派遣海賊対処行動航空隊第7次要員としてジブチに派遣され早2ヶ月、この2ヶ月を振り返りこれまでに感じたことを述べたいと思う。
派遣当初は、初の海外派遣、家族との別れ及び不慣れな勤務のため、緊張と不安の毎日だった。今では毎日のように起こる不測事態(停電や断水)にも慣れ、素晴らしい上司と仲間のおかげで楽しく勤務している。
私の役職は、基地業務隊厚生給養班の給養班員である。新活動拠点に移転したことによる新たな役職であり、主な任務は、ケータリング業者が実施する調理・配食及び清掃作業を監督・指導することである。私が派遣された当初は、活動拠点の本格的な運用が開始されて間もない時期にあり、日本人スタッフ及び現地人スタッフ共に悪戦苦闘しながら業務をこなしていた。特に現地人スタッフは、価値観や文化の違いから私たちが思い描くようなサービスをイメージ出来ずに大変苦労していた。監督する私も語学がそれほど堪能ではないため、自分の感じる細部のニュアンスをうまく伝えることが出来ず、互いの意思疎通が出来ない状態であった。しかし、今ではお互いの言葉を学びながらコミュニケーションをとり、実際にやって見せて少しずつ良いサービスが提供できるようになった。
最後に、私の原隊である中央特殊武器防護隊は、原子力災害対処中の大変な時期にもかかわらず、派遣準備から色々と支援をして頂き本当に感謝しています。日本の復興を遠くジブチの地から願いつつ、今以上に美味しい食事をジブチの仲間に提供できるよう頑張っていきたいと思う。 |