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自衛隊ニュース   2013年8月15日号
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アジア太平洋地域の安保環境及び
両国の防衛協力を意見交換

岩蕪摶拠キ・NZ国防軍司令官会談

 岩崎茂統合幕僚長は7月23日、ニュージーランド国防軍司令官・ライズ・ジョーンズ陸軍中将と懇談を行い、アジア太平洋地域の安全保障環境及び日本とニュージーランド間の防衛協力・交流などについて意見交換を行った。ニュージーランド国防軍司令官の訪日は5年ぶり。両者は、自衛隊とニュージーランド軍のハイレベル交流の重要性を強調するとともに、ADMMプラス(拡大ASEAN国防相会議)及びパシフィック・パートナーシップ13への参加といったアジア太平洋地域における多国間協力枠組に継続して参加することの重要性や、防衛交流の更なる強化のため、今後も実務者及び部隊レベルでの交流を継続し、協力関係を一層進展させるとの認識を共有した。また懇談後、統幕学校の学生らを前に安全保障環境についての講演を実施した。翌24日は、陸自中央即応集団司令部及び空自航空支援集団司令部を訪問し、部隊等の見学及び意見交換を実施した。


列島各地大雨被害で災派
山口 島根 山形 石川
捜索、避難支援、給水支援など実施

 7月18日から7月末にかけ、列島各地で断続的に局地的な大雨が発生した。これに伴う災害派遣要請が被災地の各県知事からあり、陸上自衛隊と航空自衛隊から部隊が派遣された。
 21日18時に山形県知事から第6師団長(神町)へ、28日10時41分に島根県知事から第13偵察隊長(出雲)へ、同日11時10分に山口県知事から第17普通科連隊長(山口)へ、29日17時27分に石川県知事から空自第6航空団司令(小松)にそれぞれ災害派遣要請があった。
 これに基づき、山形県内では神町、八戸、青森、仙台、多賀城、福島の各駐屯地から人員延べ約310名、車両延べ約200両。島根県内では出雲、防府の各駐屯地から人員延べ約170名、車両延べ約80両、航空機延べ1機。山口県内では山口、防府の各駐屯地から人員延べ約220名、車両延べ約60両、航空機3機。石川県内では空自小松基地、陸自金沢駐屯地から人員述べ約210名、車両延べ約40両の規模で要請に対応した。
 各県における主な活動状況は、山形県では21日から29日までの間に天童市で給水支援。島根県では28日から31日までの間に津和野町名賀で行方不明者捜索・避難支援。山口県では28日から29日までの間に山口市・萩市・阿武町で行方不明者捜索・避難支援。石川県では29日から30日までの間に小松市扇町で土のうを積み上げる等の水防活動をそれぞれ実施した。
 各県では、災害派遣部隊等に対し各地方協力本部が支援・協力を行った。島根地本では島根県庁、津和野町役場に連絡員を派遣。津和野町役場では「部隊到着までに現地の状況及びニーズを適切に把握し、部隊の災害派遣活動の円滑な実施に尽力した」(島根地本)。
 山口県では28日に17普連が山口市阿東嘉年下の倒壊家屋から行方不明者を発見・救出、29日には第13飛行隊(防府)のUH-1が山口市阿東嘉年下の青少年自然の家から204名を救助、同日には17普連が萩市上小川東分の特別養護老人ホーム入居者51名を建物から消防ヘリへの搬送を完了。島根県では29日に13偵察隊が津和野町白井で5名を救助、30日に第304施設隊(出雲)が県道13号馬草峠〜名賀トンネル南側付近の道路啓開を完了し、トンネルが開通した。


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