防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年5月15日号
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寄せ書き
人生の節目の検診
第15普通科連隊(善通寺) 陸曹長 荒谷直政

 竹に節があるように人生においても節がある。
 私の節目の1番目は31年前、高校を卒業して自衛隊に入隊し、自衛官として第1歩を歩みだしたとき(20代)。そして2番目の節目は、見合い結婚、そして愛しき我が子(娘2人)の誕生(30代)。3番目の節目は、難病を発病した妻の介護、死別、それに伴い家庭環境が大きく変化した(40代)、そして子どもの不登校、転校……。
 色々な経験をして、その都度、目の前にあらわれた岐路に差し掛かる度に、どっちへ進もうか?と、立ち止まり、決断してきた。
 今回、自衛隊阪神病院での節目検診結果については、正直な所、ショックに感じました(散々な数値結果が出て凹みました)。それもすべて自己管理能力の欠如が原因かと思います。「これだけ運動しているのだから少々のご褒美は良いだろう」という己の慢心が招いたものと思います。
 自衛隊生活の集大成を迎えようとする今、今一度、今までの生活スタイルを見直し、健康で明るく、幸せな人生を歩み続けるためにも、今回の検診で指導を受けたこと(食生活を改善、体重管理、健康管理)を実践し、当面は自衛官として現職務を全うしていきたいと思う昨今であります。

一発で禁煙成功
第6師団司令部(神町) 准陸尉 中村茂美
 禁煙を開始して約10ヵ月が経っています。何度も妻に禁煙をお願いされても一向に止める気も無かったのですが、司令部内に禁煙の風潮があり、私も一度禁煙にチャレンジみようかと思っていました。10ヵ月前に1泊2日で部外者の研修支援があり、参加する部外者全員が禁煙者。また、航空機での移動という事もあり禁煙のチャンスと位置づけ、チャレンジしました。
 結果は吹雪の為1日行程が長くなるなどの幸運もあり、このチャンスを生かして一発で禁煙を成功させました。止めて良かった事は、精神面では、喫煙時間の設定によるイライラ感などから開放された事。金銭面では、煙とゴミと化すはずだった「お金」を前借して「ラッセンの絵(55万円)」を買った事です。禁煙してからの一番の問題点は、体重が4キロほど増えた事。現在、減量に挑戦中です。
地域清掃の意義
中部方面航空隊(八尾) 2陸尉 濱口洋太
 最近、駐屯地内・外を問わず歩いていると道端に落ちいているゴミが目に付き、つい拾ってしまう。以前の私であれば、ただ「ゴミが落ちているな」と感じるだけであったり、ひどければ見て見ぬふりをしていた。
 昨年12月より、八尾駐屯地修親会のボランティア活動の一環として、「地域との一体化」を目的とした駐屯地周辺地域の清掃活動が始まった。
 これは、毎月一回を基準に課業開始前の早朝、駐屯地の修親会員全員が駐屯地周辺地域を清掃するものである。「地域との一体化」と言っても、なかなか目に見えるものではないが、小さなゴミを拾い自分たちが生活をしている街をきれいにすることで、今まで何気なくゴミを捨てていた人もゴミを捨てなくなるだろう。
 我々自衛官は、有事の際に身を挺して国を守るのが任務である。小さなことかもしれないが、駐屯地周辺地域を清掃することで、この美しく、かけがえのないこの土地・街を守るという意識を保持できるのではないか。ゴミを見掛けたら、一人一人が「誰かが拾うだろう」ではなく、「自らが拾う」という意識を持ち、ゴミを進んで拾うことでよりきれいな街や駐屯地となるだろう。それが、「地域との一体化」の第一歩である。
幼少時の夢を叶えて
第117教育大隊(武山) 一般陸曹候補生 大野亮太

 子供の頃「ゴジラ」に登場する自衛隊に胸をときめかせていました。「自衛隊員として日本を守る為に仲間と共に闘う」という大きな夢を抱きました。駐屯地・基地への見学や、出身地である宮城県で発生した岩手・宮城内陸地震への災害派遣で活躍する自衛隊員の活躍を見て、陸上自衛隊へ入隊することを決心しました。
 努力が報われ、多賀城駐屯地への入隊が決定し、着隊まで待機する中、先日の東日本大震災で私の故郷が津波による被害を受けました。その後、武山駐屯地への入隊が決まったものの、被災地に家族や大切な人を残すことには抵抗を感じました。しかし私は、この震災を機にこの国の防人として人の為、国の為、被災者の為にも精一杯献身することを決意し、武山に向かいました。入隊後の生活は、時間の配分をよく考えねばならず、その中で厳しい訓練も待っています。不安と焦燥に駆られ、安堵の一息をつく数秒すらも計画性が必要です。しかし、幼少の頃に夢見た「ゴジラ」において戦う自衛隊員のように、大切な人を守る為、困難なことにもひるむことなく立ち向かい、一歩一歩自分の道を強く踏み締めていこうと思います。


自衛隊サポーターズ
「大震災被災地の光景に涙」小野寺恵さん
父の望み叶え長男は防大へ
 盛岡市在住の料理研究家である小野寺恵さんは、パン作りの教室・ジャパンホームベーキングスクールの総師範及び東日本理事など多彩な顔を持つ。長男は防大を卒業した陸上自衛官で現在は中東のアブダビに赴任している。地元の著名人でありメディアや料理教室、講演を通じ露出や市民との交流が多い小野寺さんは盛岡地区の募集相談員をはじめ熱心なサポーター活動で地域の自衛隊に協力を続けてきた。
 —東日本大震災では多くのご心痛などがあったこととお察し致します。
 小野寺 次男が県警の警察官で甚大な被害を受けた大船渡署に勤務しており、1週間音信不通だったので大変心配致しました。暫くして大船渡を訪れましたが、想像以上の被害でした。行方不明者の捜索や救援物資の配給、瓦礫の撤去などに従事する自衛隊の姿を間近で拝見しました。
 被災者の方々に温かい食べ物を届けながらも、ご自身は冷たい缶詰を食べ、地面に寝袋を敷いて睡眠を取っている。被災者の皆さんは両手で拝むようにして自衛隊への感謝の言葉を口にされていました。現地滞在中は何度も同様の場面に遭遇しましたが、自衛官の父兄として、また、自衛隊のサポーターとして、様々な想いが胸に去来しました。非常に心打たれる光景の数々に涙が溢れました。
 —どのような経緯で自衛隊をサポートするようになったのでしょうか。
 小野寺 亡くなった父は学徒動員で従軍した陸軍中尉でした。国防や安全保障に対する意識が高かった父は私に自衛隊の受験を勧めていました。亡父の想いを踏まえ、子ども達にもそうした話題を話して聞かせることが度々ありました。外交関係の進路を希望する長男に「防大を卒業して外交に関わることができる」と、岩手地連(当時)の方がアドバイスを下さいました。その時にご縁が生まれて募集相談員をはじめとするサポーター活動を始めるようになりました。
 —募集相談員を始められて10年。この間のサポーター活動を振り返ってどのような感慨がありますか。
 小野寺 自衛官の皆様や自衛官を目指す若い方のお話を伺う機会がたびたびあり、現在の平和で安全な暮らしは自衛隊あってのものだと思うようになりました。次男は長男の影響を受け地域を守る警察官の職を選びました。私の教室には自衛隊の資料を置き募集ポスターを貼っています。子育てや食育の講演を行う際にも、自衛隊の活動の話題を織り交ぜています。
 今回の震災における自衛隊の献身的な活動で自衛隊に対する理解や関心が非常に高まっています。市民の皆さんに自衛隊について解りやすい説明が出来るようさらに勉強して行きたいと思っています。

「コンビニ」オープン
—防衛省厚生棟地下ー

 防衛省厚生棟地下に「ファミリーマート防衛省店」が4月20日、オープンした。
 この防衛省店は、ファミリーマートの標準店舗の約3倍の店舗面積で、イートインコーナー・分煙室(18坪)を設けるとともに通路幅も通常比で約1・5倍の広さを確保、ゆとりある空間で快適に買物を楽しむことができる。また、品揃えでは、最も需要が見込まれる中食の売場を通常の3倍に、オリジナルグッズ売場もゴンドラ22台を設けるとともに銀行ATMも2台設置するなど、サービス面も充実させている。
 特に、防衛省ならではの品揃えとして「迷彩柄のTシャツ」や「手袋」などの自衛隊員が普段使用する関連品や、帰省や出張の際などのお土産に最適な防衛省関連のお菓子やキーホルダーなどのオリジナルグッズを約130種類揃えている。もちろん、おむすび、飲み物、菓子、デザート、ファストフードなどの通常店舗の品揃え、携帯電話料金などの代行収納のお支払いやマルチメディア端末「Famiポート」、「銀行ATM」といった各種サービスも利用できる。また、支払いには「ファミマTカード」によるクレジット支払いや、Tポイント支払い、またSuica、Edy、iD、WAONなどの電子マネー決済も利用できる。
 なお、ファミリーマートは、これまでに防衛省関連では航空自衛隊浜松基地・入間基地、陸上自衛隊朝霞駐屯地、防衛医科大学校病院、防衛大学校にも出店している。


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