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対馬警備隊

 対馬警備隊(隊長・山口勝1陸佐)は令和3年の訓練を1月12日開始した。

 対馬警備隊の訓練始めは、豊臣秀吉の朝鮮出兵時に築城された清水山城跡(標高206m)に登頂し御来光に対して一年の任務完遂と安全を祈願することが恒例行事となっている。各部隊は所要の準備を整え0530駐屯地を出発した。

 清水山城跡に登頂するには市街地から直上するコースが一般的だが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマスクを着用し市街地を避けた迂回経路の林道沿いルートが選定された。

 各部隊は日の出前の暗闇の中、足元を確認しつつ途中からは前夜の雪が残る道を最安全で前進し、夜明け前に登頂を完了した。

 午前7時29分が日の出だったが、水平線上に雲があり御来光は約10分後となった。雲を越えて現れた御来光に対し各人が「任務完遂と安全」そして、各々の願いを込めて祈った。

 太陽が昇り、隊長からの年頭の訓示に移り「今年は丑年である。ゆっくりで良いので、一歩一歩確実に積み重ねていこう」と訓示した。その後、最先任上級曹長の歴史教育、3曹昇任者各人の誓いの言葉と一般幹部候補生選抜試験合格者の紹介が実施され下山した。

 対馬警備隊は新年を迎え「国境防衛と警備」の任務完遂を誓った。