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富士総火演魅せた 任務完遂

陸上自衛隊富士学校(学校長・中村裕亮陸将)は5月26日、陸上幕僚監部が実施する「令和6年度富士総合火力演習」を担任した。

富士学校担任し
3千人「本物」追求

 富士総合火力演習は昭和36年に開始し、66回目。
 各職種学校の学生等に対し、普通科・特科・機甲科火力を主体とする各種火力の特性や、諸職種協同による火力発揮の要領を教育することを主眼に、今年度は島しょ防衛の一場面を切り取り、陣地攻撃や陣地防御において各級指揮官の戦闘指揮に基づく火力戦闘の実相を教育できるよう情報戦場やポップアップ的の活用等、総合戦闘射撃の要領をベースに近年の総合火力演習から専門性を高めた実施要領に大きく変更した。
 特に学生等に対し「火力戦闘の実相」、「本物を理解させる」という観点で前段は各種火器・火砲の特性、威力や効果等を、後段は島しょ部での陣地攻撃等の場面における火力戦闘を焦点に教育できるよう構成した。
 本演習には全国の部隊から支援を受け、富士教導団を中心として編成された演習実施部隊及び演習統裁部約3千名の隊員が参加し、富士学校長の指揮の下、「本物」を見せるのだという思いを一つにして国内最大の実弾演習を成功させ、陸上自衛隊の教育訓練の質的向上及び我が国の抑止力の向上に大きく寄与した。
 引き続き富士学校は、国民の皆様から理解の獲得及び信頼の獲得のため任務にまい進していく。

施設学校も研修

陸上自衛隊施設学校(学校長・圓林栄喜陸将補)の第104期幹部初級(BU)課程学生27名は、東富士演習場で実施された「令和6年度富士総合火力演習」を研修した。
 学生たちは普通科、野戦特科、機甲科等による現代戦を含めた作戦様相を理解し、課目の目標である施設小隊長として必要な諸職種協同要領について概要を修得した。
 戦闘支援職種である施設科として、新たな戦い方に対し被支援部隊のニーズに最大限寄与して作戦目的を達成するため、施設支援がいかに重要であるかを考える絶好の機会となった。
 本研修で得た成果は、今後予定されている小隊長としての部隊指揮や普特機施協同訓練演習の場を通じてより深化し、卒業後の部隊勤務に反映していく。

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