防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   939号 (2016年9月15日発行)
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基地開庁60周年記念行事
〈空自・木更津分屯基地〉
 木更津分屯基地は、木更津基地開庁から60周年の節目を迎え、8月3日当分屯基地は、基地開庁60周年記念行事を挙行した。前身の木更津基地が航空自衛隊の創設から2年後の昭和31年9月に茨城県の霞ヶ浦駐屯地で編成された航空補給処の移転と、臨時木更津補給処の編成を持って開庁され、航空自衛隊の後方拠点としての歴史を刻み60年間変わりなく積み重ねてきた。
 当日は、基地に対する長年の労苦に対する功労団体への感謝状の贈呈から始まり、浜田靖一衆議院議員、渡辺木更津市長、高橋千葉県議会議員及び森千葉県議会議員を初め、多数の来賓のご臨席を賜り、途中に局地的な豪雨に見舞われたものの、粛々と記念式典を挙行した。その後、従属行事として映画、ドラマの撮影で使用された施設及び展示器材(基地防衛器材)の説明並びに実演を披露すると、ご来賓の方々は説明に見入って、熱心に色々な質問をされた。
 結びに、基地開庁60周年記念行事がかくも盛大に挙行出来たことは、分屯基地司令を初め全隊員の強い思いが通じたものであり、今後は木更津基地の良き伝統をしっかりと未来に継承しつつ、新たな変化に柔軟に適応し、常に国民の負託に盛況な部隊を育成、維持し、未来志向を持って真摯に職務に邁進する所存である。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
  日本テクサ株式会社 篠 達也
篠氏は平成26年7月に航空自衛隊第6高射群本部を1空佐で定年退官。58歳
 昨今、我が国防衛の最前線が俄かにキナ臭くなり、また、大規模災害が続発する中、現役の皆様が縦横無尽にご活躍される雄姿を拝見し、大変頼もしく、そして誇らしく感じております。
 私は、平成26年7月、航空自衛隊第6高射群司令の職を最後に定年退官致しました。この度、防衛ホーム紙への寄稿のお話を頂き、筆不精ながら現役の皆様のお役に立てればと思い、お引受けしました。
 私は、青森県六ケ所村に所在します、日本原燃株式会社(以下、「日本原燃」という)の施設警備業務を受託する、日本テクサ株式会社に再就職しました。日本原燃は、我が国の重要なエネルギー政策であります、原子力発電所の使用済核燃料からウラン・プルトニウム混合燃料を創出し再利用する核燃料サイクル事業の中核をなす企業です。また、核物質を取扱う関係上、核不拡散条約を始めとする国際条約等、原子力基本法、原子炉等規制法(略称)等の国内法により、厳格な行動・管理が求められています。
 当社は日本原燃から委託を受け、当該区域、施設への人、物及び車両の出入りに関し法律等に基づく各種点検・検査を実施し、核燃料物質の厳格な管理に寄与しています。例えば、監視カメラによる常時監視、生体認証による本人確認、各施設への入域資格確認、持ち物検査(空港での検査と同様、X線、金属探知機等)、そしてゲートにおける車両検査(車底含む)等々、非常に広範多岐にわたる業務を実施しています。また当エリアは、むつ(海空)、三沢(空)及び八戸(陸海)からの通勤圏内であり、陸海空の退職自衛官が多数就業しており、何かと心強い限りです。
 私は入社後1年間、警備の現場で、炎天下の車両検査業務、猛吹雪の中の巡視等、厳しい自然環境の中での各種業務も実際に経験しました。現在は、本社の業務グループ(一般企業の営業)に所属し、先輩方からご指導頂きながら警備業務全般の調整、計画及び契約関連業務等について鋭意修得中です。
 さて、原子力関連施設は空港などと同様に真っ先にテロの目標になる可能性が高く、国家の重要施設に指定され、核テロ防止条約を始めとする国際条約等、国内関係法により厳格な管理が求められています。特に、近年テロ対策の最重点項目として内部脅威者対策が取り上げられ、その対応として従業員等の信頼性確認が制度化されつつあります。国防という任務に携わってきた退職自衛官は、これら国家重要施設の警備業務等へ即戦力として適応できるのみならず、国家が本人の信頼性を保証してくれるという、重要施設の従業員としてはこの上ない資質を具備していると言っても過言ではありません、有力な再就職先として推薦します。
 取り留めのない内容になりましたが、これから退職される自衛官の皆様、また援護業務担当者の皆様の参考になれば幸いです。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
ドウント レッ イッ ゲッ チュウ ダウン
Don't let it get you down !
くよくよしないで!

Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。秋雨も落ちつき、過ごしやすくなってきました。市街には、早々とハロウィーンのイベントの広告がでています。ハロウィーン、感謝祭、クリスマスと外来のイベントは続き、浮かれているうちに、あっという間に年が明けそうですね。地震や台風による災害も多発しています。さらに、国際情勢は非常に難しい状況です。国防という崇高な任務に邁進する隊員の皆さんは、日々、大きなストレスや緊張を感じているに違いないと思います。しっかりとしたストレスマネジメントで、健全な生活を維持していってもらいたいものです。

 さて、今回の表現は、"Don't let it get you down"「くよくよしないで!」です。直訳は、「そんなことで自分を落ち込ませないで」になります。英語らしいロジック(論理)ですね。くよくよするのは自分でも、原因をみつけ、その原因をどうにかすればよい。ひとつの事象で一喜一憂せず、問題を見据え、ソリューション(解決策)を考えようという感じです。情報収集、分析、解決策の抽出、決定、実行、評価、、、、と問題の解決には段階ごとの実践が必要です。原因がわからないまま、悩みつづけることは意味がありません。同僚や友人にこの一言で勇気を与えることができます。

 日が暮れるのが早くなり、夜が長くなりました。秋の夜空を眺めながら、夏の疲れをゆっくりととりながら、心身共に癒していきたいですね。秋はあっという間に、過ぎ去ってしまうかもしれません。忙しさのなかに、一寸した時間を見つけて、日本の秋を楽しみましょう。就職活動も終盤です。もうひと頑張りです。入校、昇任、大学、高校の受験勉強はこれからが追い込みです。頑張りましょう。楽しく、陽気にストレスの少ない生活をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉


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