2020年6月1日 の記事
陸自が新小銃・新拳銃を公開
5月18日、陸上幕僚監部は、部隊使用の承認がおりた新小銃および新拳銃を報道陣に公開した。小銃は31年ぶり、拳銃は38年ぶりの更新となる。
新小銃の名称は「20式5・56mm小銃」。現行の「89式5・56mm小銃」と同じく豊和工業が製造した国産小銃となる。まずは今年度中に3283丁を調達し、来年度から順次、水陸機動部隊、即応機動部隊、各方面隊の普通科部隊、教育部隊に配備する予定だ。89式よりも古い64式小銃(こちらも豊和工業製造)が今でも教育隊等では使用されているため、当分は3世代併用となるようだ。
20式は頬・肩当てが可変式となったことに加え、銃身も伸縮できるようになり操作性が向上している。フォアグリップの取り回しも良くなった。サイズもコンパクトになり、全長は783mm~854mmで、最長でも固定式の89式の916mmよりも短い。また、島嶼防衛という観点から防錆性、耐水性が向上している。
一方、新拳銃の名称は「9mm拳銃SFP9」。指揮官等が自衛用として使用する。まずは今年度中に323丁を調達し来年度から配備する。こちらはドイツのヘッケラー&コッホ社が製造するものだ。グリップの形状が3種類用意されており、掌の大きさに合わせたものを選ぶことができる。装弾数は現行の9発から15発に増えた。