南スーダン派遣施設隊(第7次要員)の女性自衛官達は、男性自衛官と同様に気温が50℃に達する暑さの中、UNMISS内の他国との調整、派遣施設隊内における医療業務、補給業務、給食等の業務に黙々と励んでいる。
彼女達は女性視点からの意見や心配りにより、派遣施設隊の円滑な業務遂行に寄与している。
特に、衛生班で勤務している木村3尉は、衛生看護の業務に従事しており、上司である医官の大日方1尉は「彼女には人を引き付ける魅力がある。実際、彼女が当直の日は受診患者も増える」と語った。また、補給班で勤務している女性隊員は、それぞれ、補給、需品、栄養管理、炊事等の業務を実施して、隊員の活動を支えている。派遣施設隊隊員の一番の楽しみは食事であり、常にその食事を毎食約350食作るため補給班は想像以上に体力を使う。日本国内との食材の違い、限られた食材での調理を工夫するなど現地ならではの苦労も多い中で、彼女達による女性ならではの様々な工夫が行われている。
例えばアレルギーのある隊員に対する配慮や、食堂でのメニュー表の工夫等である。派遣隊員の日々の栄養バランスを考えている栄養士の長谷川士長は、「現地の食材で、日本と同じような栄養バランスと食感が取れるよう常に心がけています」と職務への意欲を語った。
このように派遣施設隊の円滑な業務遂行に寄与している彼女達は、3月8日の国際女性デーに参加し、UNで働く女性職員達と意見交換等を行い楽しい一時を過ごした。
「百万一心」胸にジブチへ出発〈13旅団〉
ジブチ共和国を拠点に活動する派遣海賊対処行動支援隊の司令部要員及び警衛隊要員等の見送り行事が1月26日に米子駐屯地で、また1月27日及び2月3日に海田市駐屯地で実施された。海田市駐屯地では、同駐屯地に所在する隊員が整列し派遣隊員に声援を送った。旅団長は、隊員一人一人にお守りを手渡し、「長丁場になるが、いつもと同じ気持ちで、訓練してきたことを発揮し責務を完遂してほしい」と述べた。
多くの隊員に盛大に見送られた派遣隊員は、半年程度灼熱のジブチ共和国において活動する予定である。 |