自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

令和3年度防衛省入省式

「がむしゃらに職務に邁進したい」

 新年度を迎えた4月1日、穏やかな春風が吹く市ヶ谷台では「令和3年度防衛省入省式」が行われ、将来の防衛省・自衛隊を担う事務官等53名が新たな一歩を踏み出した。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、昨年と同様に市ヶ谷における全機関合同の入省式を中止し、本省採用者のみが参加する式となった。本省以外の採用者は、それぞれ全国の部隊や機関等約150カ所で入省式をとり行った。

 密を防ぐため、間隔を空けて座る新規採用者たち。緊張の面持ちで式の開始を待っていたが、代表の岩本華苗事務官(防衛政策局)が辞令の交付を受けた後、堂々と服務の宣誓を行うと、新規採用者たちは自覚の芽生えと共に、表情も凛々しく変化していったように見えた。

 昨年同様に大臣訓示はビデオメッセージに。大型スクリーンに映し出された岸信夫防衛大臣は「国防という道を選んだ皆さんに対しあらためて敬意を表したい」と歓迎した上で、「国民の信頼を大事にしてください」「既存の枠にとらわれることなく新しいことに挑戦してください」「健康を大事にしてください」等と要望し、今後の活躍を期待した。

 式後、新規採用者2名が報道陣のインタビューに答えた。竹中凛太郎事務官(装備庁装備政策部)は「防衛省・自衛隊の進化や変革の原動力となることを目指して日々自己研さんに励み職責を全うしていきたい」と述べ、畑中我海事務官(統幕首席参事官付)は「初心を忘れず我が国の安全をお守りするという覚悟と矜持を持ってがむしゃらに職務に邁進していきたい」と述べた。