小平駐屯地観桜会が3月28日、小平学校OBなど関係者多数を迎え、同駐屯地内で開催された。開会の辞に続いて、主催者の小平学校長兼駐屯地司令・榊枝宗男陸将補が「『花は桜木、人は武士』の心意気で、この桜の美しさをぜひ満喫してほしい」と挨拶。次いで、小平学校OB会「清武会」の藤本義人会長、地元選出の国会議員の隊員を激励する祝辞などが順次行われた。代表者による盛大な鏡割りに続いて乾杯の音頭とともに懇談が始まり、「国内外とともに緊張状態が継続している昨今、「さまざまの事思い出す桜かな」(松尾芭蕉)の心境で花見を楽しんだ。 写真=榊枝司令をはじめ代表者が盛大に鏡割り
新生つばさ会(会長・杉山蕃元統幕議長)は3月26日、外薗健一朗空幕長をはじめ空幕幹部が陪席する中、宇宙飛行士候補生の油井亀美也(ゆい・きみや)2空佐に一層の活躍の意味を込めて記念品(F−15の刺繍を施したバスタオル)を空幕長室で贈った。贈呈式では、新生つばさ会を代表して杉山会長が記念品を手渡しながら「新生つばさ会全員が応援している」ことを伝え、「一層の精進を」と激励した。油井2佐は長野県出身で平成4年防大卒。F−15、F−2などのパイロットとしてこれまでに約2000時間の飛行を続けてきた。2月下旬、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国際宇宙ステーション(ISS)搭乗宇宙飛行士候補者に決定。今後は、NASAでの候補者訓練を経て、正式に宇宙飛行士となり、日本実験棟「きぼう」を含むISSの宇宙実験ミッションを担当することになる。 写真左=油井2佐(中)に記念品を贈る杉山会長 右=記念品を掲げる(左から)外薗空幕長、油井2佐、杉山会長
統幕長、陸幕長の離着任行事が3月24日、防衛省で行われた。統幕長には折木良一陸将、陸幕長には火箱芳文陸将が就いた。着任式で、折木統幕長は「統合運用の実効性・即応性の更なる向上及び効果的な実行をより可能とする質の高い新たな統合幕僚監部の構築に、積極的に取組む」と決意を語った。また同日、着任式に先立って齋藤隆前統幕長の離任式も行われ、多くの隊員・職員からの見送りを受けるなか防衛省を後にした。 写真左=隊員を前に着任の辞を述べる折木統幕長(防衛省A棟講堂で) 中=火箱陸幕長が儀仗隊を巡閲
3月23日、国連ネパール政治ミッション(UNMIN)に軍事監視要員として派遣していた第2次派遣要員6名が約1年間の任務を終えて帰国した。午後7時すぎ、防衛省で隊員の出迎えを受けた浅野2佐以下6名は、齋藤統幕長に帰国報告した。浅野2佐は記者会見で、現地の状況について「昨年4月に制憲議会選挙が終わり、新ネパールが設立したのが同7月。新しい国造りのために一生懸命改革しているところだ」と話した。 写真左=防衛省A棟で隊員らが拍手で出迎えた 中=統幕長に帰国報告 右=任務を果たした6名
平成20年度防衛大学校卒業式が3月22日、麻生首相を迎えて同校記念講堂で行われた。式典では浜田防衛相はじめ防衛省自衛隊の高級幹部、来賓等多数が陪席するなか、本科第53期生445名、理工学研究科前期課程第46期生62名、理工学研究科後期課程第6期生10名、総合安全保障研究科第11期生20名の卒業を祝った。麻生首相は訓示の中で、「常に国民とともにあり、国民を守り続けていくという自衛隊の原点を忘れないでもらいたい。そして、困難を乗り越える勇気を持って任務を遂行し、国民の信頼と期待に応えてもらいたい」と祝いの言葉を送った。 写真左=五百旗頭学校長から卒業生一人ひとりに卒業証書を授与 中=訓示を述べる麻生首相 右=恒例の帽子投げ
平成8年に新病院立替基本構想の検討以来14年を経て,新自衛隊中央病院が3月18日完成落成、浜田靖一防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の幹部、部内外の来賓など約300人が出席し病院エントランスで式典がおこなわれた。テープカットや浜田大臣の祝辞、渡邉千之院長のあいさつなどがあり記念撮影のあと院内内覧がおこなわれた。病床数500で高度医療機器を導入し、大型へリポートも設置して全国自衛隊病院の中核となる。写真=浜田大臣らによるテープカット あいさつする渡邉院長
俳優の石田純一さんが3月16日、陸自の姫路駐屯地に姿を現した。石田さんは熱心な自衛隊フアンで全国の自衛隊を何度も訪問している。この日は藤木隆志駐屯地司令や大橋浩志曹友会長らの歓迎を受け短SAMや近SAMなどを見学、専門的な質問をしていた。また記念資料館では特攻隊員の遺書の前では長い時間足を止めていた。(写真)
練馬区入隊・入校予定者激励会が3月16日、東京・同区役所で行われた。練馬区の平成20年度志願者数は247名、入隊・入校予定者は32名。激励会では記念品贈呈や懇談、ミニ演奏会などでその門出を祝った。また、小池百合子元防衛相が会場に訪れる突然のサプライズがあり、入隊予定者らは驚きの声を上げていた。小池元防衛相は「日本の平和と守ると同時に世界の平和を守る礎となって日本に貢献できるように頑張ってもらいたい」と激励の言葉を送った。 写真左=入隊・入校予定者を一人ひとり紹介 中=小池元防衛相からの激励の言葉 右=入隊予定者有志によるミニ演奏会
海自ソマリア沖・アデン湾派遣艦艇出港行事が3月14日、広島県・呉係船堀地区で行われた。派遣部隊は五島浩司8護隊司令を指揮官に護衛艦「さざなみ」(艦長・溝江和彦2佐)、「さみだれ」(艦長・松井陽一2佐)の乗員約400名と海上保安庁職員8名で、今後、約4、5ヶ月にわたって現地で海賊対処活動を行うことになる。行事には、麻生太郎首相、浜田靖一防衛大臣をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、関係省庁、日本船主協会、国会議員、地元自治体等関係者、留守家族ら約1200名が出席した。麻生首相は全派遣隊員を前に「任務を完遂し、全員無事帰国するよう」訓示。引き続き、浜田大臣と泉徹自艦隊司令官の訓示、来賓を代表して中谷元・元防衛庁長官の激励挨拶、来賓紹介、花束贈呈、五島指揮官の出港挨拶などが順次行われた。次いで、派遣隊員がそれぞれ2艦に乗艦、出席者全員の見送りの中、現地へ向け出港した。 写真左=麻生総理が派遣隊員に訓示 中=花束を手に乗艦する派遣隊員 右=見送りを受け、ソマリア沖へ出港する護衛艦「さみだれ」
政府が3月6日の閣議で国連ネパール政治ミッション(UNMIN)に参加している陸自隊員の派遣期間を9月30日まで半年間延長することを決定、これを受け、遠藤祐一郎2陸佐を隊長とする第3次ネパール国際平和協力隊員6名が13日、成田空港から出国した。UNMINは、ネパール政府及びマオイストの間で署名された包括和平合意に基づく和平プロセスを支援するために国連安保理決議に基づき設置され、武器及び兵士の管理の監視等を支援する。日本は2007年3月から軍事監視要員として自衛官を派遣している。 写真=防衛省で自衛隊員とともに派遣隊員家族が見送った。