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国際平和協力活動に関する教育にオンライン参加

統合幕僚学校国際平和協力センター

 3月15日及び16日の両日、統合幕僚学校国際平和協力センターは、ヨルダン軍からの依頼により、防衛政策局参事官付と連携し、同軍が主催する国際平和協力活動に関する教育に講師としてオンラインで参加した。

 今回の教育支援は3月15日に「国連PKOの派遣3原則及び法的枠組み」についての教育を中居景2空佐が、16日に「文民保護の基礎」についての教育を小川哲3陸佐がそれぞれ国連の教材に基づき英語を用いて行った。

 オンラインによる、他国の軍に対しての国連教育は初の試みだったが、参加者からの積極的な質疑が行われるなど、終始活発な雰囲気の中で教育支援を行うことができた。

 今後も国際平和協力センターは、国外への教育支援に積極的に協力していく所存である。

全自衛隊少林寺拳法連盟オンライン大会

 全自衛隊少林寺拳法連盟は、毎年全国の基地・駐屯地で開催してきた全自衛隊大会について、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、動画により演武を審査するオンライン大会を開催した。全国の支部に所属する隊員がそれぞれの練習環境に応じて、体育館、自宅、屋外で撮影した演武動画を提出し、審判団により審査が行われた。来賓として、宗昂馬少林寺拳法グループ代表、川島一浩一般財団法人少林寺拳法連盟会長から寄せられた祝辞動画とともに、出場者の演武動画が編集され、令和三年三月十四日、関係者に公開された。

 昨年四月、全自衛隊少林寺拳法連盟理事長に就任した生形良隆防衛省(市ヶ谷)少林寺拳法部部長に話を聞いた。

・今回の大会に至る経緯は

 全国から隊員を集めて大会を開催することが困難な状況の中、なんとか修練の成果を発表する機会を設け、モチベーションを維持したいとの思いから動画審査による大会という発想が出てきました。

・関係者からの反響は

 日常生活も様々な影響を受ける中、単に活動を停滞させるのではなく、工夫を凝らし活路を見出していく今回の取組みは、まさに不撓不屈です。通常の大会と同様の進行で動画を編集したことで、実際の大会を観覧しているような臨場感を表現でき、高く評価いただけたものと思います。また、少林寺拳法四段である湯浅秀樹海将(自衛艦隊司令官)にも参加いただいたことで、隊員たちの士気の向上につながったと感じています。アトラクションとして、防衛省箏曲部の皆さんに記念演奏していただき、華を添えてもらいました。

・今後の取組みは

 これまで通り隊員を集めて大会を開催できる日が一日でも早く来ることを願うばかりですが、今回の大会を通じてオンラインの可能性も感じました。それぞれの勤務地に居ながらにして、修練の成果を確認、発表するツールになり得ます。今後の活用に期待ができそうです。また、仲間を一人でも増やしていく取組みも具体的に進めていきます。少林寺拳法は護身の技術なので、女性やシニア層にもお勧めです。初心者の勧誘、経験者の掘り起こしに加え、部外で修行している隊員にもぜひ全自衛隊連盟の活動にかかわって欲しいと思います。

(全自衛隊少林寺拳法連盟公式ウェブサイトから気軽にお問い合わせください。

メール(zenjihp@gmail.com)

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