防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   941号 (2016年10月15日発行)
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高等工科学校創立61周年記念行事
 9月25日、多数来賓の出席のもと、約2,300人の来校者を迎え、陸上自衛隊高等工科学校の創立61周年記念行事が、陸上自衛隊高等工科学校(学校長・滝澤博文陸将補)で開催された。
 式典において学校長は、創立61周年を迎え、歴代学校長を始めとする関係各位並びに協力諸団体の皆様及び武山駐屯地周辺の皆様への感謝とともに、「生徒諸君は、陸上自衛隊生徒として高い志と誇りを堅持して、多くの先輩が築いてきた輝かしい伝統を引き継ぎ、国土防衛のための自衛官としての将来に向けた準備を着実に実施してもらいたい」及び「学校長要望事項である『目標を立て、日々努力せよ』及び『真の友情を育め』を具現化すべく、生徒一人ひとりが個性に応じた明確な目標を立て、日々継続して、その目標に向かって努力してもらい、また、人生の宝である同期生との深い絆を築くために、互いに切磋琢磨して、悩みを打ち明け合い、苦楽を共にしながら同期としての真の友情を育むことを期待する」と式辞を述べた。
 衆議院議員小泉進次郎氏は、「先輩方が築いてくれたものに対して、恥じることがないように新しい歴史を皆さんで築いて下さい」及び「親元を離れて学校の勉強や部活だけでなく、国防のことまで思いを馳せながら、日々の厳しい自律心を持ちながら日々生活している皆さんが、我々の誇りです。その誇りを胸にこれからも頑張ってください」と祝辞を述べた。
 その後、生徒による創立記念パレード、生徒出身者の操縦による祝賀飛行が行われた。式典後のアトラクションでは、ドリル演技及び和太鼓演奏が披露された。前日までの雨が嘘のような快晴の高等工科学校のグラウンドで、生徒達の溌剌とした活動が繰り広げられた。
 前日の24日には開校祭行事として、講堂において吹奏楽部・和太鼓部の他、4個クラブ(軽音楽・弁論部・吟詠尺八部・英会話部)の発表、続いて5個体育クラブ(空手道部・剣道部・少林寺拳法部・銃剣道部・柔道部)による武道展示を実施した。今日から新しい歴史の一歩を踏み出していく記念日となった。

日米ジョイントコンサート
〜音楽を通じた友情〜
 第15音楽隊及び第3海兵遠征軍音楽隊(在沖米軍)は、年9月10日、沖縄市民会館おいて、第21回日米ジョイントコンサートを行なった。
 コンサートにおいては、日米の音楽隊が相互に相手国の楽曲について演奏するとともに、沖縄の楽曲についての合同演奏を行い、大いに盛り上がった。
 来場者は立見席まで満席(1,645名入場)となり、全演奏修了後には、スタンディングオベーションで両音楽隊を讃えた。
 観客の30代女性は、「初めて生演奏で国歌を聴いて、その迫力に様々な思いを感じました。来年も絶対来るのでこれからも続けて欲しいです」と感想を述べていた。

第97期一般幹部候補生工課程(後段)入校式
〈陸幹候校〉
 10月1日、陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・大庭秀昭陸将補)に第97期一般幹部候補生I課程(後段)306名(うち女性6名)の候補生が入校した。入校式においては、陸上幕僚副長・湯浅悟郎陸将立会の下、第4師団長・岩谷要陸将を始めとする部内外来賓及び入校生ご家族等の出席をもって厳粛に執り行われた。
 式辞において大庭学校長は、教育開始にあたり修学上の心構えとして、『輝け!』を要望した。続いて湯浅陸上幕僚副長から『幹部としての誇りと重責を認識せよ』『常に率先陣頭に立て』の二点を要望され、入校間に、幹部自衛官としての素地を修得し、誇りと自信を持って卒業できることを期待すると訓示した。これからの約20週間、初級幹部としての基礎的知識及び技能を修得するため、厳しく過酷な教育訓練に挑むこととなる。

部外講師を招き講演会
〜防衛省職員パワーハラスメント防止週間〜
 防衛省は、防衛省職員のパワー・ハラスメント(以降パワハラ)防止に対する意識の高揚を図るため、9月26日から10月2日までの1週間、「防衛省職員パワー・ハラスメント防止週間」を設定し、その防止等に関する取組みを実施した。当該取組みは今年度が初の実施となる。
 当該取組の一環として、9月28日、市ヶ谷庁舎A棟講堂において部外講師を招き講演会が行われた。講師は、様々なハラスメント防止策の講演を手がける株式会社ヒューマン・クオリティ代表取締役・樋口ユミ氏。
 講演では、パワハラが発生する背景や、パワハラが被害者だけではなく加害者及び組織に与えるダメージ等について、事例を交えて紹介された。また、事前に配布された自己診断チェックリストに基づく分析結果を一緒に考察したり、パワハラと業務指導の違い、パワハラを受けたと感じたとき、見かけたとき又は相談を受けたときの対応要領、自身の日常のコミュニケーションを振り返り、何気ない挨拶や声かけから始まるパワハラを生まない環境作り等についてわかりやすく説明された。
 約500人の聴衆は興味深く耳を傾け、パワハラ防止に対する意識の高揚が図られた。

稲田大臣、在那覇部隊視察
 9月24日、航空自衛隊那覇基地(司令・川波清明空将補)、陸上自衛隊第15旅団(旅団長・原田智総陸将補)、海上自衛隊第5航空群(司令・畠野俊一海将補)は、稲田朋美防衛大臣の部隊視察を受察した。
 まず、空自那覇基地の合同庁舎前で、主要幹部が出迎えを実施し、その後、懇談、3自衛隊合同の状況報告、記念撮影、部隊視察が実施された。続いて部隊視察で稲田大臣は、航空自衛隊南西航空警戒管制隊の防空指令所(DC)にて、対領空侵犯措置に係る一連の流れの説明を受けた後、陸上自衛隊第15高射特科連隊の中距離地対空ミサイルを視察した。分刻みの非常に限られた時間であったが、増加傾向にある対領空侵犯措置の状況をはじめ、防衛の最前線にいる南西域の状況と、そこで勤務する隊員達の賢明な姿を実地に確認することができた。視察間、真剣な眼差しで対応されていた稲田防衛大臣が、基地を去る際に「ありがとう」という言葉とともに見せられた笑顔が印象的であった。

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