活ができるなんて、いうことなし。野球賭博?ボクも日ハムもまったく無関係。えっ、結婚?まだ21歳です。当分は野球ひと筋」と、楽しくて仕方がないそぶりだ。
 栗山監督は「二刀流は本人が何か言い出すまでは続けていきたい。投手としては大リーグの伝説、ノーラン・ライアン、打者なら松井秀喜の再来。本塁打25~30本は打てる」と話す。体力的に不安があった夏以降も、今季は「人生初の100キロ超え」で、筋トレにも成功し、上腕筋約3センチ、胸囲4センチ、肩周り5センチアップ。
 「ダルさん(テキサス・レンジャーズのダルビッシュ)はオレなら二刀流はやらない≠ニ言ったそうですけど、ボクはいけるところまで続けたい」と言っている。二刀流の挑戦はまだまだ続く。アリゾナ・キャンプを視察したパドレスのA・グリーン監督も「投・打どちらがいいとは言い切れない。私でも投・打両方で使いたい。栗山監督の考えに賛成だ。ベリー・インプレッシブ(とても素晴らしい)」と絶賛していたそうだ。

防衛ホーム 俳句コーナー
筍に柵ありて無きやうなもの    大谷 弥栄
打ち鍛ふ音おぼろなる鍛冶屋かな  井戸田盛男
花影を列なし過ぎる車椅子     制野 和子
山吹の雨に濡れゐる道灌像     中尾惠美子
影を引きゐるとは知らず蝌蚪泳ぐ  畠中 草史
重たげに揺れ牡丹の解れ初む    吉川 道男
やや母と離れて歩き入学す     足立  徹
菊根分咲くを信じて心足る     堀川 利枝
島影のついとよぎりし春障子    氷川 杜夫
多摩川に影を泳がせ鯉幟      佐藤 英洋
揺れ出して総揺れとなり糸桜    早坂 洋子
卒塔婆のがたりと鳴りし雪柳    藤井 功風
つばくらめ自在に城下飛び渡る   三根 香南
無住寺の山門荒れし老桜      宮本 立男
初燕雨の濠の面掠め飛ぶ      山崎 明子
母の背に熟寝の児へも花吹雪    渡辺美惠子
選 者 吟
牡丹の妖艶に身をはだけたる    成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)

HOME's English Class (防衛ホーム英語教室)
This is only a stopgap measure!
ジス イズ オンリー ア スアップギャプ メジャー
これは応急処置に過ぎない! 

Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。東京や横浜では、桜が開花し賑やかな花見の宴があちこちで散見されます。いい季節ですね。これから桜前線が北上し、各地のお花見の様子が映像で楽しめます。いつか沖縄から北海道まで桜前線とともに日本縦断をしてみたいと思っています。人生の楽しみとして心にとめて生きたいと思っています。今年の桜も綺麗ですね。しっかりと楽しまさせていただきます。

 さて、今回の表現は、"This is only a stopgap measure!"「これは応急処置にすぎない!」です。stopgapは、「間に合わせの、当座しのぎの、臨時の、代理の」といった意味です。Measureは、すこし難しい単語ですが、測定とか物差しといった意味のほかに「行動、処置、方策、手段」という意味でも使われます。ここでは、stopgap measureで「応急処置、その場しのぎの対応」といった意味で使われています。悪い意味ではなく、何かをしなければならないときに、とっさに応急処置ができるのは大切なことです。時間を確保し、その後しっかりと対策を講じることが最善ですね。
 関東は桜吹雪が美しくなってきました。もののあわれを感じる一瞬ですね。永遠に続くものはなく、いつかは終焉を迎え、その中で蘇生していくものもある。桜を通じていろいろと考えをめぐらすのも楽しいものです。桜のシーズンには、花冷えもあります。一日の温度差で体調もくずれやすいものです。生活のリズムを整え、楽しく、陽気にストレスの少ない生活をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉


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