自衛隊ニュース

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自衛隊 各国軍と連携し

キーンソード

日米共同で実動統合演習

今年度最大規模

 自衛隊と米軍は11月10日から同19日まで、自衛隊施設、在日米軍施設、我が国周辺海空域等で日米共同統合演習「キーンソード23」を行った。

 同演習は、グレーゾーンから武力攻撃事態における一連の状況を想定した今年度最大規模の日米共同の実動演習。自衛隊の運用要領、日米共同対処要領を演練し、即応性・相互運用性の向上を図った。

 自衛隊は人員約2万6千人と艦艇約20隻、航空機約250機。米軍は約1万人と約10隻、約120機が参加。今回は、第5世代戦闘機のF35や陸自V22輸送機などの新規装備品、日米の宇宙作戦部隊、米陸軍のマルチドメイン任務部隊も参加。水陸両用作戦や陸海空に係る作戦、統合後方補給、宇宙、サイバー、電磁波に関する領域と従来の領域の連携に係る訓練等を行った。

 11月14日には山崎統幕長とラップ在日米軍司令官が共同記者会見を行い、日米の参加部隊を視察。日米共同による抑止力、対処力が一層強化されていることを確認した。


マラバール

4カ国艦艇等参加

 海上自衛隊は11月8日から同15日まで、関東南方海空域で米海軍、印海軍、豪海空軍の参加の下、共同訓練「マラバール2022」を行った。同訓練は1992年に米印共同訓練として始まり、今年で30年目を迎えた。

 横須賀基地の「ひゅうが」飛行甲板で行われた開会セレモニーでは、4カ国の乗員ら約210人が整列する中、各国海軍の艦隊司令官があいさつした。

 湯浅秀樹自衛艦隊司令官は、「自由で開かれたインド太平洋を将来にわたり維持し、海上交通の安全を確保していくことは我々の共通目標」、「世界情勢が大きく変動している中で海洋秩序の維持、民主主義や法の支配といった普遍的価値を共有する4カ国海軍種の緊密な連携・結束を世界に示すことは、極めて重要な意義を有します」と語った。

 訓練には海自護衛艦「たかなみ」、同「しらぬい」、同「ひゅうが」など艦艇14隻・航空機5機が参加。各種戦術訓練(対潜・対空戦、洋上補給等)を実施した。

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