防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   942号 (2016年11月1日発行)
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在日米軍司令官と会談
〈稲田大臣〉
 10月21日、稲田朋美防衛大臣は防衛省で、在日米軍兼第5空軍司令官ジェリー・P・マルティネス空軍中将の表敬訪問を受けた。マルティネス中将は6日に横田基地で就任式を終えたばかり。この訪問には、キャロライン・ケネディ駐日特命全権大使も同席した。
 冒頭、稲田大臣はマルティネス中将に「就任おめでとうございます」とお祝いの言葉をかけた。続けて「我が国を取り巻く環境は厳しさを増している。日米同盟の強化は非常に重要だ」と述べた。また、ケネディ大使とは自民党政調会長時代からの付き合いがあり「沖縄の基地問題など様々な問題にご尽力頂き感謝しています」と述べた。そして「日米同盟の抑止力・対処力強化のためご協力お願いします」と述べた。一方マルティネス中将は、「日本は、太平洋地域において大きな影響力を持っている。アメリカにとって非常に大事な国であり、日米同盟はとても重要なものだ」と述べ、「日本周辺の状況は非常に深刻で、在日米軍はしっかりと自衛隊と肩を組んで同盟関係を維持・発展させながら諸問題に対処していきたい」と述べ、同盟関係の深化を確認し合った。

緊急患者空輸9,000回完遂
〜美ら島の尊い命を繋ぐ〜
〈陸自第15旅団第15ヘリコプター隊〉
 陸上自衛隊第15旅団第15ヘリコプター隊(隊長・古賀幹徳1陸佐)は、昭和47年以来、沖縄県全域及び鹿児島県奄美大島以南(東西約1,000km、南北約500km)の離島における緊急患者空輸任務を実施してきた。10月4日22時39分の空輸任務終了をもって、9,000回の任務を完遂した。
 9,000回セレモニーにおいて、第15旅団長原田智総陸将補は「今回の緊急患者空輸をもって、9,000回の任務を完遂出来たのは、これまで与えられた任務を確実に果たしてきた結果であり、諸先輩方々の努力の積み重ねに加え、殉職された方々の尊い命の上に成り立っているものである。今後も引き続き安全管理・安全運航に努め、自分達の任務に誇りを持って臨んでもらいたい」と訓示し、隊員と部隊の功績を讃えた。
 これまで緊急患者空輸任務においては、2件の事故により添乗医師1名、隊員7名の尊い命が失われている。8名の崇高な使命感に改めて思いを致し、旅団は安全に万全を期しつつ、引き続き県民の安全・安心のため日夜を問わず精進していきたい。

平成28年度隊友会関東甲信越静ブロック研修会を支援
〈栃木地本〉
 自衛隊栃木地方協力本部(本部長・奥村晶一1陸佐)は、9月27日、28日の両日、栃木県隊友会(会長・石原猛秀)が担当した「平成28年度隊友会関東甲信越静ブロック研修会」を支援した。
 本研修会は、隊友会の充実・発展に寄与すると共に関東甲信越静ブロック各都県の相互理解と親睦を深めることを目的として毎年行われるものであり、今年度は栃木県において開催された。
 研修初日は、各都県の隊友会長が、議題「自衛隊と国民の架け橋を強化するための方策(特に国民側の橋桁の強化)」について発表し、討議が行われた。その後、記念撮影及び意見交換会が行われ、自衛隊側からは、森山尚直東部方面総監、清田安志第12旅団長、平井啓友北関東防衛局長及び県内各部隊長、協力団体からは、青木勲防衛協会長、小泉克彦自衛隊父兄会長などの参加を得て盛会なものとなった。
 翌2日目は、栃木県に所在する宇都宮駐屯地及び北宇都宮駐屯地において資料館等を研修した。
 本研修会に対し自衛隊栃木地方協力本部は、栃木県隊友会を研修会資料整理等の準備段階から会との連携調整を密にし、会場案内及び部隊研修時の人員輸送等を丁寧に支援した。
 自衛隊栃木地方協力本部は、「今後も栃木県隊友会事業に対して積極的な支援を継続し、会勢拡大に寄与していきたい」としている。

〜中央即応集団〜
魁の風
Central Readiness Force
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多国間上級下士官ミーティングを実施
〈派遣海賊対拠行動部隊〉
 派遣海賊対処行動支援隊第6次要員(司令・佐藤和之1陸佐)及び派遣海賊対処行動航空隊第24次要員(司令・阿部直樹1海佐)は9月21日、ジブチ自衛隊活動拠点において、在ジブチ各国軍上級下士官を招いての多国間上級下士官ミーティングを実施した。
 本ミーティングは、在ジブチ各国軍間の上級下士官レベルでの連携強化を目的とし、各国持ち回りで開催されているものである。今回は日本拠点において派行空先任伍長、派行支先任伍長(海)及び先任上級曹長(陸)が中心となり、意見交換会、自衛隊の活動及び日本文化の紹介を行い、相互理解の深化を図るものとなった。
 在ジブチの各国軍からは、米軍11名、イタリア軍6名、ドイツ軍4名の計21名が参加し、自衛隊側からは陸海の隊員約30名が参加した。
 各国参加者は、日本拠点におけるDGPE及びDAPEの活動内容、米軍、海上自衛隊及び陸上自衛隊の階級章の違い等についての説明を受け、自衛隊の活動への理解を深めた。
 また、「習字」及び折り紙の体験、空手及び沖縄舞踊「エイサー」の鑑賞を通じて日本文化を体感するとともに、意見交換会の場では日本食を堪能し、日本及び日本文化への理解を促すものとなった。
 ジブチにおいて活動する各国軍の上級下士官が交流を深める今回の場は、円滑な任務遂行及び国際協調に寄与するため、非常に有意義なものである。今後も引き続き、各国との連携を発展・深化させるため、積極的な日本拠点の活動及び日本文化の発信を行っていくことが重要である。
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国連ハウス地区のメインゲート道路を補修
 〈南スーダン派遣施設隊〉
 南スーダン派遣施設隊第10次要員(隊長・中力修1陸佐)は、4月8日から9月20日の間、国連ハウス地区のメインゲートの道路補修を実施した。
 本タスク(任務)は、第1施設小隊(小隊長・竹中弘毅1陸尉)が担任し、測量、型枠設置、コンクリート打設の工程で補修を行ったもので、車両の往来や降雨により痛んだ道路がコンクリート製の新たな道路へと生まれかわった。
 これにより、UNMISS司令部や多くのPKO部隊が所在する国連ハウスのメインゲートは利便性が向上し、国連職員の勤務環境を大きく改善、UNMISSの任務である文民保護や人道支援実施の環境作りといったマンデートを実施する基盤作りに大きく寄与した。このタスクで、UNMISSの活動基盤の向上に大きく寄与示した日本隊の施設活動は、UNMISS司令部から高い評価を得た。

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