第5旅団司令部は5日、帯広駐屯地において平成22年の整斉とした隊務運営と旅団長を核心とした司令部の士気高揚を目的に年始行事を実施した。行事は司令部庁舎前において年始式を実施後、降りしきる雪のなか帯広駐屯地内の誘導路広場から滑降訓練場までのコースをスキー行進した。その後、隊員が作ったぜんざいで冷えた体を暖め、今年も新たな気持ちで隊務に励んで行こうと決意した。 写真(左)=スキー行進スタート 先頭は旅団長(左)と最先任上級曹長(右) (中)滑降訓練場頂上で帯広市街をバックに記念撮影 (右)気合いを入れて餅をつく旅団司令部幕僚
防衛省の政策方針周知と重要課題の意見交換を目的に行われる第45回自衛隊高級幹部会同が13日、鳩山首相を迎え防衛省で行われた。出席者は防衛大臣、事務次官のほか統合・陸海空の各幕長をはじめとする防衛省・自衛隊の高級幹部約170人。鳩山首相は訓示で「私は新たな政権の発足以来、人の命を大切にする政治を心がけていきたいとたびたび主張している。その人の命を文字通り今日まで体を張って守ってきたのは自衛隊だ」と感謝の意を示した。続いて、北澤大臣は防衛省・自衛隊が取り組む主要な課題について述べたあと、「国民の期待と信頼に応え、全国約27万人の自衛隊員の中枢幹部として我が国の安全保障を全うするため、各々の任務に全身全霊を尽くす」よう要望した。 写真左=高級幹部会同を前に、鳩山首相が儀仗隊を巡閲 中=防衛省の講堂に幹部らが参集 右=訓示を述べる鳩山首相
写真=(左)CH−47ヘリから隊員がファストロープ (中)大勢の観客の目の前をUH−1ヘリが横切る迫力の場面 (右)対機甲戦闘の訓練展示では、隊員が負傷する想定場面も。この後、“負傷隊員”は衛生隊員により後送される
第1空挺団の年頭行事「降下訓練始め」が10日、北澤防衛大臣を迎えて習志野演習場で実施された。隊員約400名、支援戦闘機20機、支援車両53両が参加、落下傘降下やヘリコプターと地上部隊による対機甲戦闘などを披露した。視察を行った北澤大臣は、訓示で「防衛省・自衛隊は新たな脅威や多様な事態に即応することが必要であり、自動的に優れた第1空挺団の役割が今後も重要である」として、永井空挺団長の下で訓練に精励するよう要望した。 空挺の「降下訓練始め」は、1年間の降下訓練の安全を祈る「開傘祈願祭」として行っていた部内行事を、昭和49年に一般公開したのが始まりだ。 写真=(左)(中)主力部隊がパラシュートで降下し、前線に降り立つ (右)双眼鏡を持って視察する北澤大臣。左は永井空挺団長
松島基地(司令・杉山政樹空将補)では、平成22年の飛行始めを6日に実施した。当日は若干風が強めだったが視界は良好で、新たな年の任務遂行に向けて訓練が順調に開始された。今年、第4航空団は所属のブルーインパルスが創設50周年を迎えることもあり、通常任務に加え各種行事が計画され、多忙な年となることが予想されているが、各隊員は年末年始の休暇明けとは思えないほど気迫の充実した訓練始めとなった。この様子は、地元のテレビ局と新聞社に取材を受けるとともに、久しぶりの飛行を楽しみにしていた航空ファン達の注目を集めた。 写真=飛行訓練を開始した第4航空団。節目の年を迎えるブルーインパルスにメディアの注目が集まる
第3輸送航空隊(美保)は1月4日、第1格納庫内において飛行始め行事を実施した。行事では、田中淑智隊司令、飛行群司令、整備補給群司令、基地業務群司令らが安全だるまの目入れを行った後、1格内に配置されたC―1、YS―11、T―400にそれぞれ献酒を行った。最後に、田中隊司令が訓示を述べ、隊員らは航空機無事故及び地上無事故の継続を祈願するとともに、安全に対する決意を新たにした。 写真=(左、中)だるまの目入れと献酒で安全依願(右)隊員の前で訓示する田中司令
岩国航空基地で5日、初訓練飛行が行われた。参加航空機はUP−3D、U−36A、OP−3C、EP−3、US−1A、US−2各1機とMH−53Eが3機の計9機。新鋭機のUS−2は離着水訓練を2回実施したほか、US−1Aは着水後、救難訓練を行った。
八戸駐屯地では、隊員が作った門松を設置し新年を迎えた。制作に当たった司令業務室の隊員は12月17日、松や杉の枝を手際よく荒縄で縛り、剪定や飾り布などを付けて見事な門松2基を完成させた。制作責任者の小笠原1曹は「去年と比べ豪華な出来栄えとなった」と話している。 また、国分駐屯地では、注連縄を駐屯地正門に飾って新年を迎えた。注連縄作りには毎年、自衛隊OBで「注連縄作りのプロ」と言われるほどの腕前を持つ鮫島さんの協力を得て行われている。 写真左=第4地対艦ミサイル連隊本部隊舎正面に設置された門松(八戸駐屯地) 右=鮫島さんの指導を受けながら注連縄づくりを作る(国分駐屯地)
第5普通科連隊(=青森駐屯地)で15日、「冬季山岳遭難救援隊」の編成完結式が実施された。冬山で遭難した人の捜索・救助を行う救援隊は総員85名、常時13名態勢の半週交代で来年5月6日までの約半年間、各種災害に備えて待機する。 救援隊は昭和35年に正式に発足。ここ10年間で9回の出動があり、平成19年2月に起きた八甲田山系前岳雪崩遭難事故の捜索救助活動で活躍するなど、県民から大きな信頼を得ている。 写真=編成完結式で、西帯野連隊長から訓示を受ける隊員24名
国分駐屯地の厚生センターには一際目を引く大きなクリスマスツリーが飾られている。これはセンター内の委託売店会が毎年行っている年末恒例の飾りで、厚生センターに一歩入ると光り輝くツリーとサンタクロースの人形が疲れた隊員を迎えてくれる。立ち止まり見入っている隊員も少なくない。ツリー設置に協力した売店職員は「日頃仕事で溜まった疲れを少しでも癒してもらえたら嬉しい」と笑顔で話している。