2020年3月15日 の記事
陸上自衛隊サイバーセミナー2019
2月26日、陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部が主催する「陸上自衛隊サイバーセミナー2019(GCS2019)」が、メルキュールホテル横須賀において開催された。
防衛省・自衛隊が防衛大綱を踏まえてサイバー防衛能力の根本的強化に取組んでいる中、陸上自衛隊が米軍や関係企業等の有識者との意見交換によって、今後のサイバーに関する施策に反映させることが狙いだ。
また、横須賀には陸自通信学校、防衛大学校、高等工科学校、米軍第7艦隊、海空自の施設等が所在するため、この地で本セミナーが開催された意義は大きいのだという。
セミナーは2部構成によるパネルディスカッション形式で進行し(司会は、陸幕指揮通信システム・情報部長の廣惠次郎陸将補)、自衛隊・米軍の関係者約150名が聴講した。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般聴講者の入場は自粛された。
第1部のテーマは「サイバーにおける官民連携の在り方」。パネラーは川口誠1陸佐(陸自通信学校第2教育部長)、木村顕嗣1陸佐(陸幕指揮通信システム・情報部指揮通信システム課長)、トッド・ブードロー氏(米陸軍サイバー学校副校長)、スコット・ジャーカフ氏(AFCEA JAPAN副代表)、アラン・リン米空軍中佐(米空軍研究所航空宇宙研究開発アジア室国際プログラム将校兼副主任)が務めた。第2部は「領域横断の戦いにおけるサイバーの役割」をテーマに第1部から木村1陸佐、ブードロー氏が引き続き参加し、大塚慎太郎1陸佐(陸上総隊司令部運用部防衛課長)、ジョン・ブランチ米陸軍大佐(米陸軍サイバーコマンド)が加わった。
廣惠陸将補は報道陣のインタビューに「サイバー分野において日米の協力は欠かせないもの。また民間の果たす役割も同様だ。今後は日米で演習を実施したり、人材育成でも協力していきたい。戦い方を合わせていく努力も必要だ」等と述べた。