自衛隊ニュース
防衛ホーム スポーツ部
鳥帽子岳を踏破
佐世保教育隊学生
佐世保教育隊(司令・井上貴嗣1海佐)は4月10日、第21期一般曹候補生、第30期自衛官候補生、第19期自衛官候補生(女性)各課程の伝統烏帽子岳登山を実施した。 学生は出発に先立ち、約50年前に烏帽子岳登山競技中、敢闘精神を尽くし激走後に亡くなった第35期初任海曹課程学生「故糸田幸夫2等海曹」の「雄渾の碑」に黙とうを捧げた後、敢闘精神を胸に烏帽子岳山頂を目指し教育隊を出発した。 烏帽子岳は標高568メートル、山頂周辺部は西海国立公園に指定された佐世保を代表する山である。 烏帽子岳頂上までの道のりは約12キロ、沿道の木々の葉は若々しい若緑色に色づき、入隊したばかりの彼らを歓迎するかのようであった。多くの学生が久し振りに運動したようで、中腹からは青息吐息の学生もちらほら見受けられたが、各分隊とも同期間で最後まで声を掛け合い、無事に山頂に到達した。 山頂到着後は、写真撮影を終え広場に移動、分隊ごとに昼食をとった。昼食は恒例の「缶飯(かんめし)」であり、慣れない缶切りに悪戦苦闘する学生もいたが思った以上においしかったようで、あっという間に完食した。 下山後、教育隊にたどり着いた学生たちは、心地良い汗を流して表情は達成感で満ちあふれていた。 |
北千歳曹友会は少年野球大会を
7チーム150人参加
北千歳駐屯地曹友会(会長・古岡曹長)は4月27、29の2日間、千歳市内の球場において「第29回北千歳駐屯地曹友会長杯少年野球大会」を開催した。
大会は青少年の育成及び地域市民との親睦・交流を目的として行われ、千歳市内の少年野球7チーム・約146名が参加して競われた。
開会式では前回優勝の千歳タイガースによる優勝旗返還、元気いっぱいの選手宣誓が行われた。各試合では子供たちのファイトあふれるプレーを前に監督、父兄も応援に熱が入っていた。
北陽レッドイーグルスが決勝で千歳タイガースを退け、優勝した。
手拭い「誠」の外洋練習航海部隊代表へ
二川海自剣道会会長贈る
言を成せ
海自呉地方総監部において4月19日、海上自衛隊剣道会会長、二川達也会長(呉地方総監)は幹部候補生学校を卒業した第74期一般幹部候補生課程の実習幹部剣道部代表、檜垣3尉(剣道4段)、桐本3尉(同3段)に手拭いを寄贈した。
海自剣道会は「剣の理法の修練による人間形成の道」を理念とし、海上自衛隊剣道の普及発展に寄与するとともに、会員相互の親睦を図ることを目的とし、趣旨に賛同する各地区の剣道部員で活動している。
毎年、外洋練習航海部隊に対し、各国において交流稽古を実施した際に海外の剣士と親睦を深められるよう記念品として手拭いを寄贈している。
今回寄贈した手拭いには「誠」と記されている。二川会長は「新型コロナウイルスに悩まされさまざまな制約があった3年間、今では徐々に元の『普通』の生活に戻りつつある。当たり前の日々を取り戻した現在、これからさらに前進するために日々真っ直ぐ『誠』をもって精進し続けられ、皆様が願うことを言葉とし、『言』に込めた思いが『成』ることを願い、今年の手拭いには『誠』を込めました」と語る。
二川会長は両代表を「剣道を通じて各国との交流を深めて下さい。海外でも精一杯頑張るように」と激励した。
地元高とコラボスイーツ
飯塚駐
飯塚駐屯地(司令・大橋智陸将補)は4月から飯塚高校製菓部とコラボスイーツの作成を企画、数度にわたる試作、調整を経て、パンナコッタスイーツ「いいなコッタ」を完成させた。
飯塚高校製菓部は、全国の高校がしのぎを削る「スイーツ甲子園全国大会」の常連校。令和4年は優勝、5年は準優勝の成果を収めている。
これまでにタリーズコーヒーとのコラボ商品の開発・販売等を行った実績はあったが、一見スイーツとは縁がないと思われる自衛隊とのコラボは初めて。
担当した隊員は戸惑いながらも使える予算や材料、調理要領、さらには地域と駐屯地がコラボしたスイーツをいかに表現するかなど、積極的に学生と意見交換し試作品の改善を行ってきた。
スイーツは炭鉱の町飯塚を象徴する「ボタ山」と駐屯地を代表する高射部隊のミサイルを模したクッキーを載せ、「チーム一丸」の思いを込め、カップで一つにまとめた本格的な菓子で、飯塚の「いい」とパンナコッタの「コッタ」をかけ合わせた「いいなコッタ」と命名した。
3月に実施した駐屯地創立記念行事で来場者に提供したほか、鬼木防衛副大臣が来駐された際にも提供した。副大臣は高校生と開発したスイーツに大変関心を持たれ、舌鼓を打たれていた。
「いいなコッタ」は今後適時、駐屯地食堂で隊員に飯塚駐屯地の名物スイーツとして提供。駐屯地の活性化とともに隊員の士気高揚の一助ともしていく。
44連、山開きを支援
福島・安達太良山で
第44普通科連隊(連隊長・古庄裕1佐)は5月19日、二本松市(安達太良連盟)が主催する「第70回安達太良山山開き」を支援した。
安達太良山は福島県中部にある標高約1700メートルの活火山。日本百名山の一つとして親しまれ、毎年多くの登山者でにぎわっている。今回は節目の年ということで約5千名の登山者が登頂した。
山開き当日、第2中隊(中隊長・諸我1尉)の支援隊員27名は、3カヶ所の登山口から患者発生時の処置及び通信手段を確保しつつ前進した。
山頂到着後、けがをした登山者を発見し、応急処置及び消防隊と連携して搬送を行い、人命救助にも貢献した。