自衛隊ニュース

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北国の冬にぬくもりとよろこびを

5旅団「おびひろ氷まつり」支援

 第5旅団(旅団長・鳥海誠司陸将補)は1月4日から同28日までの間、帯広市緑ヶ丘公園内において、「第61回おびひろ氷まつり」を支援した。

 第4普通科連隊(連隊長・南條衛1陸佐)が協力担任官となり、帯広駐屯地内旅団隷下部隊から集成した制作隊が長さ約11メートルの滑り台及び高さ4・35メートルの氷のレリーフを約1カ月かけて制作した。

 肌に突き刺さる極寒の環境だったが、来場者が楽しめる場を提供するため、丹精を込めて作業し迫力ある滑り台及び美しい氷のレリーフを完成させた。

 約16万人の来場者が氷のレリーフの前で記念撮影をし、多くの子供たちが歓声を上げながら滑り台を楽しんだ。28日には第5音楽隊が野外ステージでの音楽演奏を披露し、会場は大いに盛り上げた。

 第5旅団は本支援を通じて、自衛隊に対する地域住民の信頼と親近感を醸成するとともに、冬季における築城能力の練度向上にもつなげることができた。

北千歳は除雪支援

 北千歳駐屯地修親会及び曹友会は2月3日、青空東北会主催の「スノーバスターズ2024」に参加した。

 青空東北会は千歳青年会議所、航空自衛隊千歳基地、東千歳駐屯地、北千歳駐屯地の4団体が自衛隊を支援する市民と自衛隊との友好を図り相互の理解を深めること並びに千歳をより良くするために活動する任意団体。2008年から千歳市内の除排雪が困難な一人暮らしの高齢者宅を対象としてボランティア活動を実施している。

 15回目の今年は自衛隊員、中学生、市内企業社員等約600人が集まった。北千歳駐屯地からは修親会17名、曹友会25名が参加し、担当地域の市営住宅14棟の除排雪を行った=写真。

 隊員たちは、高齢者の方から感謝の言葉を受けながら、心地良い汗を流した。

26普連も

 第26普通科連隊本部管理中隊(中隊長・内田1尉)は2月6日、留萌市春日町在住の高齢者宅の除雪ボランティア活動に参加した。

 本活動は留萌市ボランティアセンター活動推進委員会と協力・連携して行われ、地域との関係強化及び信頼感の醸成を目的として実施された。

 中隊からは20名の隊員が参加。作業中は快晴に恵まれ、昨年末から降り続けた大雪により窓が埋まるほど積もった雪をスコップやスノーダンプを使用してきれいに除雪した=写真。

 参加隊員達は、ボランティアセンター(社協)の職員と地域のために汗を流しながら活動し、住民の方々から大変感謝された。

 留萌駐屯地は引き続き、地域とともにある駐屯地の育成に励み、あらゆる任務にまい進していく。

倶知安、巨大滑り台制作

 倶知安駐屯地(司令・山口良2陸佐)は2月17、18日の両日、くっちゃん町中央公園で開催された「雪トピアフェスティバル2024」に協力し、巨大滑り台の制作及び運営を行った。

 フェスティバルは豪雪の町、倶知安町ならではの冬の一大イベント。今年は昨年会場の旭ヶ丘スキー場から場所を変更、11年振りに中央公園での開催となった。

 2月13日から16日までの4日間、延べ136名の隊員が長さ約30メートルの雪の滑り台2コースを制作した。

 開祭式では、文字一志倶知安町長及び川端慶実行委員長から駐屯地司令へ感謝状と花束が贈呈され、隊員への労いと感謝の言葉が贈られた。

 巨大滑り台は毎年大人気で今年も大勢の子供たちの笑顔と歓声にあふれていた。子供だけではなく大人や外国人観光客も滑りに訪れ、子供に負けない満面の笑みで楽しんでいた。

 この季節としては珍しい晴天と暖かさに恵まれた会場には、2日間で約6千人の来場者が訪れ、滑り台は延べ3600人が利用する大盛況ぶりだった。

 滑り台の運営を行った隊員は「子供たちの笑顔を見ていてこちらも元気をもらった」、「皆さんに楽しんでいただきうれしい」と笑顔で語った。

 駐屯地は今後も「地域とともに躍動」する駐屯地として、地域との連携をさらに深めていく。

名寄、フェスティバルに協力

「感動しました」のメッセージも


 名寄駐屯地(司令・藤田明大1陸佐)は1月10日~2月12日の間、「第72回なよろ雪質日本一フェスティバル」に協力。第4高射特科群(群長・南俊之1陸佐)の第317高射中隊(中隊長・相澤崇之3陸佐)が祭りの目玉である巨大雪像を製作した。

 約4週間の製作期間中、氷点下5度を下回る寒さの中、一日約30名が重機で集めた雪をチェーンソーやスコップで削り、一丸となって製作にあたった。

 祭り初日のオープニングセレモニーで昨年より一回りスケールアップしたメインステージ(高さ10、幅40、奥行き34各メートル)と滑り台、子どもたちから大人気のキャラクター雪像が群長から加藤名寄市長に引き渡された。

 祭り期間中は、多くの来場者が訪れ、滑り台とチューブ滑りには多くの子どもたちが長蛇の列を成し、歓声を上げながら滑りを楽しんだ。

 夜には会場にきらびやかなイルミネーションが灯される中、北の天文字焼きの開催と合わせ、市内は多くの市民や観光客でにぎわいを見せた。

 雪像製作の作業隊長を務めた相澤3佐は、「記録的な暖気で製作に苦労したが、子どもたちが楽しむ姿を見て協力の甲斐があった」と述べた。

 会場では初の試みとして自衛隊へのメッセージコーナーを設置。来場者から「自衛隊の働きに感動しました」など多くの温かい言葉を頂いた。


「世界一の火文字」完成さす


 2月10、11の両日は、「第33回北の天文字焼き」に協力した。本行事は2017年に「世界一大きい火文字」としてギネス記録に認定されている。

 駐屯地曹友会(会長・又村公得陸曹長)の指示の下、78式雪上車で設営場所の雪を均し、駐屯各部隊から約30名が実行委員会の人々とともに270個のドラム缶を大きさ縦220メートル、横150メートルの天文字に配置した。

 初日の点火式には、加藤名寄市長、駐屯地司令及び群長らが参加。漢字の書き順に合わせ、点火棒からドラム缶へ次々と炎が移され、雪の斜面に赤く燃える壮大な「天」の文字が完成した。

 駐屯地は引き続き近隣市町村で開催される各種行事やスキー大会に協力し、地域からの「自衛隊のまち名寄」との親しみと信頼に応えるべく日々隊務に励んでいく。

美幌6即連は準備を

 第6即応機動連隊(連隊長・河村友則1陸佐)は美幌町が主催する「びほろ冬まつり」の会場準備支援を行った。行事に寄与するとともに、地域における自衛隊への信頼感の醸成を図ることを目的として実施された。

 旧美幌中学校体育館からテント約30張等をJR美幌駅(西側)の会場に自衛隊車両(大型車両×2、96式装輪装甲車×2)計4両、人員16名をもって運搬・設置を実施した。

 支援部隊は寒く厳しい気温の中、約30張を旧美幌中学校体育館で大型車両に整斉と積み込み、美幌駅(西側)に全勢力で展張。作業は予定より前倒しで終了することができた。

 支援にあたった隊員は地域との一体感を感じることができた。第6即応機動連隊は、地域のイベントを積極的に支援し、「地域と共に」を胸にこれからも連携強化を図っていく。

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