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観閲式参加30回で第2級賞状
〈3術校〉 |
1月20日、海幕応接室で表彰式が行われ、海上自衛隊第3術科学校(校長・本橋稔彦海将補=下総)に対して、自衛隊観閲式参加30回の功績により、武井智久海上幕僚長から、第2級賞状が授与された。
自衛隊観閲式は、警察予備隊発足の翌年、昭和26年に東京都江東区の越中島駐屯地で初めて挙行され、昭和29年自衛隊発足後、毎年実施を基準として行われてきた。第3術科学校は、海上自衛隊を代表して昭和52年10月30日の行事から参加している。平成8年以降は自衛隊記念日行事として陸、海、空自衛隊の持ち回りとなり、自衛隊発足60周年という節目の年であった平成26年度航空観閲式への参加をもって参加30回目を達成した。その間、経験と知識、精神を綿々と受け継ぎ、海上自衛隊第3術科学校職員及び学生、延べ10,000名が長期間に渡る訓練を積み重ね、その成果を如何なく発揮してきた。
第3術科学校は、昭和36年2月に白井術科教育隊から現在の組織に改編され、以来、航空術科教育のメッカとして多くの整備員及び基地員を育て上げ部隊へ輩出してきた。自衛隊観閲式では、徒歩及び整列部隊として、海軍からの伝統を象徴する自衛隊艦旗を掲げ、日本の防衛に欠くことのできない海上自衛隊の存在と精強さを国内外に知らしめ、国民から高い信頼を得る一役を担ってきた。
自衛隊観閲式参加30回目を迎えた今回の記録は、これまで参加した第3術科学校職員及び学生が積み重ねた貴重な経験と歴史であり、特に学生については、自衛隊観閲式参加による達成感が一人一人に浸透し、学校を巣立った後の部隊活性化のための精神的基盤ともなっている。また、海上自衛隊徒歩及び整列部隊の雄姿は、世界を活躍の場とする海上自衛官の誇りを示すと同時に、使命感の醸成にも寄与するものである。
今年は、朝霞訓練場において平成28年度自衛隊記念日行事観閲式が執り行われる予定である。現在、第3術科学校では準備室を立ち上げ、9月から行われる自衛隊観閲式訓練に向けて準備中である。海上幕僚長からの表彰を受け、第3術科学校長を始め職員一同は、身の引き締まる思いであるとともに一層の使命感に燃えている。 |
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留守家族に説明会
〈大湊総監部〉 |
大湊地方総監部(総監・坂田竜三海将)は2月7日、ソマリア沖アデン湾で活動中の派遣海賊対処水上部隊23次隊(護衛艦「すずなみ」「まきなみ」で編成、指揮官・吉田猛1海佐以下約380名)の留守家族に中間家族説明会を実施した。
総監部幕僚長の挨拶に続き、第3護衛隊群司令・眞鍋浩司海将補が自らの海外派遣に関するエピソードを交え、派遣部隊の状況を説明した。続いて家族支援センターからの連絡事項、むつ市長から寄せられたビデオメッセージを披露した後、派遣部隊から届いたビデオレターを上映した。灼熱の太陽の下で活躍する隊員の元気な様子を見て、笑顔を浮かべる子供たちや涙を拭う夫人、両親の姿が見受けられた。引き続きTV電話による隊員との会話や、海曹会軽音楽部によるコンサートが行われ、和やかな雰囲気のなか説明会は終了した。 |
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音楽の夕べ
〈第5航空群〉 |
第5航空群(群司令・畠野俊一海将補=那覇)は1月23日、那覇市民会館で佐世保音楽隊の演奏による「音楽の夕べ」を開催した。
当演奏会は一年に一回、5空群、一般社団法人沖縄海友会及び沖縄二火会が共催するもので、音楽を通じて沖縄県民と海上自衛隊が親睦を図ることを目的として行っているものである。
「音楽の夕べ」は、オープニングとして、この日のために毎日練習を積み重ねてきた第5航空群エイサー部による迫力ある演舞が行われたあと、午後7時から畠野群司令の挨拶が行われ、2部構成で開演した。
第1部では佐世保音楽隊副隊長(渡邉大海1海尉)指揮のもと、同副隊長が作曲した「輝く明日へ」のあと、「時代劇エクスプレス」、「クラリネット・キャンディー」、「ご長寿番組大メドレー」、「ディズニー・ファンティイリュージョン」の4曲が演奏された。
休憩中は、司会のフリーアナウンサー山内佑利子女史と第5整備補給隊の白石洋平2海尉との掛け合いが行われ、第5航空群が行っているFMラジオ放送「美ら海の防人」及び第5空群基地モニター募集の話題で盛り上がった。
第2部では、佐世保音楽隊長の石塚崇1海尉の指揮のもと「76本のトロンボーン」、「エスプリ・ドゥ・コー」、「安里屋ユンタ」、「長崎は今日も雨だった」、「トランペット吹きの休日」、「すべてをあなたに」、「涙そうそう」が演奏され、最後の「唐船ドーイ」では、第5航空群エイサー部が観客席に入場し、会場全体が一体となって沖縄恒例のカチャーシーが行われた。そのあと防衛協会女性部会から花束が贈呈され、拍手喝采の中、終了すると思われたがアンコールの声援が鳴りやむこともなく、最後には「ゆうなの花」、行進曲「軍艦」の2曲がアンコール演奏された。当日はあいにくの雨模様のうえ、さらに全国的な大寒波に襲われたことから沖縄でも最低気温11・7度であったが、招待された来賓の他、769名もの観客が集まった。 |
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定年に陸、海、空、消防集う
〈21空群〉 |
1月25日、海上自衛隊第21航空群(群司令・鎌形義憲海将補=館山)司令部指揮通信作業班に所属の浅沼孝准海尉が定年退官を迎えた。浅沼准尉は、昭和55年3月に第198期練習員として舞鶴教育隊に入隊。機雷敷設艦「そうや」で勤務後、第6期一般海曹候補学生を経て、護衛艦「あおくも」、下総、厚木、館山、硫黄島、空補処の通信員として勤務。平成22年3月からの第21航空群司令部指揮通信作業班での勤務を最後に、35年の長きに渡る自衛隊人生に幕を降ろした。
在職中に誕生した3人の子どもたちは、父親の後ろ姿を見て育ち、今では長男の孝章君が航空自衛隊峰岡分屯基地中部航空警戒管制団第44警戒部隊で勤務、階級は3空曹。次男の拓也君は陸上自衛隊駒門駐屯地第1戦車大隊で勤務、階級は3陸曹。3男の竜朗君は、消防士として安房郡市消防本部千倉分署で勤務、父親と職場こそ異なるもののいずれも国家、国民の安心安全のために日々奮闘している。
この日は令夫人、3人の御子息を父親の記念すべき退官行事に参加し、一家総出で父親の功績を称えた。海上自衛官としての職務を全うした父親と「親父、後は任せてくれ!」と言わんばかりの3人の息子の姿に見送る隊員も清々しい気持ちであった。 |
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米国派遣訓練
第91航空隊
多用途機UP−3D |
海上自衛隊第31航空群(岩国)所属の第91航空隊(司令・山子啓介2海佐)は、1月18日から24日までの間、多用途機UP―3D×1機を使用し、平成27年度第1回護衛隊群米国派遣訓練(グアム方面)(派遣航空部隊指揮官国91飛行隊長・芳賀2海佐以下27名)に参加した。
第91航空隊は海上自衛隊唯一の訓練支援航空部隊として、平成25年から護衛隊群米国派遣訓練に参加しており、今回で4回目を数える。本派遣訓練は、第4護衛隊群の艦艇7隻(いせ、すずつき、ちょうかい、きりさめ、しまかぜ、さみだれ、いなづま)及び米海軍駆逐艦2隻に対する電子戦及び対空射撃訓練支援であり、航空機で曳航する全長約2mの標的に向かって艦艇が実弾射撃を行い、射撃制度の向上を図るもの。現地では訓練に先立ち、第4護衛隊群、米第15駆逐艦隊及び派遣航空部隊が一同に介し、訓練事前会議を開催し、訓練の綿密な最終調整を図った。派遣航空部隊は、アンダーセン米空軍基地に展開し、UP―3Dは紺碧の大海原が広がるグアム島周辺空域で、日米両艦隊の電子戦及び対空射撃訓練の支援を行った。一方で、整備員が中心となり、アンダーセン米空軍基地の整備施設研修を行い、保有機材について理解を深めた。
グアム方面米国派遣訓練は艦艇部隊の高度な訓練の場として重要なものとなっており、第91航空隊の果たす役割は一層増加している。 |
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